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トップ > セバスチャン > セバスチャン - 人気ブログ(Blog)検索結果詳細 (2008年11月21日 8時)

<DAY3>WRC第14戦 ラリージャパン

●ラリージャパン、ヒルボネンが優勝もローブがタイトルを確定  WRC第14戦ラリージャパンの競技3日目、最終日となるデイ3が11月2日(日)に北海道の道央圏で行われた。優勝したのはデイ1からリードを保ち続けたミッコ・ヒルボネン(フォード・フォーカスRS WRC08)で、今季3勝目。2位はヤリ-マーティ・ラトバラ(フォード・フォーカスRS WRC08)、そして3位はセバスチャン・ローブ(シトロエンC4WRC)。ローブは今回3位に入ったことで最終戦を待たずして5年連続5度目となるWRCドライバーズタイトルを決めた。  背水の陣でのぞんだヒルボネンの望みはついに断たれた。仮に優勝してもローブが3位以内に入れば、シリーズ2位のヒルボネンがチャンピオンとなる可能性は消える。そしてローブは慎重すぎるほど慎重にデイ3のステージを走りきり3位でフィニッシュ。その瞬間、ローブは史上最強の男となった。トミ・マキネンが三菱時代に達成した4年連続タイトルの記録を破り、5年連続チャンピオンを獲得したのだ。その歴史的な瞬間を目撃した日本の観客は幸運といえるだろう。  優勝を飾ったヒルボネンだが、デイ3では午前中のセクションでチームメイトであるラトバラの激しいチャージを受けた。すでにローブの3位は確定的となり、ヒルボネンの逆転王座はほぼ不可能となったことで、これまでヒルボネンのヘルプ役を務めてきたラトバラは優勝に対する欲求を急激に高めたのだ。しかし、フォードとしては1位ヒルボネンと2位ラトバラがやり合って同士打ちとなることだけは避けたい。シトロエンにリードを許しているとはいえ、マニュファクチャラーズタイトル獲得の可能性も残っている。なんとか1-2フィニッシュでフルポイントを獲得したいと考えたフォード監督のマルコム・ウイルソンは、日中のサービスでラトバラにヒルボネンを追わないように指示。どうしても勝ちたいラトバラは涙を流しながらウイルソンに追撃許可を訴えたが、最終的にはチームオーダーを受け入れペースを落としたのだった。  総合4位はクリス・アトキンソン(スバル・インプレッサWRC2008)。アトキンソンはデイ2終了時点で3位ローブに大きな差をつけられていたため、デイ3では順位を守ることに集中。SS25 でベストタイムをマークしてスバルのファンを喜ばせた。スバルはデイ2でリタイアしたペター・ソルベルグ(スバル・インプレッサWRC2008)もスーパーラリーで復活。SS21、SS28、そして最終のSS29でベストタイムをマークして速さを取り戻しつつあることをアピールした。  スズキはパー・ガンナー・アンダーソン(スズキSX4WRC)が2番手タイムを連発し、スズキにとってのベストリザルトとなる5位でフィニッシュ。チームメイトのトニ・ガルデマイスター(スズキSX4WRC)も6位に入るなど、日本で最高の結果を残すことに成功。スーパーSSのスタンド席やサービスパークにはイエローのウェアを着たスズキのファンの姿も多く、スズキがWRCでの地位を確立しつつあることを印象づけた。  なお、PWRC(プロダクションカー世界ラリー選手権)ではユッホ・ハンニネン(三菱ランサーエボリューション)が今季3勝目をマーク。選手権トップに躍り出た。日本勢では新井敏弘(スバル・インプレッサ)が3位、鎌田卓麻(スバル・インプレッサ)が5位、田口勝彦(三菱ランサーエボリューション)が7位、奴田原文雄(三菱ランサーエボリューション)が8位という結果になっている。 タイトルはローブに持っていかれたが、ヒルボネンは去年に続きラリージャパン優勝を果たした 堅実すぎるほど堅実な走りで、ローブは3位に入り5年連続王者に。まさに史上最強のドライバーだ 他がペースを落としたとはいえ、ベストタイムを何度かマークしてスバルは復活をアピールした

作者: Car@nifty編集部

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<DAY2>WRC第14戦 ラリージャパン

●ヒルボネンが首位を守る  WRC第14戦ラリージャパン、競技2日目が11月1日(土)に北海道の道央圏で行われた。デイ1に続き総合1位を守ったのはミッコ・ヒルボネン(フォード・フォーカスRS WRC08)。2位にはヤリ-マーティ・ラトバラ(フォード・フォーカスRS WRC08)がつけるなどフォードが1-2体制をがっちりと固めた。  ヒルボネンのクレバーさが光る1日だった、デイ1で2位ラトバラに26秒2差をつけたヒルボネンは、リスクを抑えた走りでリードをキープ。両者の差は最終的に15秒5にまで縮まったが、ヒルボネンは落ち着いた表情で「無理はしていない。とくに午後のステージはワダチが深く、大きな石がゴロゴロと転がっていて走りにくかったが結果には満足しているよ」と、コメント。2位のラトバラは「ヒルボネンのタイムは気にせずに3位ローブとの差だけを考えて走った。マニュファクチャラーズ選手権のことを考えるとフォードが1-2でフィニッシュすることが大事だからね」と、冷静にコメントしている。  2位ラトバラと38秒0差の3位セバスチャン・ローブ(シトロエンC4WRC)は「大切なのはタイトル獲得で、無理にラトバラを追いかけようとは思っていないよ」と、あくまでも選手権を優先させることを宣言。しかし、言葉の端々からは少しでも上の順位でフィニッシュしたいという気持ちが強く伝わってきた。  総合4位は、デイ1の5位から順位を上げたクリス・アトキンソン(スバル・インプレッサWRC2008)。SS18で4位につけていたチームメイトのペター・ソルベルグ(スバル・インプレッサWRC2008)がコースアウトによりリタイアしたため4位にポジションアップを果たした。そのソルベルグは、ロングステージのSS12でこのラリー初のベストタイムをマーク。リタイアする直前のSS17までフォードやシトロエン勢に引けをとらないタイムを出していた。SS18ではコース上の穴にステアリングをとられてマシンをぶつけ左リヤを破損。残念な結果となってしまったが、サービスパークへと戻ってきたソルベルグは「マシンはかなり良くなってきた。ベストタイムも出すことができたし、今日は自信を持ってドライブすることができた」と、ポジティブにコメント。デイ3ではスーパーラリーで最出走を果たす予定となっている。  スズキはトニ・ガルデマイスター(スズキSX4WRC)が6位に浮上、パー・ガンナー・アンダーソン(スズキSX4WRC)が7位に。ガルデマイスターは札幌ドーム内でのSS19で1位、SS20で2位のタイムをマーク。アンダーソンはSS11で2番手タイムを出すなどそれぞれ見せ場を作ってスズキファンを喜ばせた。  なお、PWRC(プロダクションカー世界ラリー選手権)ではロシア出身の18才エフゲニー・ノビコフ(三菱ランサーエボリューション)が首位をキープ。新井敏弘(スバル・インプレッサ)は3位、鎌田卓麻(スバル・インプレッサ)は5位、田口勝彦(三菱ランサーエボリューション)は7位、奴田原文雄(三菱ランサーエボリューション)は8位につけている。 セカンドドライバーのラトバラを2位に従えてヒルボネンが首位をキープ。優勝に王手をかけた ベストタイムを出すなど速さを取り戻したソルベルグは惜しくもSS18でリタイア。アトキンソンが4位に浮上した スーパーSSながらガルデマイスターがSS19でスズキにとって初のSSベストタイムをマークした

作者: Car@nifty編集部

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<DAY1>WRC第14戦 ラリージャパン

●負けられないヒルボネンがスタートダッシュ  WRC第14戦ラリージャパンがついにスタート。10月31日(金)に競技初日となるデイ1が行われ、逆転王者を目指すミッコ・ヒルボネン(フォード・フォーカスRS WRC08)がトップに立った。  ヒルボネンの意地が北の大地に炸裂した。勝たなければ後がないというプレッシャーをはねのけ、ヒルボネンが全7ステージ中5箇所でベストタイムをマーク。チームメイトのヤリ-マーティ・ラトバラはスピードでヒルボネンに及ばず2位に。選手権リーダーで今回3位以内に入ればタイトルが確定するセバスチャン・ローブ(シトロエンC4WRC)が3位となった。  デイ1はSS3と7が路面コンディションの悪化によりキャンセルとなるなど、全般的に雪と雨の影響で路面が緩んでいる。非常に滑りやすくリスキーなため、とくに勝つ必要のないローブはペースをかなり抑えて走った。その一方でヒルボネンは全開アタックを敢行。SSベストを連発し、デイ1にして2位ラトバラに26秒2差をつける快走をみせたのだった。ほぼノーミスで1日を終えたヒルボネンは「マシンも自分も調子が良い。道はかなり滑りやすかったけどトップに立つことができて嬉しいよ」と、笑顔で語る。ローブは「ミッコは速いね。でも、デイ2では僕ももう少し速く走れるはずだから優勝を諦めてはいない」と、不敵な笑顔を浮かべた。  4位はクリス・アトキンソン(スバル・インプレッサWRC2008)、5位はペター・ソルベルグ(スバル・インプレッサWRC2008)と2台のスバルが続いたが、スピードではトップ3にかなわない。ツイスティかつスリッパリーな路面でのトラクションが若干足らないようだ。日本での復活優勝を目指して準備をすすめてきたスバルだが、4位のアトキンソンがすでに1位ヒルボネンから約1分遅れるなど挽回はかなり難しい状況だ。ただし、チームによればデイ2以降のステージのほうがマシンには合っているということなので巻き返しに期待したい。  もうひとつの日本チーム、スズキはパー・ガンナー・アンダーソン(スズキSX4WRC)が7位、トニ・ガルデマイスター(スズキSX4WRC)が8位とまずまずの出足。今後の頑張りようによっては今季のベストリザルトである6位を更新することも可能な位置だ。  ところで、デイ1ではSS6でストバートのフランソワ・デュバル(フォード・フォーカスRS WRC07)がクラッシュしてコ・ドライバーのパトリック・ピバトが骨盤と脛骨を骨折するという大けがを負ってしまった。このアクシデントによりSS6は中断、続くSS8は時間的な問題でキャンセルとなるなど荒れたラリー初日となってしまった。  なお、PWRC(プロダクションカー世界ラリー選手権)ではロシア期待の若手選手エフゲニー・ノビコフ(三菱ランサーエボリューション)が1位に。新井敏弘(スバル・インプレッサ)は3位、田口勝彦(三菱ランサーエボリューション)は5位、奴田原文雄(三菱ランサーエボリューション)は6位につけている。 SSベストタイムを連発してデイ1トップに立ったヒルボネン。落ち着いてラリーを戦っている スバル勢はやや苦戦中でアトキンソン、ソルベルグとも首位争いには絡むことができていない PWRCで今季初勝利を狙う新井敏弘は首位ノビコフに5秒3差の2位につけている

作者: Car@nifty編集部

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<DAY0>WRC第14戦 ラリージャパン

●WRC第14戦ラリージャパンが札幌ドームでスタート  WRC第14戦ラリージャパンが10月30日(木)の夜に北海道の札幌で開幕した。今回で第5回目を迎えるラリージャパンは開催地を札幌を中心とする道央圏に移し、札幌ドームが大会の中心地に。スーパーSSのコースが設けられたアリーナ部分で午後7時30分よりセレモニアルスタートが行われラリージャパンは華々しく幕を開けた。  ありとあらゆるものが初めての試みとなる新生ラリージャパン。その中でも今回のシンボルともいえる札幌ドームはサービスパークやヘッドクゥオーター、さらにはスーパーSSのコースまで設けられるなどまさにラリーの中心である。そして、ラリーに先立ち今日30日(木)に行われたシェイクダウンもドーム内のスーパーSSコースが舞台に。コースはコンクリート路面で、SSの大部分を占める林道ステージとはまったく路面状態は違うが、それでも選手たちはマシンの最終セッティングを確認した。  今回はドライバーズ選手権を競うセバスチャン・ローブ(シトロエン)と、ミッコ・ヒルボネン(フォード)の戦いに注目が集まる。仮にヒルボネンが優勝したとしても、今回ローブが3位以内に入れば5年連続となる世界チャンピオンに輝く。記者会見に現れたローブは「今回は優勝よりも確実に3位以内に入りタイトルを決めることを優先する」と、コメント。対するヒルボネンは「ローブとのポイント差を考えると実際の問題としてチャンピオンとなることは難しいだろう。でも、少しでも可能性が残されている限り僕は優勝を狙う」と、宣言。記者会見終了後、両者は握手を交わして健闘を誓いあった。  ラリージャパンをホームイベントとするスバルとスズキは、とくに スバル勢が入念にシェイクダウンを走りこんだ。ラリーを前に日本向けのテストを行ったスバルは「まだ満点とはいえないけれど、インプレッサWRC2008の走りはかなり良くなってきた」と、ペター・ソルベルグがコメント。今回は完走して上位を目指すのではなく、多少のリスクは覚悟で優勝を狙っていくというのがスバルのマニフェストだ。また、スズキは特に日本に向けたテストはできなかったものの、グラベルラリーのニュージーランドでパー・ガンナー・アンダーソンが6位に入ったことからラリージャパンではさらなる好結果を目指す。もうひとりのドライバーであるトニ・ガルデマイスターは予想以上に暖かいファンの声援にびっくり。「あんなに熱心に応援してくれるファンのためにも頑張る」と、気合いを入れていた。  なお、明日から始まるデイ1は舞台となる夕張方面の天候がここしばらく優れず雨により路面コンディションが悪化。とくにSS3およびそのリピートステージであるSS7はスタックの危険性もあるため主催者はキャンセルを決めた。そのため、デイ1は合計8本のSSによって構成されることになる。デイ1のステージは全般的に道幅が狭くツイスティ。一部は路面がかなり荒れておりSS1などは現段階でコース上に残雪があるため、いきなり波乱の幕開けとなる可能性もある。新生ラリージャパンは最初から目が離せない展開となるかもしれない。 記者会見終了後かたい握手を交わし健闘を誓いあったヒルボネン(左)と、ローブ サービスを出てドーム内のシェイクダウンコースへと向かうスバルのソルベルグ 入場無料ということでたくさんの人々がドームでのセレモニアルスタートに集まった

作者: Car@nifty編集部

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<直前情報>WRC第14戦 ラリージャパン

●ラリージャパンがいよいよ今週10月30日に札幌で開幕  今週10月30日(木)、WRCのシリーズ第14戦となるラリージャパンが北海道の札幌で開幕する。第5回目となるラリージャパンだが、今回は札幌初開催ということで例年以上に大きな注目を集めている。加えて、今回日本で世界チャンピオンが決まる可能性がかなり高く絶対に見逃せない1戦といえるだろう。  2004年の初開催から一貫してホストタウンを務めてきた十勝帯広を離れ、今年ラリージャパンは札幌を中心とする道央圏に舞台を移した。帯広はアットホームな感じが満ちあふれており雰囲気はとても良かったが、今後さらにラリージャパンの知名度を高め、より多くの観客に見てもらえるイベントとするためには札幌開催は不可欠と主催者は判断した。その結果コースは全面的に変わり、ラリージャパンは完全なるブランニューラリーとして新しいスタートを切ることになったのだ。  ラリーの中心となるのはプロ野球やJリーグで有名な札幌ドーム。ドーム外の駐車場に入場無料のサービスパークが設けられ、ドーム内にはインドアスタジアムとして世界で初めて2台同時走行を可能としたスーパーSSのコースが設けられる。このスーパーSSは10月31日(金)から11月2日(日)にかけて毎日行われるので、札幌に行く用事がある人は必見だ。天候に関係なく世界の走りを楽しめるのは、とくに家族連れには嬉しい。  この札幌ドームを中心にラリーは行われるのだが、気になるコースは札幌の南北エリアに設けられる。競技初日となるデイ1は、北側の夕張や三笠といったエリアが舞台に。そして、競技2日目のデイ2とデイ3は札幌の南に位置する苫小牧や千歳、恵庭のあたりにSSが設けられる。SSの数は全部で29本とかなり多いが、その合計距離は343.69kmと他のWRCイベントとあまり大きくは変わらない。コースはコンクリート路面のスーパーSSをのぞいてすべてグラベル(未舗装路)で、道幅は全般的に狭い。ただしコーナーはツイスティで低速なところもあれば、直線的で高速なセクションもあるなどバリエーションは豊か。どちらかといえばエンジンパワーが強力なマシンに有利なコースといえるだろう。なお、各デイごとにギャラリー向けの林道観戦エリアが設けられている。行くのに手間はかかるが、WRCならではの独特な雰囲気を味わいたいのならば観戦チケットを買って見に行くことをおすすめする。  今回、WRCのトップマシンであるWRカーの出場は全部で13台。スバル、スズキ、フォード、そしてシトロエンの最新WRカーの走りは想像以上に迫力があり、とくにスバル・インプレッサWRC2008とスズキSX4WRCは日本初走行ということでその走りに注目したい。  マシンの走りもさることながら、今回のラリージャパンはシリーズチャンピオンが決まる1戦となる可能性が非常に高い。現在シリーズをリードしているのは4年連続の世界王者であるセバスチャン・ローブ(シトロエンC4WRC)。ここまで13戦中10勝を挙げるなど圧倒的な強さを誇っている。そのローブを14ポイント差で追うのは2位ミッコ・ヒルボネン(フォード・フォーカスRS WRC08)。今年からフォードのエースを務めることになったヒルボネンは今季2勝と数字の上ではローブに見劣りするが、グラベルラリーにおける速さではローブと良い勝負。ただし、ラリージャパンを含めて2戦を残して14ポイント差をつけられているため逆転王座獲得はかなり難しい状況だ。たとえばヒルボネンがラリージャパンで優勝したとしても、ローブが3位以内でフィニッシュをするとローブのタイトルが決まる。そしてローブはラリージャパンに関して「優勝よりも確実にポイントを稼いでチャンピオンを決めることを優先する」と、語っている。よほどのトラブルが起きない限り現在絶好調のローブがポディウムを逃すことは考えにくく、ラリージャパンでローブが5度目のタイトルを手にする可能性はかなり高いだろう。そして、5年連続チャンピオンが実現すれば、それはトミ・マキネンとタイだった4年連続王者の記録を打ち破ることになる、我々はまさに史上最強の王者が誕生するという歴史的な瞬間を目撃することになるかもしれないのだ。 その他にもスバルやスズキといった日本メーカーの活躍や、同時開催となるPWRC(プロダクションカー世界ラリー選手権)における新井敏弘、奴田原文雄ら日本を代表するドライバーたちの戦いなど見どころが多い。とくに今回は、奴田原とスポットでPWRCに参戦する田口勝彦の二人が初めて三菱ランサーボリューションXをPWRCに持ち込む。新型に切り替わったスバル・インプレッサと三菱ランサーボリューションの新世紀ライバル対決も非常に興味深いところだ。  と、このようにいろいろな意味で見どころ満載の第5回ラリージャパン。注目のセレモニースタートは札幌ドームで10月30日(木)の夜7時30分より始まる。 チャンピオンの権利を有するシリーズリーダーのローブと、2位ヒルボネンの戦いの行方やいかに? ニューマシンを投入もなかなか勝てないスバルは、ラリージャパンに向けて入念なテストを行った ニュージーランドではアンダーソンが6位に入るなどグラベルでの戦闘力は上がってきているスズキSX4WRC

作者: Car@nifty編集部

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<DAY3>WRC第13戦 ラリー・ド・フランス スバル

●ローブ優勝で今季10勝目を飾る  10月12日(日)、WRC第13戦ツール・ド・コルスの最終日となるデイ3がフランスのコルシカ島で行われた。優勝はセバスチャン・ローブ(シトロエンC4WRC)で今季10勝目。2位にはミッコ・ヒルボネン(フォード・フォーカスRS WRC08)が入ったが、それはチームオーダーに助けられてのものだった。  首位ローブの速さはラリー最終日に突入しても衰えることなく、4本のステージ中3箇所でベストタイムをマーク。難なく今季10勝目をマークした。しかし、選手権でローブを追う2位ヒルボネンは、デイ3オープニングのSS13でまさかのパンク。コース上に開いていた穴でタイヤを痛めてしまったのだ。ヒルボネンはステージの途中でタイヤの交換作業を行った結果大きく遅れてしまい、1位ローブから3分26秒7遅れの5位に順位を落としてしまった。ヒルボネンにとっては絶体絶命ともいえるピンチだったが、スペインに続き今回もまたフォードはヒルボネンの救済策を打ち出した。2位に浮上したフランソワ・デュバル(フォード・フォーカスRS WRC08)、そして3位に上がったヤリ-マーティ・ラトバラ(フォード・フォーカスRS WRC07)のふたりにチームオーダーを発令し、最終のSS16のスタート地点に遅れて到着するよう命じたのである。その結果デュバルは2分、ラトバラは1分30秒のペナルティを受けて3位と4位に後退。最終のSS16を制したヒルボネンが2位に返り咲いたのだった。  最終順位は1位ローブ、2位ヒルボネン、3位デュバル、4位ラトバラ、5位ペター・ソルベルグ(スバル・インプレッサWRC2008)、6位クリス・アトキンソン(スバル・インプレッサWRC2008)という結果に。ヒルボネンは首の皮1枚でなんとか逆転王者の可能性を保ったが、たとえ次戦ラリージャパンで優勝したとしても、ローブが3位以内に入るとローブのチャンピオンが決まってしまう。ラリージャパンでタイトルが決まる可能性はかなり高いといえるだろう。  なお、スズキはトニ・ガルデイスター(スズキSX4WRC)が13位、パー・ガンナー・アンダーソン(スズキSX4WRC)は17位でフィニッシュ。同時開催イベントとなったJWRC(ジュニア世界ラリー選手権)では、マルティン・プロコップ(シトロエンC2 S1600)が前戦スペインに続いて優勝。2位に入ったセバスチャン・オジエ(シトロエンC2 S1600)が世界チャンピオンに輝いた。 リードは十分とペースを落として走っても3連続SSベストタイム。ローブ、余裕の勝利だった またしてもデュバルに助けられた形のヒルボネンは、表彰台で恩人のデュバルに深く感謝 スペインに続き5位に終わったソルベルグ。次戦ラリージャパンでのポディウムに期待がかかる

作者: Car@nifty編集部

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<DAY2>WRC第13戦 ラリー・ド・フランス スバル

●デイ2もローブの速さにかげりなし

 10月11日(土)、WRC第13戦ツール・ド・コルスのデイ2がフランスのコルシカ島で行われた。デイ1でトップに立ったセバスチャン・ローブ(シトロエンC4WRC)はデイ2でもライバルを圧倒する速さを披露し、この日用意された6本のSSのうち5箇所でベストタイムをマーク。2位ミッコ・ヒルボネン(フォード・フォーカスRS WRC08)との差を52秒4に広げて優勝に王手をかけた。

 それにしてもローブは速い。前日までに2位ヒルボネンに対して築いた32秒3差が不十分だと考えたのか、ローブはデイ2でも5連続ステージベストをマーク。しかも、パンクのリスクも考えて午後はスペアタイヤを2本搭載してもアタックだった。あまりのローブの速さにヒルボネンは「もうローブをつかまえることは無理だね。今回は2位を守ることに集中する」と、デイ2にして敗北宣言。「勝負は残る2戦だ。ラリージャパンとラリーGBはどちらもグラベルラリーだし、去年は勝っているから。今年も優勝だけを狙っていくよ」と、心はすでにコルシカ島を離れている。

 しかし、ヒルボネンが2位を守ることができるかどうかは微妙なところだ。なぜなら4秒3差で3位フランソワ・デュバル(フォード・フォーカスRS WRC08)が迫っているからだ。前戦のスペインでは3位を走りながらもチームオーダーに従い3位の座をヒルボネンにゆずったデュバルだが、今回は「最後の最後まで2位を狙って攻めるよ」と、容赦をしない考えのようだ。デイ3ではヒルボネンvsデュバルの2位争いがヒートアップしそうだ。

 デイ1で4位につけていたペター・ソルベルグ(スバル・インプレッサWRC2008)は、ストバートのヤリ-マーティ・ラトバラ(フォード・フォーカスRS WRC07)のチャージに屈し5位にポジションダウン。スペインではいまひとつスピードに乗りきれなかったラトバラだが、今回のコルシカでは右肩上がりでスピードアップ。とくにデイ2の午後ではローブと同じくスペアタイヤ2本積みながら、SS3番手や2番手のタイムをマーク。ワークス・フォードよりも速いタイムを刻んだラトバラは「自分でもなぜこんなに速く走れたのかわからないけど、嬉しいね」と、喜びを語っていた。

 なお、クリス・アトキンソン(スバル・インプレッサWRC2008)はパンクで1分25秒以上をロスして6位に。デイ1で7位につけていたトニ・ガルデイスター(スズキSX4WRC)はフューエルプレッシャーが下がりエンジンがパワーダウン。さらに、パワーステアリングのトラブルも重なったことで13位にポジションを落とした。また、パー・ガンナー・アンダーソン(スズキSX4WRC)はコースアウトによりリタイアとなっている。

Wrc1 王者に死角なし。ローブは2位ヒルボネンとの差を52秒4に広げて今季10勝目に王手をかけた







Wrc2 ストバートからの出場となったラトバラは徐々にペースをアップ。ワークス・フォード勢に匹敵する速さをみせた







Wrc3 なんとか4位を守りたかったソルベルグだが、勢いづいたラトバラにパスされ5位に後退

作者: Car@nifty編集部

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<DAY1>WRC第13戦 ラリー・ド・フランス スバル

●ローブがデイ1の全SSを制覇  10月10日(金)、WRC第13戦ツール・ド・コルスの競技初日となるデイ1が行われた。この日用意された6本のSSすべてを制したセバスチャン・ローブ(シトロエンC4WRC)がトップに立ち、2位にはローブと選手権を争うミッコ・ヒルボネン(フォード・フォーカスRS WRC08)がつけている。  2週連続開催のWRCターマック戦。第2戦目はフランス、コルシカ島を舞台とする伝統のツール・ド・コルスだ。先週、スペインで今季9勝目を飾ったローブの速さは、コルシカ島でもまったく衰えなかった。ローブはデイ1の全6ステージをすべて最速で駆け抜けラリーリーダーに。2番手にはドライバーズ選手権2位のヒルボネンがつけるが、すでに両者の差は32秒3に広がってしまっている。「自分の思い通りに走れた。良い1日だった」というローブに対し、ヒルボネンは「僕もスペインよりはいい感じで走れていると思うけど、セブには届かない」と、コメント。やはり、ターマックラリーでローブを上まわる速さを示すことは難しい。  地元スペインでは2位を得たダニエル・ソルド(シトロエンC4WRC)は、序盤2位につけるなど悪くないスタートだったが、SS3でマシンを壁にヒット。足回りに大きなダメージを負ってまさかのリタイアに。損傷が大きかったためにスーパーラリーにも出場せずシトロエンにとっては残念な結果となってしまった。  ヒルボネンに続く3位には、チームメイトのフランソワ・デュバル(フォード・フォーカスRS WRC08)が1秒7差でつける。今回もまた代打として出場のデュバルは、前戦スペインでは3位の座をヒルボネンに譲った。今回もまた同じ義務を背負っていると想像されるが、それでもチャンスあらばポディウムのなるべく上のほうに上りたいところだろう。デイ2でデュバルがどのような戦いを披露するか興味深い。  総合4位は、ペター・ソルベルグ(スバル・インプレッサWRC2008)。ソルベルグは4位をヤリ-マーティ・ラトバラ(フォード・フォーカスRS WRC07)やクリス・アトキンソン(スバル・インプレッサWRC2008)と争い、僅差で4位を守った。その1秒2後方には5位ラトバラが、さらに3秒9後方にはアトキンソンがひかえており、4位争いはデイ2でさらに激しさを増すことだろう。  なお、スズキはトニ・ガルデイスター(スズキSX4WRC)が7位と健闘。パー・ガンナー・アンダーソン(スズキSX4WRC)は12位と出遅れてしまった。 今季10勝目に向けて最高のスタートをきったローブ。ただしチームメイトのソルドはリタイアに トップを争うスピードはないが、スペインよりはマシンが決まってきたソルベルグ。はたして4位を守りきれるか? ローブにはついていけなかったが、ターマックを得意とするチームメイトのデュバル以上の速さをみせたヒルボネン

作者: Car@nifty編集部

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<DAY0>WRC第13戦 ラリー・ド・フランス スバル

●シェイクダウンはデュバルが最速  WRC第13戦ラリー・ド・フランスが10月9日(木)の夜にコルシカ島のアジャクシオで開幕した。同日の午前中に行われたシェイクダウンでは、前戦のスペインに続いてフォードのセカンドとして出場するフランソワ・デュバル(フォード・フォーカスRS WRC08)が3分44秒9のベストタイムをマーク。2番手は3分45秒1でセバスチャン・ローブ(シトロエンC4WRC)、3番手は3分45秒6でダニエル・ソルド(シトロエンC4WRC)という結果になった。  4番手にはミッコ・ヒルボネン(フォード・フォーカスRS WRC08)が続くなど、シェイクダウンのトップ4はフォードとシトロエン勢が独占。先週行われたスペインの結果とだいたい重なる。ただし、今回はマシンにもだいぶ慣れコルシカでの経験も十分にあるデュバルのスピードが印象的だった。デュバルとしてはスペインよりもコルシカのほうが相性がよく、もしかしたら優勝争いに加わることができるかもしれない。依然としてシリーズリーダーでありターマックで抜群の速さを示すローブが優勝候補の筆頭には違いないが、スペインよりは今回のコルシカのほうが面白い展開となる可能性がある。  5番手はペター・ソルベルグ(スバル・インプレッサWRC2008)と、プライベーターのウルモ・アーヴァ(シトロエンC4WRC)が同タイムで並んだ。このふたりは前戦のスペインでも5位争いをしており、終盤はアーヴァがスピードでソルベルグを上まわったが、最終的にはアーヴァがマシンにダメージを受けて脱落。ソルベルグが辛くも5位を得た。両者のスピードはほぼイーブンだが、クリス・アトキンソン(スバル・インプレッサWRC2008)は8番手タイムとふるわなかった。アトキンソンはスペインでもマシンのハンドリングが定まらずに苦戦していたが、今回もまた出足はイマイチ。スバルがポディウム争いに加わることは、少し難しいかもしれない。  なお、今回はJWRC(ジュニア世界ラリー選手権)の最終戦ということで、チャンピオンが決まる。前戦のスペインでトップを独走しながらまさかのクラッシュでリタイアしたセバスチャン・オジエ(シトロエンC2 S1600)と、オジエにかなりポイント差をつけられながらもまだチャンスが残されているアーロン・ブルカート(シトロエンC2 S1600)。このふたりの戦いも興味深いところだが、シェイクダウンではオジエがブルカートよりも6秒以上速く、ブルカートの苦戦が予想される。 シェイクダウンでベストタイムを記録し、優勝の期待が高まるフォードのデュバル ヒルボネンの結果次第では、今回のコルシカでタイトルが決まる可能性もあるローブ スバルは、前戦スペインと同じくソルベルグ、アトキンソン、ブリス・ティラバッシの3台体制

作者: Car@nifty編集部

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<直前情報>WRC第13戦 ラリー・ド・フランス スバル

●WRC今季最後のターマック戦、ツール・ド・コルスが今週開幕  今週10月9日(木)、WRC第13戦ラリー・ド・フランス/ツール・ド・コルスがフランスのコルシカ島アジャクシオで開幕する。前戦のラリー・スペインに続く2週連続WRC開催となる今回のツール・ド・コルスでは、シリーズチャンピオンが決まる可能性もあるため高い注目が集まる。  地中海ターマック連戦の後半戦、ツール・ド・コルスは今年もアジャクシオにサービスパークが置かれる。コースは例年とほぼ同じエリアに設けられ、前戦のラリー・スペインと比べると道幅は全般的に狭く、ツイスティなコーナーが続く。路面の舗装はスペインよりも荒れているため、タイヤのグリップ力はやや落ちる。  スペインでセバスチャン・ローブ(シトロエンC4WRC)が今季9勝目を挙げたことにより、第13戦となるツール・ド・コルスでローブの5年連続タイトルが決まる可能性も出てきた。選手権リーダーのローブと、2位ミッコ・ヒルボネン(フォード・フォーカスRS WRC08)のポイント差は12点。仮にローブが優勝して、ヒルボネンが7位以下かリタイアでもした場合はローブのタイトルがコルシカ島で決定する。ローブはツール・ド・コルスでも抜群の強さを誇っており、優勝を手にする可能性は非常に高い。あとは、ヒルボネンがどこまで頑張れるかだ。仮にヒルボネンがコルシカで健闘したとしても、ローブがリタイアかノーポイントに終わらなければ残るグラベル2戦で逆転することは難しい。ローブは精神的に余裕をもって走ることができるが、ヒルボネンは残り3戦を全部勝つぐらいの勢いで戦わなければならない。ヒルボネンは相当なプレッシャーを感じながら今回のツール・ド・コルスにのぞむことになる。  ローブ以外で優勝に近い位置にいるのはチームメイトであるダニエル・ソルド(シトロエンC4WRC)と、スペインに続きフォードのナンバー2をつとめるフランソワ・デュバル(フォード・フォーカスRS WRC08)だ。とくにデュバルはコルシカのステージを得意としており、マシンにも慣れてきた今回のツール・ド・コルスでは優勝争いに絡むこともあり得るだろう。ただし、たとえ上位でフィニッシュしても前戦スペインのようにチームオーダーが出されヒルボネンに順位を譲ることになるかもしれないが。  スバルは、スペインでの苦戦ぶりを見るとコルシカでも表彰台フィニッシュは厳しいかもしれない。スズキもまたトップ6に入れるか入れないかという戦いが予想され、日本勢にとってはタフなウイークエンドとなる可能性が大だ。今季最後のターマックラリーだけに、日本チームの視線はコルシカを通り越して、第14戦ラリージャパンに向けられている。 ラリー・スペインに続く勝利で今季10勝目を狙うローブ。自国フランスでタイトルを決めたいところだろう マシンにも慣れてきて速さを増しつつあるフォードのデュバル。シトロエン勢に一矢報いることができるか なかなか理想のセッティングが出ずスペインでは5位がやっとだったソルベルグ。かつてコルシカで優勝した経験もあるのだが

作者: Car@nifty編集部

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<DAY3>WRC第12戦 ラリー・スペイン スバル

●ローブ強し! WRCラリー・スペイン4連覇を達成!  10月5日(日)、WRC第12戦ラリー・スペイン(カタルニア・ラリー)の競技最終日となるデイ3が行われ、デイ2トップのセバスチャン・ローブ(シトロエンC4WRC)が優勝。今季9勝目を得た。2位はダニエル・ソルド(シトロエンC4WRC)でシトロエンはこれで3戦連続となるワンツーフィニッシュ。3位にはチームオーダーに助けられる形でミッコ・ヒルボネン(フォード・フォーカスRS WRC08)が入った。  王者ローブ、そしてシトロエンの完璧なるラリーだった。オープニングのSS1でトップに立ったローブは、以降1度も首位を他者に譲ることなく3日間を快走。2位にチームメイトのソルドを従え、デイ2の終盤からはペースを落とすなど余裕の試合運びでリードを堅持。デイ3でもSS14でベストタイムを刻むなど、最後の最後まで存在感を示してラリー・スペイン4連覇を達成した。ローブはこの勝利で選手権2位のヒルボネンとのポイント差を12点に広げ、ドライバーズ選手権5連覇に向けてさらに前進。次戦のツール・ド・コルスもまたローブが得意とするターマックラリーのため、ローブのアドバンテージはさらに拡大する可能性が高い。ヒルボネンの成績次第ではツール・ド・コルスでタイトルが決まるかもしれず、選手権争いはまさに大詰めを迎えた。  ヒルボネンに逆転チャンプの可能性を託すフォードは、デイ3を迎えチームオーダーを発令した。今回代打としてセカンドノミネートしたフランソワ・デュバル(フォード・フォーカスRS WRC08)は、デイ3の午前中まで総合3位につけていた。しかし、午後のセクションでフォードは4位のヒルボネンを先に行かせるようデュバルに指示。デュバルは命令に従いSS16、17、18と徐々にペースダウン。ヒルボネンはSS17でデュバルをパスして3位に浮上し、表彰台フィニッシュを得たのだった。チームオーダーについてフォードのマルコム・ウイルソン監督は「デイ3の午前中が終了した時点で、デュバルが2位に上がることは不可能と考えヒルボネンを3位に上げる決断をした。デュバルには感謝している」と、述べている。  4位デュバルに次ぐ5位は、ウルモ・アーヴァ(シトロエンC4WRC)とのバトルを制したペター・ソルベルグ(スバル・インプレッサWRC2008)。ソルベルグはSS16でアーヴァにパスされ6位に落ちたが、アーヴァがSS17でステアリングアームを破損して戦線を離脱したことで何とか5位でフィニッシュをした。チームメイトのクリス・アトキンソン(スバル・インプレッサWRC2008)は、SS16 でストバートのヤリ-マーティ・ラトバラ(フォード・フォーカスRS WRC08)に逆転を許し、最終的には7位でフィニッシュ。スバルはターマックでのパフォーマンス不足を露呈する形となってしまった。なお、スズキ勢はトニ・ガルデイスター(スズキSX4WRC)が13位で、再出走組のパー・ガンナー・アンダーソン(スズキSX4WRC)は32位で完走している。 ノーミスで3日間を走りきったローブはこれで今季9勝目。チェックメイトか? スポット出場ながらフォードの期待に応えデュバルは快走。最終的にはヒルボネンに3位を譲った スバルはソルベルグが5位、アトキンソンが7位、そしてブリス・ティラバッシが10位と3台が完走

作者: Car@nifty編集部

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<DAY2>WRC第12戦 ラリー・スペイン スバル

●デイ2もローブがトップ  10月4日(土)、WRC第12戦ラリー・スペイン(カタルニア・ラリー)の競技2日目となるデイ2が行われ、デイ1トップのセバスチャン・ローブ(シトロエンC4WRC)が首位を守った。2位はダニエル・ソルド(シトロエンC4WRC)、3位はフランソワ・デュバル(フォード・フォーカスRS WRC08)と、トップ3の順位はデイ1と変わっていない。  ラリー2日目となってもカタルニア地方は前日までの好天を保った。路面コンディションはドライでサーフェスはフラット。トップチームは全車がピレリのドライ・タイヤをセレクトするなど走行条件はほぼイーブンだ。デイ1で6ステージ連続ベストを刻み完全制覇を果たしたローブは、デイ2でも午前中3本のSSでベストタイムをマークして2位ソルドに対するリードをさらに拡大。ソルドも決して遅くはないのだが、少しずつ、そして確実にローブから遅れていく。  ローブの連続ベスト記録は午後1本目のSS10でミッコ・ヒルボネン(フォード・フォーカスRS WRC08)が最速タイムをマークしたことで途切れたが、それでもローブはソルドよりも速いタイムを刻みリードを盤石に。すでに十分なリードを築いたと確信して徐々にペースを落とし始めたローブだが、SS11ではこのラリー10本目のSSベストで2位ソルドをさらに後方に。最終的には27秒7差をつけ余裕で首位の座を守った。ラリーはまだ最終日を残すが、ローブのスペイン優勝はほぼ確実になったといえるだろう。  ソルドに続く3位は、23秒7差でフランソワ・デュバル(フォード・フォーカスRS WRC08)。フォードからワークスノミネートを受けたデュバルはデイ2に入るとさらに速さを増し、SS12ではベストタイムを刻むなどしてチームメイトである4位ヒルボネンとの差を13秒2に拡大した。シトロエンの2台にはかなわないが、デュバルも助っ人として良い仕事をしている。以前と比べると安定性がはるかに増しており、ドライバーとしての成長ぶりをうかがわせた。  5位はデイ1と変わらずペター・ソルベルグ(スバル・インプレッサWRC2008)だが、わずか1秒4差の6位にはプライベート出場のウルモ・アーヴァ(シトロエンC4WRC)が迫っている。チームメイトのクリス・アトキンソン(スバル・インプレッサWRC2008)もペースが上がらず7位がやっとと、スバルは苦しい戦いが続いている。なお、スズキはトニ・ガルデイスター(スズキSX4WRC)がデイ1の18位から15位にポジションを上げている。 午前中に3連続SSベストを刻み、午後にはペースを抑える余裕をみせたローブ マシンに慣れてきたのかデュバルは速さを増し、チームメイトの4位ヒルボネンとの差を広げた スバルはソルベルグ、アトキンソンともデイ2でトップ4以内のタイムを出すことができなかった

作者: Car@nifty編集部

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<DAY1>WRC第12戦 ラリー・スペイン スバル

●王者に死角なし。WRC第12戦スペイン、ローブがデイ1をリード  10月3日(金)、WRC第12戦ラリー・スペインの競技初日となる デイ1が行われ、セバスチャン・ローブ(シトロエンC4WRC)が首位となった。2位はチームメイトのダニエル・ソルド(シトロエンC4WRC)、3位はフランソワ・デュバル(フォード・フォーカスRS WRC08)となっている。  ローブの速さ、そして強さは別格だった。デイ1に設けられた6本のSSをローブはすべて最速タイムでクリア。チームメイトで地元スペイン出身のソルドもターマックラリーではローブに匹敵するスピードを持っているが、今日のローブはソルドにつけ入る隙をまったく与えなかった。デイ1が終了した時点で1位ローブと、2位ソルドの差は15秒8。決して大きなタイム差ではないが、それでもすべてのステージで少しづつローブが速かった。  2台のシトロエンを何とかとらえようと頑張ったフォード勢だが、ピンチヒッターとしてワークス出場したデュバルと、エースのミッコ・ヒルボネン(フォード・フォーカスRS WRC08)は3位争いをするのが精いっぱい。ふたりの戦いはステージごとに激しさを増し、最終的にはデュバルが4位ヒルボネンを2秒8上まわる形でデイ1は終了した。フォードとしてはヒルボネンのドライバーズタイトル獲得を望む一方で、マニュファクチャラーズタイトルに関してもシトロエンにうち勝ち防衛を果たしたいところ。デュバルとヒルボネンのバトルが激化して共倒れとなってしまう最悪の結末だけは避けたいところだろう。  シトロエン、そしてフォードと比べるとスバルはまだまだスピードが不足している。ペター・ソルベルグ(スバル・インプレッサWRC2008)がデイ1終了時点で5位につけているが、首位ローブには1分47秒9という大差をつけられている。クリス・アトキンソン(スバル・インプレッサWRC2008)は午前中にタイムが伸び悩み、8位と低迷。初日にしてスバルは苦しい展開となってしまった。なお、スズキはトニ・ガルデイスター(スズキSX4WRC)が18位。パー・ガンナー・アンダーソン(スズキSX4WRC)はSS2でコースを外れてリタイアとなっている。日本勢にとってはかなり厳しいラリー初日となってしまった。 タイヤ選びもパーフェクトに決めたローブは、2位ソルドを率い今季9勝目に向け好発進 フォードのターマックスペシャリストとしてワークス指定を受けたデュバルは初日3位とまずまず スバルも速くはなってきているが、シトロエンやフォードと対等に戦えるレベルには達していない

作者: Car@nifty編集部

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<DAY0>WRC第12戦 ラリー・スペイン スバル

●ローブがシェイクダウンでベストタイムをマーク  WRC第12戦ラリー・スペインが10月28日(木)の夜にスペインのサロウで開幕した。それに先立ち、同日の午前中に行われたシェイクダウンでは現在シリーズリーダーでここまで8勝を挙げているセバスチャン・ローブ(シトロエンC4WRC)が1分11秒5でベストタイムをマーク。2位はダニエル・ソルド(シトロエンC4WRC)と、フォードからワークスノミネートを受けたフランソワ・デュバル(フォード・フォーカスRS WRC08)が1分11秒9の同タイムで並ぶなど、ターマックラリーを得意とするドライバーたちがトップ3を独占した。  地中海ターマック連戦の初戦、ラリー・スペイン/カタルニア・ラリーは抜けるように青い空の下でシェイクダウンが行われた。サービスパークから20km以上離れた山村に簡便な出張サービスを設け、選手たちはそこをベースにシェイクダウンのコースを周回する。村の中の道沿いにラリーのサービスが並ぶ光景は、昔のWRCを思い出させ実に味わいぶかい。かつてWRCは大規模なサービスパークを置かず、各チームが民家の庭や駐車場などを借りて独自にサービスを行っていた。その時の雰囲気がよみがえり「昔はこうだったよね」と、懐かしむチーム関係者も多かった。  シェイクダウンでは下馬評どおりローブ、ソルド、デュバルの3人が速かった。それに続いたのは4番手ペター・ソルベルグ(スバル・インプレッサWRC2008)と5番手クリス・アトキンソン(スバル・インプレッサWRC2008)のスバル勢だが、ふたりのタイムはかなりの本数を走りこんだうえでマークしたもの。このシェイクダウンの順位が必ずしもターマックでののパフォーマンスを示しているとは言えない。実際にラリーが始まってみれば7番手タイムで今回はストバートからのエントリーとなるヤリ-マーティ・ラトバラ(フォード・フォーカスRS WRC07)や、10番手だったミッコ・ヒルボネン(フォード・フォーカスRS WRC08)などがトップ5内に食い込んでくるものと思われる。  今回はスバルの3台目としてフランス人のブリス・ティラバッシがインプレッサWRC2008でエントリーをしていることも話題のひとつ。かつてのJWRCチャンピオンでターマックラリーを得意とするティラバッシだが、マシンにまだ慣れていないせいかシェイクダウンでは16番手タイムに留まった。  なお、スズキはトニ・ガルデマイスター(スズキSX4WRC)が10番手、パー・ガンナー・アンダーソン(スズキSX4WRC)が12番手に。スズキは今回よりモンスター田嶋伸博がチーム代表から退き、テクニカルマネージャーの稲垣秋介がチーム監督という立場で実質的な代表に。かつて、JWRCプロジェクトのトップを務めていた松本諒平がチーム監督補佐という新しい体制に生まれ変わった。新生スズキチームの初戦に注目したい。 ここまでに8勝を挙げてシリーズをリードしているローブがシェイクダウン最速タイムをマーク ターマック戦のドイツ最終日に満足のいくセッティングが見つかり、ソルベルグはポディウムを目指す 村の中を通る一本道がシェイクダウンのサービスとなった。機材は必要最低限しか持ち込みが許されていない

作者: Car@nifty編集部

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<直前情報>WRC第12戦 ラリー・スペイン スバル

ターマック2連戦の初戦、カタルニア・ラリーが間もなく開幕!

 今週10月2日(木)、WRC第12戦ラリー・スペイン/カタルニア・ラリーがスペインのタラゴナ地区サロウで開幕する。前戦ニュージーランドから約1カ月のインターバルを経て行われるカタルニア・ラリーは、今季3度目となるターマック(舗装路)ラリー。その翌週にはフランスのコルシカ島でツール・ド・コルスが行われることから、この2戦は地中海ターマック連戦と呼ばれる。

 ラリーのホストタウンとなるサロウは、バルセロナの南西110kmに位置するファミリー向けのシーサイドリゾート。ラリーのサービスパークおよびヘッドクウォーターは有名なテーマパークである「ポート・アベンチュラ」内に置かれる。浦安の東京ディズニーランド駐車場内にサービスパークが置かれるようなものだといえば、何となく雰囲気は伝わるだろうか。

 数あるターマックイベントの中でも、カタルニア・ラリーはもっともハイスピードなことで知られている。道幅は広く、適度に緩やかな長いコーナーが続くのがこのラリーの特長。サーキットに近い雰囲気のコースと表現されることが多い。スピード域が高いためにマシンの走りは非常に迫力があり、観客にとっても非常に人気の高いラリーである。

 過去のウイナーを見ると世界王者のセバスチャン・ローブ(シトロエンC4WRC)が2005年から3年連続で優勝を果たしており、今回も優勝候補の筆頭。そんなローブに打ち勝つ可能性が高いのはローブのチームメイトで地元スペイン出身のダニエル・ソルド(シトロエンC4WRC)か、ヤリ-マーティ・ラトバラの代わりにフォードのセカンドとしてワークスノミネートを受けたフランソワ・デュバル(フォード・フォーカスRS WRC08)のふたりだ。いずれもターマックラリーを得意としており、とくにソルドは地元ということで気合いが入っている。他にもローブとドライバーズ選手権を争っているミッコ・ヒルボネン(フォード・フォーカスRS WRC08)や、デュバルにワークスのシートを譲りストバートからの出場となるラトバラ(フォード・フォーカスRS WRC07)などが優勝を虎視眈々と狙っている。ただし、ターマックに関してはやはりシトロエン勢が1歩リードしているといえるだろう。

 トピックとしては、スバルが3台目のインプレッサWRC2008を用意し、それをフランス人のブリス・ティラバッシに乗せることだ。ティラバッシはターマックラリーを得意とし、過去にはJWRC(ジュニア世界ラリー選手権)でチャンピオンに輝いたこともある。しかしながら、スバルがあえてティラバッシにシートを提供した理由がよくわからない。それほどの力がある選手とは思えないからだ。恐らくティラバッシは、それ相応のお金を持ち込んだのだろう。つまりかつてスバルに在籍したチェビー・ポンスのような扱いで、カスタマー業務の一貫ということになるのだろう。

 もうひとつ興味深いのは、スズキの体制変更だ。スズキはチーム代表のモンスター田嶋伸博が現場に来なくなって久しいが、今回のカタルニアよりテクニカルマネージャーの稲垣秋介がチーム監督に就任することが決まった。今後は稲垣を中心としたチームに生まれ変わる模様で、どのような方向に向かおうとしているのか非常に興味深い。かつてエンジニアとして三菱のWRC黄金期を支えた稲垣の采配に注目したい。

Wrc_1 去年のカタルニアで優勝しスペイン3連覇を達成したローブは、今年も優勝候補の筆頭である







Wrc_2 対ローブの秘密兵器としてフォードがラトバラの代わりにナンバー2に選んだデュバル。久々のワークス復帰だ







Wrc_3 スバルは3台目のインプレッサWRC2008をティラバッシのために用意した。その結果やいかに?

作者: Car@nifty編集部

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<DAY3>WRC第11戦 ラリー・ニュージーランド スバル

ローブが混戦を制する  WRC第11戦、ラリー・ニュージーランドのデイ3が8月31日(日)にハミルトンを中心に行われた。トップ2を占めていたフォード勢がアクシデントで次々と消え、最終的にはセバスチャン・ローブ(シトロエンC4WRC)が首位でフィニッシュし今季8勝目を手にすることになった。  このような展開となることを誰が予想できただろうか。ローブの優勝という結果だけを見ればいつもどおりだが、そこに至るまでの過程は複雑でデイ3は荒れに荒れた。デイ2の最後にわざとぺースを落として3位となったローブは、3番手スタートとなりデイ3で不利な先頭走者となることをまぬがれた。しかしローブはオープニングのSS14でスピンをきっしてタイムロス。チームメイトのダニエル・ソルド(シトロエンC4WRC)に先行を許し4位に順位を落としてしまう。  フォードはラリーリーダーとしてフロントランナーをつとめることになったヤリ-マーティ・ラトバラ(フォード・フォーカスRS WRC08)が路面の砂利かき役となりペースが上がらず、SS15では優勝を狙うヒルボネンが首位に立つ。ここまではフォードにとって最高の展開だった。しかしSS17ではフォード勢に次々と災難が降りかかる。2位につけていたラトバラはマシンのコントロールを失い、ノーズをコーナーイン側の岩に当てて冷却系を破損しリタイア。そして、ヒルボネンはフィニッシュまであと8kmというところで右リヤタイヤがスローパンクチャーとなり、3輪車状態でそのまま走り続けて大幅にタイムロス。首位から転がり落ち、3位となってしまった。さらにストバートから出場のフランソワ・デュバルもコースアウトでリタイア。フォードにとってSS17は最悪のステージとなってしまった。  結局、ラリーはローブがそのまま逃げ切り優勝。2位ソルド、3位ヒルボネンという顔ぶれのポディウムとなった。さすがにヒルボネンは気落ちした様子だったが、勝ったローブもまたデイ2の出走順操作やデイ3でのスピンが心にひっかかっているのかいつもほどは嬉しくはなさそうだった。とくにチームの指示による出走順操作には納得していないようで、ラリー終了後の記者会見では「今いちど規則を見直したほうが良い」と発言した。  デュバルのリタイアによりペター・ソルベルグ(スバル・インプレッサWRC2008)が総合4位となり、5位にはプライベーター最上位のウルモ・アーヴァ(シトロエンC4WRC)が入るなど健闘。さらに6位パー・ガンナー・アンダーソン、7位トニ・ガルデマイスターとスズキSX4WRCが2台並ぶことに。スズキにとって6 位はベストリザルトであり、ふたりのドライバーが揃ってポイントを獲得するなど今季最高の結果となった。なお、併催のPWRCではマルティン・プロコップ(三菱ランサーエボリューション)が初優勝を飾っている。 途中いろいろと事件はあったが、ポディウムではお互いの健闘を讚えあったローブとヒルボネン。 4位を手にしたソルベルグだが最後まで満足のいく走りができず、笑顔は少なかった。 アンダーソンが6位に入りスズキはベストリザルトを更新。ただしスピードはまだ足らない。

作者: Car@nifty編集部

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<DAY2>WRC第11戦 ラリー・ニュージーランド スバル

ラトバラがワケありで首位に浮上  WRC第11戦、ラリー・ニュージーランドのデイ2が8月30日(土)にハミルトンを中心に行われた。この日トップに立ったのはヤリ-マーティ・ラトバラ(フォード・フォーカスRS WRC08)だったが、それはシトロエンとセバスチャン・ローブ(シトロエンC4WRC)の順位操作によるものだった。  デイ1終了時点で1位ミッコ・ヒルボネン(フォード・フォーカスRS WRC08)と、2位ローブとの差は27秒8。ラリーリーダーのヒルボネンはルールにより先頭走者となり、予想どおりルーズグラベルに足をとられてタイムが伸びない。ローブは1ステージごとにヒルボネンとの差を確実に詰めていき、ついにSS10でヒルボネンをとらえて首位に浮上した。ローブは続くSS11も速いペースで走っていたが、フィニッシュ前のセクションで突如スローダウン。10番手タイムで総合3位に順位を落とした。その結果ラトバラが首位に立ち、ヒルボネンは2番手に。ローブがペースを意図的に落としたのは、ラリーリーダーとしてデイ2をフィニッシュしないようにすることが目的だった。デイ2で先頭走者のヒルボネンが苦戦したことからもわかるように、ルーズグラベルの処理係となるフロントランナーはかなりのタイムロスを強いられる。ならば翌日に先頭スタートとならないよう、2~3番手ぐらいに順位を落としてしまおうとシトロエンは考えたわけである。  この戦略的順位操作はもともと今季フォードが始めたものであり、ヨルダンとトルコではヒルボネンがその恩恵を受けて優勝した。その際に勝利を失ったシトロエン監督のオリビエ・ケネルはたいそう腹を立てていたが、今回こうしてニュージーランドで報復措置に出たわけである。これでローブは最終日のデイ3にラトバラ、ヒルボネンが走った後の比較的クリーンな道を走ることになり状況的にはかなり有利となった。  デイ2終了時点で1位はラトバラ、1位は9秒3差でヒルボネン、3位はヒルボネンと4秒差でローブというオーダー。デイ3には合計85.04kmのSSが残されていることを考えれば、3人の中では出走順が遅いローブが大きなアドバンテージを得ているといえるだろう。  総合4位はダニエル・ソルド(シトロエンC4WRC)、総合5位はフランソワ・デュバル(フォード・フォーカスRS WRC07)、総合6位はプライベーターのウルモ・アーヴァ(シトロエンC4WRC)という順位。日本車勢はペター・ソルベルグ(スバル・インプレッサWRC2008)が7位、パー・ガンナー・アンダーソン(スズキSX4WRC)が8位、トニ・ガルデマイスター(スズキSX4WRC)が9位とかたまっている。ソルベルグはデイ2に入ってもマシンのセッティングがうまく合わず、苦しい戦いが続いている。  なお、併催のPWRCではマルティン・プロコップ(三菱ランサーエボリューション)がトップに。デイ1で3位につけていた奴田原文雄は、コースアウトによりリタイアに終わっている。 ローブのペースダウンにより図らずもトップに立ったラトバラ。デイ3では先頭スタート役を担うことになる。 スバルはソルベルグ、そして再出走組にまわったアトキンソンともに満足なタイムが出ず苦戦中。 2位のヒルボネンに、ペースダウンをした理由を説明しにローブがやってきた。本当はローブも嫌なようだ

作者: Car@nifty編集部

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<DAY1>WRC第11戦 ラリー・ニュージーランド スバル

デイ1はヒルボネンがリード  WRC第11戦、ラリー・ニュージーランドのデイ1が8月29日(金)にハミルトンを中心に行われた。この日トップに立ったのはミッコ・ヒルボネン(フォード・フォーカスRS WRC08)で、2位のセバスチャン・ローブ(シトロエンC4WRC)に27秒8という差をつけている。  選手権を考えると絶対に負けられないヒルボネンが幸先の良いスタートをきった。ポイントリーダーということで1番手スタートのローブがルーズグラベルに足をとられてタイムが伸びない午前中に、ヒルボネンは2本のベストタイムをマークして首位に。午後に入るとローブが反撃を開始して3ステージ連続トップタイムでヒルボネンとの差を一気につめた。しかし、ローブはSS4-2をスタートする際にエンジンがかからずスタート時間に遅れて30秒のペナルティを課せられることに。その結果、ヒルボネンに大きく遅れることになってしまた。  ニュージーランドではコース上をルーズグラベルが覆っており、先頭スタートはかなり不利となる。そのためローブが戦略的に遅れてデイ2の1番手スタートをヒルボネンに押しつけようとしたのでは? とも思われたが、実際にエンジンがかからず押しがけによってエンジンを始動したようだ。先頭スタートからは開放されたが、ローブは27秒8差を埋めるべくデイ2ではかなりプッシュする必要がある。さらに、ローブの2秒2後方には3位ダニエル・ソルド(シトロエンC4WRC)が、2秒3後方には4位ヤリ-マーティ・ラトバラ(フォード・フォーカスRS WRC08)がつけており2位を巡る戦いはデイ2でかなり激しくなるだろう。  日本勢はペター・ソルベルグ(スバル・インプレッサWRC2008)が7位、パー・ガンナー・アンダーソン(スズキSX4WRC)が8位、トニ・ガルデマイスター(スズキSX4WRC)が9位と奮わない。ソルベルグはハンドリングのセッティングが1日をとおして合わなかったためかまったくタイムが伸びず、グループNマシンに遅れをとるステージも。「一生懸命走っているのに」と、ソルベルグは顔を歪ませた。なお、クリス・アトキンソン(スバル・インプレッサWRC2008)もソルベルグほどではないにせよスピードがなく、ハードにプッシュした午後のSS3ではコースアウトしてデイリタイアとなってしまった。今回のニュージーランドでは優勝もターゲットに入れていたスバルだが、このままでは優勝どころかトップ5に入ることさえ難しいだろう。  なお、併催のPWRCでは奴田原文雄がSS1でベストタイムを刻み3位につけるなど大健闘。一方、新井敏弘はコース上に落ちていた木の枝でラジエターを破損してエンジンが壊れリタイアとなってしまった。 絶対に落とせないラリーでとりあえず首位に立ったヒルボネン。ローブとの27秒8差を守れるか スタート前にエンジンがかからなくなるというトラブルで、ローブは30秒のペナルティを課せられた あまりにも遅すぎるソルベルグ。原因は何なのかチームも把握しきれておらず問題は深刻だ

作者: Car@nifty編集部

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<DAY0>WRC第11戦 ラリー・ニュージーランド スバル

シェイクダウンはデュバルが最速  WRC第11戦ラリー・ニュージーランドが8月28日(木)にニュージーランドのハミルトンで開幕。同日の午前中にシェイクダウンが行われ、フランソワ・デュバル(フォード・フォーカスRS WRC07)が2分26秒0でトップタイムをマークした。2番手は2分26秒4でヤリ-マーティ・ラトバラ(フォード・フォーカスRS WRC08)、3番手は2分26秒7の同タイムでミッコ・ヒルボネン(フォード・フォーカスRS WRC08)とペター・ソルベルグ(スバル・インプレッサWRC2008)いう順位になっている。  前戦のラリー・ドイツで大腿骨を骨折したジジ・ガリに代わり、ストバートからワークスノミネートを受けたデュバルがシェイクダウンで最速タイムを刻んだ。WRカーでグラベル(未舗装路)のラリーに出場するのは久しぶり。練習も兼ねてデュバルは7回シェイクダウンを走行し、その5回目でベストタイムをマークしたのである。ガリの今季復帰はほぼ絶望的なことから、デュバルは残るグラベルラリーでもストバートのマシンに乗る可能性が大。さらに、ターマックのスペイン(カタルニア)とフランス(コルシカ)では、ラトバラに代わってワークス・フォードのノミネートを受けることになった。しばらくWRカーのシートに恵まれなかったデュバルにとっては、自分の実力を示すまたとない機会だ。  サービスパークのすぐ横に設けられたシェイクダウンのコースは、道が非常に荒れておりギリシアやキプロスのような路面コンディション。それだけにシェイクダウンのタイムで本番の結果を占うことは難しい。しかも実際にラリーで使うSSは、ラリーウイークの前約6週間にわたって降り続いた雨によりかなり路面がぬかるみ軟らかくなっている。今週末の天候は晴れということで今後ある程度は乾いて固まると思われるが、何台かのWRカーが走行した後はかなり路面が掘れて荒れることだろう。  日本勢はスバルがインプレッサWRC2008のダンパーに改良を加え、ハンドリングがかなり好転したようだ。しばらく守りのラリーが続いていたスバルだが、今回はある程度のリスクは承知で最初のステージから攻めていく戦略をとる模様。インプレッサWRC2008を駆るペター・ソルベルグとクリス・アトキンソンが、フォードやシトロエンとどこまで戦うことができるか見物だ。  なお、今回はPWRC(プロダクションカー世界ラリー選手権)が併催となり、新井敏弘(スバル・インプレッサ)と奴田原文雄(三菱ランサーエボリューション)が久しぶりぶりに顔を合わせた。ラリージャパンを前に、彼らふたりの戦いにも注目したい。 ガリの代役でストバートから出場したデュバルがシェイクダウンで最速タイムをマークした。 去年グロンホルムとこのラリーで接戦を展開したローブは、優勝よりも選手権を優先するとコメント。 攻めの姿勢を打ち出したスバル。インプレッサWRC2008のパフォーマンスに注目したい。

作者: Car@nifty編集部

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<直前情報>WRC第11戦 ラリー・ニュージーランド スバル

●今季2度目の南半球戦、WRCニュージーランドが間もなく開幕  今週8月28日(木)、WRC第11戦となるラリー・ニュージーランドがニュージーランド北島のハミルトンでスタートする。第4戦アルゼンチン以来今季2度目となる南半球でのWRC開催となるが、見どころはセバスチャン・ローブ(シトロエンC4WRC)と、ミッコ・ヒルボネン(フォード・フォーカスRS WRC08)のふたりによる首位攻防戦だ。 前戦のラリー・ドイツで今季7勝目を挙げシリーズリーダーに躍り出たローブと、4ポイント差でそれを追うヒルボネン。4ポイントというとそれほど大きな差には感じられないかもしれないが、状況は圧倒的にローブが有利。というのも残る5戦のうち2戦がターマック(舗装路)ラリーで、ローブはターマックで圧倒的な強さを誇っているからだ。しかも、ローブのチームメイトであるダニエル・ソルド(シトロエンC4WRC)や、フォード・ワークスからノミネートを受けることになったフランソワ・デュバルなどターマックを得意としている選手は多い。ヒルボネンにとっては、表彰台に上ることすら容易ではない。そつまり、ヒルボネンは得意とするグラベル(未舗装路)のニュージーランドでは絶対に勝たなくてはならないのだ。  とはいえ、ローブはニュージーランドでとても速い。去年は最終SSまで引退したマーカス・グロンホルム(フォード)と優勝を競い、わずかな差で負けたがスピードはトップクラス。ニュージーランドと同じようにハイスピードかつスムーズなグラベルイベントであるラリー・フィンランドでは、地元のヒルボネンを抑えて優勝を手にした。今回のニュージーランドも普通に走れば3位以内はかたく、優勝候補の筆頭であることは間違いない。心に余裕があるローブと、背水の陣でのぞむヒルボネン。ふたりの戦いは今シーズンのハイライトとなるかもしれない。  ローブとヒルボネン以外に、優勝が期待できるのはヤリ-マーティ・ラトバラ(フォード・フォーカスRS WRC08)だ。高速グラベルラリーでは時にローブやヒルボネン以上の速さを示すラトバラは、序盤のポカミスさえしなければ表彰台の頂点を狙える。このところ自滅するラリーが多かったラトバラだけに、ニュージーランドは名誉挽回のまたとない機会となるだろう。  日本人としてはスバルやスズキの活躍にも期待したい。とくにスバルはインプレッサWRC2008のセッティングがようやく決まってきたようなので、ここらでそろそろ優勝争いに絡みたいところ。ペター・ソルベルグは元々ニュージーランドを得意としていただけに、マシンがきまればポディウムは十分に狙える。スバルとしてはラリージャパン前、最後のグラベルラリーで調子をつかみたいところだ。また、スズキはここにきて頻発していたトラブルが落ち着いてきており、スピードも徐々に上がっている。ラリージャパンの前哨戦となるニュージーランドで、今までよりも1段上の結果を望みたいところだ。 ドイツで今季7勝目を挙げシリーズリーダーに躍り出たローブ。その勢いは持続するか ローブに4点差をつけられ苦しい状況に追い込まれたヒルボネン。南半球での逆襲を胸に誓う インプレッサWRC2008の熟成が進み、スバルとしてはそろそろ優勝が欲しいところ

作者: Car@nifty編集部

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<DAY3>WRC第10戦 ラリー・ドイツ スバル

●王者ローブが完勝。WRCドイツ7連覇を達成!  WRC第10戦、ラリー・ドイツのデイ3が8月17日(日)にドイツのトリアーを中心に行われ、世界チャンピオンのセバスチャン・ローブ(シトロエンC4WRC)が優勝。今季7勝目をマークした。  大会連続優勝記録が7に更新された。ラリー初日からリードを保ち続けたローブはデイ2で勝利を確信し、競技最終日となるデイ3はペースをダウン。2位のダニエル・ソルド(シトロエンC4WRC)も40秒3差を逆転することは不可能と、マニュファクチャラーポイントの獲得を最優先する走りにシフトした。その結果ローブは危なげのない走りでデイ3の5本のSSをクリアし、ラリーのホストタウンであるトリアーで今季7回目となるシャンパンファイトを楽しんだのだった。  最後まで緊張感が失われなかったのは3位をめぐる戦いだ。デイ2の最終ステージでパンクにより順位を落としてしまったミッコ・ヒルボネン(フォード・フォーカスRS WRC08)は、3秒9差で3位につけるフランソワ・デュバル(フォード・フォーカスRS WRC07)をパスしようと気合いを入れてデイ3にのぞんだ。しかし、調子が上向きなデュバルはデイ3オープニングのSS15から4本連続でベストタイムをマーク。2位ヒルボネンとの差を12秒に広げて戦意を喪失させた。ターマックを得意とするデュバルとしてみれば、スポット参戦とはいえグラベル育ちのヒルボネンに負けたくない。そして、デュバルはトリアー市街地で行われたスーパーSSも無難にこなし、開幕戦モンテカルロ以来となるWRC出場をポディウムフィニッシュで締めくくったのだった。なお、デュバルは今後第12戦スペイン、第13戦コルシカへの出場が決まっているが、同じストバート・チームで今回コースアウトにより大腿骨を骨折してしまったジジ・ガリの代役として、次戦ニュージーランドに出場する可能性もあるようだ。  ヒルボネンに続く5位にはペター・ソルベルグ、6位にはクリス・アトキンソンとスバルの2台が続いた。インプレッサWRC2008にとっては今回が初めてのターマックラリーで、スタート直後はハンドリングやブレーキのフィーリングが合わずに両ドライバーともかなり不満そうだった。しかし、その後セッティングがつまっていくにしたがいタイムも向上。デイ3では「とりあえず満足できるセッティングになった」と、ソルベルグは語っていた。しかしシトロエンやフォードとの差はまだ大きく、さらなる改良が必要であることは間違いない。  なお、スズキはトニ・ガルデマイスター(スズキSX4WRC)が10位、パー・ガンナー・アンダーソン(スズキSX4WRC)が15位で2台そろって完走。併催イベントのJWRC(ジュニア世界ラリー選手権)ではシリーズリーダーのセバスチャン・オジエ(シトロエンC2 S1600)が今季3勝目を挙げている。 勝利を確信してデイ3ではペースをやや落としたローブ。ドイツで彼に勝てる者はいないのか。 ターマックでのハンドリングが好転したのは朗報。次戦ニュージーランドでスバルの活躍を期待したい。 ローブはヒルボネンを抜いてシリーズリーダーに。シトロエンもマニュファクチャラー1位となった。

作者: Car@nifty編集部

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<DAY2>WRC第10戦 ラリー・ドイツ スバル

●デイ2もローブが好調を維持  WRC第10戦、ラリー・ドイツのデイ1が8月16日(土)にドイツのトリアーを中心に行われ、デイ1トップのセバスチャン・ローブ(シトロエンC4WRC)がこの日もリードを守った。  驚くべきローブのスピードと、安定感の高さ。ラリー・ドイツ6連勝中のローブは、競技2日目となるデイ2でもライバルにつけ入る隙をまったく与えなかった。デイ1で2位のミッコ・ヒルボネン(フォード・フォーカスRS WRC08)に19秒9差をつけていたローブは、この日最初のSS7でベストタイムを刻んだのをかわぎりにSS13まで7ステージ連続で最速タイムをマーク。デイ2最終のSS14ではダニエル・ソルド(シトロエンC4WRC)が速く、ローブの全SS制覇の夢を断ちきったが、ローブはラリーリーダーの座を確固たるものに。総合2位に浮上したソルドに対して、40秒3という大きな差をつけてデイ2を締めくくった。  何とかローブを捉えようと頑張ったヒルボネンだが、デイ1ほどの速さがなくソルドに先行を許し3位に順位を落としてしまった。そして最終のSS14ではコースを外れ道が崩れた部分に左後輪を当ててパンク。このミスで40秒ほどを失い、フランソワ・デュバル(フォード・フォーカスRS WRC07)に抜かれて4位に順位を落とした。サービスへと戻ってきたヒルボネンはかなり落ち込んでいたが、それでも3位デュバルとの差は3秒9とそれほど大きな差ではない。選手権のことを考えると1ポイントでも多くとっておきたいヒルボネンは「何とか3位になれるようにデイ3も頑張る」と、自分に気合いを入れていた。  総合5位は、前を走っていたヤリ-マーティ・ラトバラ(フォード・フォーカスRS WRC08)がSS9でコースアウトしてマシンにダメージを負い遅れたことで順位を上げたペター・ソルベルグ(スバル・インプレッサWRC2008)。ソルベルグは「昼のサービスでセッティングを変えたら、午後はハンドリングがかなり良くなった。少しづつではあるけれどシトロエンやフォードと戦えるようになってきている」と、昨日よりも随分と明るい表情でコメント。ソルベルグに続く6位には、SS11でパンクにより遅れてしまったクリス・アトキンソン(スバル・インプレッサWRC2008)がソルベルグに1分03秒4遅れでつけている。  なお、スズキはトニ・ガルデマイスター(スズキSX4WRC)が10位、パー・ガンナー・アンダーソン(スズキSX4WRC)はSS9でコースアウトして足まわりにダメージを受け、16位と大きく順位を落としてしまった。 7ステージ連続でSSベストタイムをマークしたローブ。別格ともいえる速さだ 最低でも2位をキープしたかったヒルボネン。4位に順位を落として表情は冴えない スバルはハンドリングのセッティングが好転してソルベルグが5位、アトキンソンが6位に

作者: Car@nifty編集部

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<DAY1>WRC第10戦 ラリー・ドイツ スバル

●ローブが大会7連覇に向かって好発進!  WRC第10戦、ラリー・ドイツのデイ1が8月15日(金)にドイツのトリアーを中心に行われ、セバスチャン・ローブ(シトロエンC4WRC)がトップに立った。  14日(木)の晩にトリアー中心部で行われたセレモニースタートを経て、WRCドイツラウンドはデイ1がスタートした。デイ1はモーゼル河畔に設けられた3本のステージを午前と午後で2回づつ走るという設定。合計では6本のSSが設けられたが、そのすべてでトップタイムをマークしたのは王者ローブだった。彼に対抗し得ると思われたチームメイトのダニエル・ソルド(シトロエンC4WRC)は総合3位、そしてストバート・フォードが打倒ローブを願って投じたフランソワ・デュバル(フォード・フォーカスRS WRC07)は総合4位とやや期待外れの結果に。唯一ローブの尻尾をなんとかつかまえ続けたのは選手権リーダーのミッコ・ヒルボネン(フォード・フォーカスRS WRC08)だった。ヒルボネンは今までそれほどドイツを得意としていないため、正直ここまでやるとは思わなかった。午前中はやや離されたが、午後のステージではローブに迫るステージタイムをマーク。デイ1終了時点でローブに19秒9遅れの2番手は立派だ。ローブもヒルボネンの予想外ともいえる活躍に驚いており「こっちも引き続き全開でいくしかない」と、完全に本気モード。ヒルボネンはといえば「午後はけっこううまく走れたと思う。ドイツでセブを抜かすのは簡単なことじゃないけど、プレッシャーをかけ続けてミスを誘いたい」と、笑顔でコメント。勝負どころはデイ2のバウムホールダー一帯のステージで、もっとも難易度の高いこのステージ群でヒルボネンがどのような走りを見せてくれるのか非常に興味深い。  日本車勢に関してはペター・ソルベルグ(スバル・インプレッサWRC2008)が6位、クリス・アトキンソン(スバル・インプレッサWRC2008)が7位、トニ・ガルデマイスター(スズキSX4WRC)が11位、パー・ガンナー・アンダーソン(スズキSX4WRC)が12位とあまりふるわない。スバルはインプレッサWRC2008にとって初めてのターマックラリーとなるが、ドライバーたちはコーナー立ち上がりでのトラクション不足を訴えている。また、スズキに関してはステージで見ているかぎりエンジンパワーが足りていないように思えた。  なお、SS5は途中でキャンセルされたが、それはストバートのジジ・ガリ(フォード・フォーカスRS WRC07)がハイスピードでコースアウト。ヘリコプターで病院に運ばれるほど大きなアクシデントとなってしまったからだ。チームによればガリは左の腰骨付近を骨折しており、今晩にでも手術を受けるようだ。ちなみに、SS6も最初の3人が走った時点でキャンセルとなってしまったが、その理由はコース上に人が溢れてしまったため。今回のラリー・ドイツは、ちょっと信じられないほど観客の数が多い。主催者にとってコースの安全管理はかなり頭の痛い問題に違いない。 モーゼル河畔のブドウ畑を駆け抜けるローブ。無駄のない走りで着々とリードを拡大中 予想以上ともいえる活躍をみせるヒルボネン。2位でフィニッシュできれば上出来だ 初めてのターマックラリーとなるインプレッサWRC2008はスピード不足で上位を争えず

作者: Car@nifty編集部

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<DAY0>WRC第10戦 ラリー・ドイツ スバル

●フォード,ニューマシンを投入!  WRC第10戦ラリー・ドイツが8月14日(木)にドイツのトリアーで開幕。それに先だってシェイクダウンが行われ、ダニエル・ソルド(シトロエンC4WRC)が3分35秒1でトップタイムをマーク。2番手は僅差の3分35秒2でフランソワ・デュバル(フォード・フォーカスRS WRC07)、3番手は3分36秒6でセバスチャン・ローブ(シトロエンC4WRC)という順位になっている。●フォード,ニューマシンを投入!  WRC第10戦ラリー・ドイツが8月14日(木)にドイツのトリアーで開幕。それに先だってシェイクダウンが行われ、ダニエル・ソルド(シトロエンC4WRC)が3分35秒1でトップタイムをマーク。2番手は僅差の3分35秒2でフランソワ・デュバル(フォード・フォーカスRS WRC07)、3番手は3分36秒6でセバスチャン・ローブ(シトロエンC4WRC)という順位になっている。  開幕戦モンテカルロ以来となるターマックラリー。久々に大径タイヤを履き車高をギリギリまで落としたWRカーの姿はやはりかっこいい。車高の高いグラベル用マシンとはまた違った迫力がある。そして今回は、フォードがニューマシンとなるフォーカスRS WRC08をデビューさせた。エクステリアに関しては、フォルムは先代のフォーカスRS WRC07とまったく変わらず。フロントまわりをマイナーチェンジ後のフォーカスに似せるために、黒いカッティングシートでそれらしく見せているのが外観上の違いだ。それでも08モデルとしてデビューさせたのはエンジンの改良が目的で、チーム代表のマルコム・ウイルソンによれば「ターボチャージャーとクランクシャフトを新しくした。エンジンレスポンスの向上とトルクバンドの拡大を狙っている」とのこと。ただし、ドライバーは「シェイクダウンでは、それほど大きな違いは感じられなかった」と証言する。  さて、シェイクダウンだがとある有名なwebサイトではデュバルがトップとなっているが、主催者が発行したオフィシャル・タイムシートによればソルドがトップ。2位デュバル、3位ローブと優勝候補3人が並んだ。驚くべきはWRC出場が第1戦モンテカルロ以来となるデュバルの速さで、フォーカスに乗ったのはイベントの直前テストのみ。最初はサスやデフのセッティングに苦労していたが、1位ソルドに僅差のセカンドベストを出したのはさすがと言うべきだろう。デュバルは去年のドイツでもスポット参戦ながら2位に入っているだけに好結果が期待されるが、デュバル本人は状況をシビアに捉えている。「明日、デイ1で僕は後のほうから走る。きっと僕の前に走る選手がインカットをしてコースを泥だらけにしているだろうから、あまり良いコンディションは期待できないね。雨でも降ろうものならさらに滑りやすくなる。このラリーでは出走順が速いほうが有利なことが多いんだ」と、デュバル。はたしてデュバルは出走順の不利に打ち勝ち王者ローブやソルドと対等に戦えるだろうか。  スバルは今回がインプレッサWRC2008で戦う初めてのターマックラリーとなり、ペター・ソルベルグ、クリス・アトキンソンともにあまり自信はなさそうだ。事前のテストも決して十分ではなかったようで、今回は4~5位以内に入れれば良しといったところか。昔からそれほど相性が良いイベントではないので、リスクを犯してまで攻めることはしないだろう。なお、週末のトリアー近辺の天候は曇り時々雨で、16日の土曜日は霧が予想されている。ウェットコンディションとなればかなり難易度の高いラリーとなることだろう。 久々のWRC出場ながら、ターマックでのデュバルの速さは健在だった 新型フォーカスは、ライトやバンパーのカラーリング以外に外観的な違いはない スバル・インプレッサWRC2008にとっては今回が初のターマックラリーとなる

作者: Car@nifty編集部

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<直前情報>WRC第10戦 ラリー・ドイツ スバル

●舗装路で戦われるWRC第10戦ドイツの見どころとは  今週8月14日(木)、WRCシリーズ第10戦となるラリー・ドイツがドイツのトリアーで開幕する。ドイツといえば非常に特殊なターマック(舗装)路面で行われるラリーとして知られているが、過去のウイナーを見るとWRCとして初開催された2002年以来去年まで、6年連続でセバスチャン・ローブ(シトロエンC4WRC)が優勝を果たしている。今年もローブが優勝候補の筆頭であることに間違いはないが、ドライバーズ選手権でローブを1点差でリードする1位ミッコ・ヒルボネン(フォード・フォーカスRS WRC07)、そしてマニュファクチャラー選手権で2位シトロエンに3点差に迫られたフォードとしては何としてでもローブ&シトロエンの連勝を止めたいところだ。  今や路面を選ばずどんなラリーでも速いオールラウンダーとなったローブだが、彼ももとはといえばターマック・ラリーを得意としていた。とくに、生まれ故郷のフランス・アルザス地方から近いトリアーを舞台とするラリー・ドイツは、自国フランスで行われるラリー・ド・フランス(ツール・ド・コルス)以上に相性が良いイベント。「何人たりともローブの牙城を崩すことは不可能」とさえ言われているほどだ。  ドイツはターマックラリーではあるが、他のターマックラリーとは少々趣が異なる。なぜなら各デイごとに3タイプのまったく異なったキャラクターのステージを走るからだ。モーゼル河沿いに広がるブドウ畑の中を通る狭いクネクネ道、ハイスピードでバンピーなコンクリートに近い路面の戦車演習用道路、そして他のターマックラリーに近い“普通”のワインディングロード。これら3タイプのSSをデイごとに走るわけだが、それぞれに難しさがある。とくに雨が降ると路肩の泥がコース上に流れ出し、非常に滑りやすくコースアウトのリスクが急上昇。過去にペター・ソルベルグ(スバル・インプレッサWRC)など数多くの選手たちがドイツでかなり危険な目にあってきたが、ローブだけはほぼノーミス。路面コンディションが悪くなればなるほど、ローブとライバルの差は広がる。ドイツでローブと競り、そして打ち勝つことはとんでもなく難しいことなのだ。  現時点でローブに勝てる可能性がもっと高い選手は誰かといえば、チームメイトであるダニエル・ソルド(シトロエンC4WRC)になるだろう。ソルドは現役のワークスドライバーの中でターマックラリーで唯一ローブに正面から対抗できる存在であり、2006年にはローブと優勝を争い2位に入った経験もある。ソルドとしては未だWRCでの優勝がないだけに、そろそろ得意なターマックでローブを抑えて勝ちたいところだ。  もうひとり、ローブの行く手を阻むであろうドライバーは、ストバートからスポット参戦するフランソワ・デュバル(フォード・フォーカスRS WRC07)だ。かってシトロエンでローブのチームメイトを務めた経験もあるデュバルは、去年スポット出場のドイツで旧型マシン(シトロエン・クサラWRC)を駆り2位でフィニッシュ。最新スペックのマシンを手にし準ワークス体制で出場する今年は昨年以上の活躍が期待される。  選手権リーダーのヒルボネンは去年3位に入っているが、それほどドイツのターマック路面は得意としていない。このラリーで優勝するのはかなり難しいだろうが、それでもリスクを犯さない範囲でローブを追い続けるはずだ。そして、チャンスがあればポディウムの最上段を狙うことだろう。もしもここドイツでローブを上まわる成績でフィニッシュすることができれば、ヒルボネンが初タイトルを手にする可能性は一気に高まる。前戦のフィンランドで地元優勝を果たせなかったヒルボネンだけに、ドイツでローブに一矢報いたいところだ。難易度の高いターマックラリーで、ヒルボネンがどのような戦いを展開するか注目したい。 6年連続でドイツを制しているローブは、今年もまた優勝候補の筆頭である 「従順なるナンバー2」を脱却するためにも、そろそろ優勝が欲しいソルド 去年、スポット参戦ながら2位を得たデュバルは今年フォードでエントリー

作者: Car@nifty編集部

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<DAY3>WRC第9戦 ラリー・フィンランド スバル

●ローブがラリー・フィンランド初優勝を決める  WRC第9戦、ラリー・フィンランドの最終日となるデイ3が8月3日(日)に行われ、デイ2トップのセバスチャン・ローブ(シトロエンC4WRC)がミッコ・ヒルボネン(フォード・フォーカスRS WRC07)を抑えて優勝した。  ローブが念願のフィンランド初優勝を達成した。これまで数多くのラリーで勝利を重ねてきたローブだったが、フィンランドとグレートブリテンはいまだ優勝なし。グレートブリテンに関しては過去に優勝を目前にしながら、アクシデントで選手が亡くなったことにより自身のタイトルが決まることを嫌がりペター・ソルベルグに優勝を譲ったことがあった。つまり実力で勝つことができないでいた唯一のラリーがフィンランドであり、それだけにポディウムでのローブはいつも以上に嬉しそうだった。  ラリー最終日のデイ3は1位ローブを18秒2差でヒルボネンが追うという展開でスタートした。オープニングのSS22は両者とも同タイムのSSベストで差は変わらず。続くSS23ではスタート直後のジャンクションでローブがスピンして6番手タイムに沈み、ふたりの差は11秒8に縮まった。しかしローブは最終ステージのSS24ルイヒマキを5位で無難にまとめ、最終的には2位ヒルボネンに9秒差で今季6勝目を飾った。この勝利により、ローブはドライバーズポイントで1位ヒルボネンとわずか1ポイント差に接近。次戦はローブが圧倒的な強さを誇るターマックのドイツで、その後さらにターマックラリーが2戦残っているためローブにとってはかなり有利な状況だ。ドライバーズ選手権を手にするためには、ヒルボネンはドイツでローブを打ち負かすような戦いをするしかないだろう。  総合3位はクリス・アトキンソン(スバル・インプレッサWRC2008)。アトキンソンは1秒差で背後につけていたダニエル・ソルド(シトロエンC4WRC)をSS22で突き放し、嬉しいポディウムを得た。ソルドはマニュファクチャラー選手権のポイント獲得を優先してSS22以降ペースを落とし、総合4位でフィニッシュ。以下5位ヘニング・ソルベルグ(フォード・フォーカスRS WRC07)、6位ペター・ソルベルグ(スバル・インプレッサWRC2008)という順位に。スズキはトニ・ガルデマイスター(SX4WRC)が8位に入りドライバーズおよびマニュファクチャラーポイントを獲得した。  なお、同時開催のPWRCではユッホ・ハンニネン(三菱ランサーエボリューション)が優勝。奴田原文雄(三菱ランサーエボリューション)は6位に。JWRCではマルティン・プロコップ(シトロエンC2 S1600)が優勝した。 念願のラリー・フィンランド初優勝を果たし、ポディウムで笑顔をみせるローブ アトキンソンは今年5度目のポディウム。 フィンランド人として何とか勝ちたかったヒルボネンだがローブを打ち崩すことはできなかった

作者: Car@nifty編集部

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<DAY2>WRC第9戦 ラリー・フィンランド スバル

●DAY2もローブがリードを守る  WRC第9戦、ラリー・フィンランドのデイ2が8月2日(土)に行われ、デイ1首位のセバスチャン・ローブ(シトロエンC4WRC)がミッコ・ヒルボネン(フォード・フォーカスRS WRC07)との接戦のすえにトップの座を守った。  まばたきをする間もないほど緊張感に満ちた首位攻防戦だった。ラリーリーダーのローブを14秒4差で追うのは2位ヒルボネン。ベストタイムの応酬でステージごとにタイム差は広がったり、狭まったりあまり大きな変化はない。ふたりとも限界ギリギリのマキシマムアタックを続け、3位以下は徐々に勝負から取り残されていく。ローブとヒルボネン以外にベストタイムをマークしたのはデイ1でリタイア後再出走したヤリ-マーティ・ラトバラ(フォード・フォーカスRS WRC07)のみ。SS19が終了した時点で1位ローブと2位ヒルボネンの差は11秒5だった。  ふたりの差が広がったのはSS20。スタートでヒルボネンのローンチコントロール(発進補助装置)がうまくはたらかず、ヒルボネンは4~5秒程度を失ってしまった。その結果ヒルボネンはこのステージでローブとの差が14秒1に広がってしまい、さらにはデイ2最終のSS21でもローブに遅れて差は18秒2に拡大。このラリーが始まって以来、ふたりのギャップは最大となった。ラリー最終日には3本のSSしか残っておらず、その合計距離はわずか40.47km。ヒルボネンが逆転優勝を果たすためには1kmあたり0.5秒程度ローブを上まわる必要があるが、ここまでのふたりの戦いを見るとそれは至難のわざ。何事も起こらなければローブ優勝の可能性が高いが、最後まで何が起こるかわからないのがWRC。最終ステージまで目をはなすわけにはいかない。  総合3位は、デイ1の7位からジャンプアップを果たしたクリス・アトキンソン(スバル・インプレッサWRC2008)。アトキンソンはデイ1でサスペンションに不具合が出ていたようでペースが上がらず。それを修理してのぞんだデイ2ではトップ4以内のSSタイムを連発した。アトキンソンはチームメイトのペター・ソルベルグ(スバル・インプレッサWRC2008)を上まわるスピードを披露し、総合3位へと順位を上げた。ローブやヒルボネンにはまだ速さでかなわないが、インプレッサWRC2008が高速グラベルラリーでも通用することをアトキンソンは結果で証明しようとしている。  総合4位はアトキンソンに1秒差でダニエル・ソルド(シトロエンC4WRC)、5位はヘニング・ソルベルグ(フォード・フォーカスRS WRC07)、そして6位はペター・ソルベルグ。一時3位を走っていたジジ・ガリ(フォード・フォーカスRS WRC07)はSS16でコースアウト&クラッシュによりリタイア。同じコーナーではパー・ガンナー・アンダーソン(スズキSX4WRC)もコースアウトでマシンを派手に壊してしまった。もう1台のスズキSX4WRCを駆るトニ・ガルデマイスターはトラブルフリーで1日を走りきり、総合8位につけている。 なお、同時開催のPWRCではユッホ・ハンニネン(三菱ランサーエボリューション)がトップに。奴田原文雄(三菱ランサーエボリューション)はエンジントラブルにも関わらず、デイ1の11位から7位へと順位を上げている。 滑りやすい状態のステージを走る先頭走者でありながら、ヒルボネンを抑えきったローブ ローブと大接戦を演じ続けたヒルボネンだが、デイ2の後半でやや離されてしまった スバルはアトキンソンが3位に浮上。しかしペターは本来の走りができず6位に留まっている

作者: Car@nifty編集部

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<DAY1>WRC第9戦 ラリー・フィンランド スバル

●DAY1はローブがリード。2位はヒルボネン  WRC第9戦、ラリー・フィンランドのデイ1セクション2が8月1日(金)に行われ、前日のデイ1セクション1でトップのセバスチャン・ローブ(シトロエンC4WRC)がリードを守った。  やや湿り気を帯びたフィンランドのハイスピード・グラベルステージは、ローブとミッコ・ヒルボネン(フォード・フォーカスRS WRC07)の熱い戦いの場となった。ラリー・フィンランド初優勝を狙うふたりは、1ステージごとに激しいタイムアタック合戦を披露。もうひとり優勝が期待されたヤリーマーティ・ラトバラ(フォード・フォーカスRS WRC07)がSS3でコースアウトにより早々とリタイアしたため、首位争いはふたりだけの世界に。両者とも力の限りを尽くしてSSを攻めたが、スピードにおいてはローブがヒルボネンをやや上まわっていた。ローブはセクション2に用意された10本のSSのうち、8箇所でベストタイムをマーク。ヒルボネンも2本のSSベストを刻むなど健闘したが、わずかながらローブにかなわず。その結果、デイ1が終了した時点で首位はローブ、2位はヒルボネンで14秒4遅れという結果に。ただしデイ2は走行距離が長くタフなステージが多いために、ヒルボネンにもまだ逆転のチャンスは残されている。  3位には1位ローブから53秒1遅れでヘニング・ソルベルグ(フォード・フォーカスRS WRC07)がつけているが、その3秒1後方にはジジ・ガリ(フォード・フォーカスRS WRC07)がつけている。デイ1を通して3位争いは非常に白熱し、序盤はダニエル・ソルド(シトロエンC4WRC)とウルモ・アーヴァ(シトロエンC4WRC)が秒差の争いを展開。しかし両者とも徐々に遅れていき、ソルドは5位に。アーヴァはコースアウトでリタイアしてしまった。  日本勢はペター・ソルベルグ(スバル・インプレッサWRC2008)が6位、クリス・アトキンソン(スバル・インプレッサWRC2008)が7位とスバル勢が並んでいる。今回はとくに大きなトラブルは出ていないようだが、フォードやシトロエンと戦うほどの速さはない。6位のソルベルグはデイ1の終了時点でトップから1分37秒8も遅れており、自力でポディウム争いに加わることは難しいだろう。なお、スズキはパー・ガンナー・アンダーソン(スズキSX4WRC)が8位、トニ・ガルデマイスター(スズキSX4WRC)が10位と2台がそろってデイ1をクリア。SX4WRCのスピードは、インプレッサWRC2008に準じるレベルにまで上がってきている。スバル対スズキの戦いはなかなか興味深いが、それが6位以下で行われているところが少し寂しい。  なお、同時開催のPWRCでは、フィンランド初出場の奴田原文雄が北欧勢に混じって11位となかなか健闘している。 フィンランド名物の、美しい湖のほとりを疾走するローブ。念願のフィンランド初優勝なるか ノートラブルながら思うようにスピードが伸びないペター・ソルベルグ。ジャンプの姿勢も今ひとつだ グロンホルムの後継者として地元優勝を決めたいヒルボネンだが、デイ1はローブに先行された

作者: Car@nifty編集部

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<DAY0>WRC第9戦 ラリー・フィンランド スバル

●WRCフィンランド開幕。SS1はローブがトップタイム  WRC第9戦、ラリー・フィンランドが7月31日(木)にユバスキラで開幕した。そして、オープニングとして夕方からキレリ競馬場でのSS1では2台同時スタートのスーパーSSが行われ、セバスチャン・ローブ(シトロエンC4WRC)がベストタイムをマーク。ラリーリーダーとして第1日目を制覇した。 7月末のフィンランド、ユバスキラは晴れの日が続き爽やかな気候。サービスパークを中心に朝8時よりシェイクダウンが行われ、各チームともマシンの最終セッティングを詰める作業に追われた。今回はワンメイクタイヤを供給するピレリが、グラベル用「スコーピオン」タイヤのソフトコンパウンドを初めて持ち込んだ。すでに各チームは事前のテストでソフトコンパウンドを試していたが、実際に走るSSに近いシェイクダウンステージでサスペンションとの相性を再確認。8月1日(金)のデイ1では雨も予想されるために、ウェット仕様も想定してセッティングがすすめられた。  シェイクダウンでトップタイムをマークしたのは、ペター・ソルベルグ(スバル・インプレッサWRC2008)とヘニング・ソルベルグ(フォード・フォーカスRS WRC07)。兄弟でベストタイムを分け合い、3番手にはローブとジジ・ガリ(フォード・フォーカスRS WRC07)が同タイムで並ぶ結果となった。ペターは「シェイクダウンとはいえトップタイムをマークすることができて嬉しい。マシンは正しい方向に開発が進んでいると思う」とコメント。第7戦アクロポリスでの2位以上の成績を期待したいところだ。  シェイクダウンと同日の夕方にスタートしたスーパーSSでは、変則リバースオーダーのスタート順。全長2.06kmのこのショートステージではローブがトップタイムをマーク。2位は0秒3遅れでチームメイトのダニエル・ソルド(シトロエンC4WRC)、3位は0秒4遅れでミッコ・ヒルボネン(フォード・フォーカスRS WRC07)とクリス・アトキンソン(スバル・インプレッサWRC2008)が同タイム。そして5位ペター・ソルベルグという順位となった。なお、スズキはパー・ガンナー・アンダーソン(SX4WRC)が13位、トニ・ガルデマイスター(SX4WRC)が16位という順位になっている。 SS1でトップタイムを出したローブ。フィンランド初優勝に向けて良いスタートをきった 兄のヘニングとともにシェイクダウンでトップタイムを刻んだペター・ソルベルグ JWRCとともに同時開催となるPWRCでは奴田原文雄が出場。フィンランドは初チャレンジだ

作者: Car@nifty編集部

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