2008年7月19日に、3路線が一斉開通した北京市の地下鉄。中国の「社会主義」というシステムから考えると、画一的で必要最低限のものがそろった公共施設がつくられるのかと思いきや、昨年開通した5号線から、内装や外装に凝った駅が続々と登場している。以前は料金が高く敬遠されがちだった地下鉄だが、客を引き寄せるための工夫なのか、あるいはお金が余っているのか。北京五輪に向けてこの数年急速に変化してきた、北京ならではの駅の風景をレポートしよう。
北京の街を南北に走る地下鉄5号線。電車に乗り込み、擁和宮駅に到着すると、ホームに大きな真紅の丸い柱や、大理石の欄干付きの階段が見えてきて、一瞬「ここはどこ?」という錯覚に陥る。その故宮のようなその眺め、なんと駅のホームに宮殿をしつらえてあるのだ。しかも半端でなくデカイ!
その豪華な階段を上がらないと、反対側のホームが見えないようになっている。駅にいろんな趣向が凝らしてあるとは聞いていたが、わざわざ下りと上りホームに段差を付けてまでやるかとびっくりした。擁和宮駅はラマ教のお寺の擁和宮と、孔廟の最寄り駅。この派手な駅にいったいいくらお金がかかっているのかとっても気になる。











