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トップ > ヨークベニマル > ヨークベニマル - 人気ブログ(Blog)検索結果詳細 (2009年1月5日 7時)
パラダイム転換年の臨場感と高揚感
Everybody Good Monday!
正月三が日と4日の日曜日が終わって、
いよいよ2009年、普通のお客様は、
平常生活に戻ります。
だから商業・ホスピタリティビジネスも、
今日から平常営業。
年末から正月は、書き入れ時だった。
忙しかった。
不思議なことに商売は、
たとえ売れなくとも忙しい。
売れればもっと忙しいが。
本当にご苦労様でした。
まず、そのご苦労をねぎらいたいと思います。
多くのお客様を代表して、お礼を申し上げましょう。
ありがとうございました。
3が日を休業日にしている会社やお店は、
さあ頑張ろう、という気になっているでしょう。
それはそれで、とてもよいサイクルだと、
私、思います。
今年一年は、大きな転換期。
まさしくパラダイム・シフトが起こっている。
世の中の価値観が変わる。
同じものを見ていても、
その見方が変わる。

その中に身をおく臨場感、高揚感。
このスリルをしっかりと実感する年。
そんな年度が始まり、
そんな1月が始まり、
その最初の1週間が始まった。
やりがいのある時間が私たちを待っている。
さて、そんな1月の始めの5日。
Good Mondayの月曜日。
商人舎ホームページをプレ・リニューアル・オープンします。
新商人舎ホームページです。
グランドオープンは、1月9日。
金曜日に、正式にアドレスも変わります。
http://www.shoninsha.co.jp
実は現在も、アドレスだけは、
両方、アクセスできるようになっています。
これまでは、私の個人的なアドレスを使ってきました。
yuukiyoshiharu.com
思い入れの深いアドレスで、
これまでは個人ブログに?商人舎のホームページが、
乗っかっている形だったのですが、
これからは?商人舎のホームページ。
目指すのは、
商業・ホスピタリティビジネスにおけるユニークなサイト。
昨年秋からずっと計画し、
年末から再構築作業を続けてきました。
まだまだ完成してはいません。
だから今週は、突貫工事で、最終仕上げ。
しかし、ロイヤルカスタマーの皆さんには、
その最後の内幕を、ご覧いただこうとの意図で、
プレ・オープンといたします。
ご自由に探索し、楽しんでください。
もちろん、結城義晴の[毎日更新宣言]は、
これまで通り、続きます。
かつての?商業界の『食品商業』や『販売革新』の巻頭言。
あの「メッセージ」を[毎日更新宣言]が引き継いでいきます。
そして、様々なブログや研究会報告が、
特集記事のように、独立して展開されます。
私は、雑誌のようなサイトにしたいのです。
かつて?商業界の月刊雑誌を『使う雑誌』と位置づけました。
『読む雑誌』でなく、『使う雑誌』。
商人舎ホームページは、『使うサイト』です。
商業・ホスピタリティビジネスに携わる人々のための、
知識商人を目指す人々のための、
毎日更新の『使われるサイト』
それが新商人舎ホームページです。
よろしくお願いします。
グランドオープンをご期待ください。
さて、1月をざっとおさらい。2月決算の会社は、あと2カ月。
3月決算の会社は、第4四半期が残っている。
その意味で、1月の初めに1月をおさらいしておくことは、
極めて重要。
今週末は、3連休。
10日土曜日、11日日曜日、12日成人の日。
昨年から続いている営業のリズム。
ウィークデーは「節約、倹約。もったいない」
ウィークエンドは「失敗を恐れない」
2008年の家計消費支出統計では、
特に食料費が1年間で最低の月。
その上で2009年は、
「節約モード」から「不況モード」に、
ランクアップしている。
このことは忘れてはならない。
冷蔵庫に確保しておくべき必需の品。
様々な料理に使い回しできる素材・材料。
必ず必要になる消耗品。
まさにコモディティとベーシックが、
焦点となる。
これは衣食住薬の全分野にいえること。
1月は、従って、ベーシック月間となる。
ただし、ベーシックやコモディティは、
一見、だれでも、どこでも、変わらない。
今年一番陥りやすい落とし穴、そして危険なことは、
同質化競争です。
これは断言しておきましょう。
だから「無理」をしなければ、
違いを出せない。
差がつかない。
「無茶」はあかんけれど。
今月の商人舎標語
「無茶はせず、無理をする」
いかが。
パラダイム転換の年の臨場感、高揚感。
前向きに感じつつ、いざ、スタート。
Everybody Good Monday!
<結城義晴>
作者:結城義晴
更新日:2009年1月5日 7時42分
新春特別ジジ対談[日曜版]
新年 おめでとうございます。
ユウキヨシハルの[毎日更新宣言]日曜版は、
ボクの出番です。
ボクの名は、ジジ。
ユウキ家の家族。
今日は、ボクがコーディネーターとなって、
新春特別ジジ対談。
対談のお相手は、もちろん、
ユウキヨシハルさん。
ところは、床の間のまえ。

対談者が集まって、準備。
ジジ「よろしいですか」
ユウキ「はい、どーぞ」

まず、ごあいさつ。
「新年、あけまして」
せーの。

「おめでとうございます」

ユウキ「あわせてよ」
ジジ「ごめんなさい」
ジジ「さて、ことしのホーフは?」
ユウキ「無茶はせず、無理をする」
ジジ「ムチャってなに?」
ユウキ「危ないことやできそうもないことをする態度」
ジジ「じゃあ、ムリってなに?」
ユウキ「ちょっと背伸びして、目標を立てること」
ジジ「ムチャとムリの仕分け方、むつかしいね」
ユウキ「その通りです」

ジジ「それだけ?もっとのりだすようなものは、ないの?」
ユウキ「あと30年、現役で仕事するための体づくり」
ジジ「なぜ30年なの?」
ユウキ「これまで30年働いてきたから、折り返し点なんだよ」
ジジ「ゲンエキってなに?」
ユウキ「人のお役に立つ仕事を続けるってこと」
ジジ「体づくりって、ゴルフすること?」
ユウキ「それもあるけど、基礎体力をつけようと思ってる」
ジジ「去年は、目の手術、したもんね」
ユウキ「そう、今年は健康第一だね」
ジジ「ボクは、シンプル・ライフ」
ユウキ「変わらないんだ」
ジジ「そう、変えません。変える必要のないものは」
ユウキ「変える理由がないものは」
ジジ「ボク、ガンコです」
ユウキ「見習います」

ジジ「いずれにしてもユウキヨシハルさん、元気でね」
ユウキ「元気を売ろうよ、って言ってるくらいだからね」
ジジ・ユウキ「今年も、よろしくお願いします」
<『ジジの気分』(未刊)より>
作者:結城義晴
更新日:2009年1月4日 12時31分
初売り低調現象と一番の人気
正月3日、再び、謹賀新年。

郵政民営化のお陰もあって、
3が日ともに年賀状が配達される。
ありがたいことです。
賀状をくださった皆様、
ありがとうございます。
この場をお借りして、お礼申し上げます。
上記の年賀状、できる限りお送りしております。
さて、元旦からの初売り。
前年対比売上高を割り込み、低調との声。
世界最高峰の百貨店・新宿伊勢丹も。
1日、2日の売上高は25億5000万円で、
前年比マイナス5%。
日本橋の三越本店は9%減。
しかし、これはいわば想定内のこと。
経済不況と消費不振は、消費者に、
節約志向を促している。
だから実用品や特別の値下げ品にしか、
購買は向かわない。
全体の傾向だからしかたない。
しかし、ここで重要なのは、客数。
お買上げくださるお客様の数。
お店に信頼を置いているから、
買い物に来る。
そして今、必要なものを、
懐具合と相談して、買う。
こんなお客様が多い。
だから売上高や買上げ点数は減少しても、
客数が上がっていれば、
「よい循環にある」と評価すべきだ。
今日の朝日新聞で、
ファーストリテイリング会長兼社長の柳井正さんが語っている。
「これまでの好景気は、
金融の信用膨張や資源高などに支えられたバブル。
いまはバブルを正常化していく過程にある」
「消費は冷え込んでいるが、
ゼロになることはない。
新しい需要をつくりだし、
自分たちで努力して開発することだ」
「日本人の最大の欠点は、
安心、安全、安定志向。
当然、プロフィットは生まれない」
「『あったらいいな』をつくり出すこと。
それが大事だ」
今が正常化へのプロセスならば、
私たちは、この正常化への過程を、
真摯に受け止めねばならない。
消費は冷え込んでいるが、
ゼロになることは絶対にない。
だから、客数が大事な指標となる。
その上で、「安定志向」を排さなければならない。
さて、ここで、私の著書『メッセージ』から引用。
一番の人気
あなたの店が、
繁盛しているとする。
売上高の半分は実力なのだろう。
しかし、あとの半分は、
人気によるものだ。
人気とは、一番の者に与えられる特権である。
あなたの店が、
不振だとしよう。
不振の半分は、店の実力による。
しかしあとの半分は、
人気がないからだ。
二番手、三番手、四番手だからである。
では一番の人気は、
なぜ獲得できたのか。
そして一番の人気は、
どんなときに逆転するものなのか。
何も競争がない時代。
すばやく時流をとらえた者が、
まず人気を博する。
人気は実力に決定的な影響を与え、
実力はどんどん向上する。
追いかける者がいくら努力しても、
この実力差は詰まらない。
どんなに消費が冷え込んだときにも
どんなに営業不振のときにも
一番人気の店は密かに客の支持を伸ばしている。
二番手以下は急激に落ち込む。
ただし、追う者の強みというものもある。
紙一重の差までは、
努力しだいで到達することができる。
しかし、この紙一重の差が大きい。
だから、そこから先は、
運にめぐまれるしかないのかもしれない。
たいていの場合、幸運とは、
神から与えられるものでも、
自分で勝ちとるものでもない。
相手に恵んでもらうものである。
人気も、敵の過失によって、
ころがり込んでくるものなのだ。
人気を維持すること。
逆転すること。
それができるのは、謙虚に、
実力と人気の力関係を知る者だけである。
<第4章『戦略と政策』より>
横浜の三が日は、いい天気。
今年一年、人気が上がるのはどこか。
人気とは、客数のバロメーターによってのみ、
推し量ることができるものだ。
「三が日休業」という政策は、
その意味で、実力と人気の力関係を知るものにしか、
採用できない戦略かもしれない。
<結城義晴>
作者:結城義晴
更新日:2009年1月3日 11時40分
「購買心理」の五つの「発展段階説」
2009年正月2日。
今日明日と、第85回箱根駅伝。
その箱根路を見降ろし続ける富士の山。

もう恒例となりつつあるが、
?セルバ社長の桑原孝正さんからお送りいただいた、
元旦の富士山の写真。
[毎日更新宣言]愛読者の皆さんに、
2年連続でお裾分け。
富士吉田の街を抱え込むように、悠然と聳え立つ。
この富士の裾野に、生きる喜び。
桑原さんがうらやましい。
桑原さんのお客さんたちが、うらやましい。
しかし、私の住む横浜からも、
意外に近く富士が見える。
「富士山のような店」になってほしい。
セルバの皆さんにも、
日本中の商業・ホスピタリティビジネスの皆さんにも、
そう言いたい。
富士の写真、もう一点。
こちらは、雲海の上にそそり立つ富士。

こちらも素晴らしい。
私、元旦から感動した。
今年も、感動の心を失いたくない。
日本でも、アメリカでも。
富士山のような店になるための、
購買心理の発展段階説。
第1段階は、「衝動」。
衝動買いは、たいていの場合、
「価格」によって誘発される。
経済不況と消費不振の今年。
今年「価格」はとりわけ大切な要素となる。
だからこの第1段階が、軽いわけではない。
むしろ重い重い第1段階。
第2段階は、「吟味」。
吟味の購買は、「品質」を見極めるために行われる。
お客様に、品質を吟味していただく。
コツコツとこの第2段階の仕事を続ける。
それが第3段階につながる。
第3段階は、「信頼」。
信頼の購買は、「お値打ち」によって成し遂げられる。
お値打ちは、英語でバリュー(value)。
この店にしかないお値打ち、
この商品のお値打ち。
それが信頼の購買を、形づくる。
しかし、まだまだ上がある。
第4段階は、「安心」。
安心の購買は、「満足」によって生み出される。
「値札を見ずに購買する」状態。
スチュー・レオナード1世が言い残している。
「覚えておきなさい。
満足したお客様だけが、再び、
店を訪れてくれることを」
「満足」が安心をもたらす。
顧客は、安心しきって、
店に心を委ねて、商品やサービスを購買する。
最後に、第5段階は、「感動」。
感動の購買は、
[価格・品質・お値打ち・満足・プラスα]によって創造される。
プラスαとは、サプライズであったり、
パーソナリティであったり、
芸術性であったり、
無私の心であったり。
しかし、毎度毎度、
感動を提供することも、
感動を提供されることも、
あまり意味はない。
例えばサプライズは、
擦り切れてしまうものだから。
日常の暮らしは、淡々としたものなのである。
したがって、店は、
いつもいつも「感動」を演出しようと、
欲張ってはいけない。
ひたすら「安心の購買」を目指す。
その真摯さが、時に、
感動を呼び起こす。
「購買心理の五つの発展段階説」
今年は特に、これで行きたいものだ。
私も、感動を求めて、
生きていきたい。
箱根駅伝にも、感動があるに違いない。
<結城義晴>
作者:結城義晴
更新日:2009年1月2日 10時56分
謹賀新年「無茶はせず、無理をする」

新年 おめでとうございます。
2009年のスローガンは、
「無茶はせず、無理をする」
昨年、西端春枝先生から、
温かいご指導、ご忠告をいただきました。
「無茶はアカン、無理はええけど」
このお言葉を、今年一年の私の標語といたします。
同時に、商人舎1月の標語も、
「無茶はせず、無理をする」といたします。
例えば予算を立てるとき、
「ちょっと背伸びの予算」が望ましい。
普通にやっていれば達成できる予算は、
「無理しないレベル」。
ジャンプしなければ届かない予算は、
「無茶するレベル」。
「ちょっと背伸び」が、
「無理するレベル」。
今年は、間違いなく、不況の中にある。
だから「無茶はせず、無理をする」
昨年の漢字一文字は「変」でした。
ならば今年は「化」でなければならない。
昨年が「変わった」ならば、
今年は「化ける」
この心意気。
「化ける」ことを「蛻変」といいます。
蝉が、脱皮する様。
今年こそ、「蛻変の年」。
だから「化ける」。
そして、
2008年と2009年合わせて、
「変化」を遂げる。
そのように昨年を認識し、
今年を位置づける。
「化ける」ためには、
多少の無理が必要。
だから今年は「無茶はせず、無理をする」
今年もよろしく願います。
<結城義晴>
[追伸]
今年も、12月31日まで、
[毎日更新宣言]を発します。
毎日、ご期待下さい。
作者:結城義晴
更新日:2009年1月1日 5時56分
最悪を想定して、最善を尽くす
2008年師走の大晦日。
今年最後の日。
最悪を想定して、
最善を尽くす。
今年1年がそうであったように、
来年も、そうありたい。

2008年の日本の株価は、42%も下がった。
それによって、日本中の時価総額は200兆円分、目減りした。
貨幣経済は、2兆ドル減少。
それが実体経済に、深刻な影響を与える。
だから貨幣経済の中で目減りしない預貯金高が、
俄然、大きな存在となってきた。
しかし預貯金高には、特徴がある。
「人間というものは、
現にもっているものに加え、
さらに新たに得られるという保証がないと、
現にもっているものすら、
保有している気分になれないものである」
<『マキアヴェッリ語録』(塩野七生)より>
その預貯金高として眠っている金を、
還流させ、実体経済に貢献させる。
そんな声が、来年はますます高まるに違いない。
商業やホスピタリティ・ビジネスの出番である。
今年、4月17日の商人舎発足の会。
4時間に及ぶ結城義晴の講演テーマは、
「小売流通業・サービス業が、
21世紀の日本を救う」
実体経済が、経済立国としての日本の基盤である。
それが私たちの子や孫、
さらにその子供たちの時代のインフラとなる。
実業と実体経済とに目を向けつつ、
次代の社会を考えることは、
健全な生き方に違いない。
しかし、商業やホスピタリティ・ビジネスが、
日本の基幹産業となるといっても、
厳しい年になることは、間違いない。
だから、
最悪を想定して、
最善を尽くす。
故中部銀次郎さんの言葉。
孤高のアマチュアゴルファー。
私が最も尊敬する人のひとり。
再び、マキアヴェッリ。
「なにかを為したいと思う者は、
まずなによりも先に準備に専念することである。
機会の訪れを待っての準備開始では、もう遅い。
好運に微笑まれるより前に、
準備は整えておかねばならない」
来年は、準備の年。
みんなにとって。
といっても、来年とは明日から始まる日々のことで、
特別に大きく変わるものではない。
淡々と、明日を迎えたい。
落ち着いた心持ちで、準備を。
最後に、今年1年の結城義晴のブログ[毎日更新宣言]
ご愛読、感謝したします。
お約束通り、365日+1日、続けることができました。
今年1年、毎日、ブログを書けたことに、
心から、感謝したいと思います。
事故もなく、
怪我や病気も乗り越え、
泥酔も少なく、
意識不明にも陥らず。
ありがとうございました。
ここで、いったん、
気持ちに区切りをつけたいと思います。
右、左、上、下。
どっちを向いても感謝(水口健次)。
<結城義晴>
作者:結城義晴
更新日:2008年12月31日 0時50分
羽生善治将棋名人に投影させた天才たちの言葉
1965年11月から70年7月までを[いざなぎ景気]といいます。
戦後最長の好況の山で、57カ月間だった。
それを超えたのが、昨年までの平成景気。
戦後最長の景気の波となった。
その戦後最長の景気拡大が途切れ、
後退局面が始まった時期が、
昨年11月と認定される。
それによって69カ月の最長の景気。
だからその余波も最長になる。
そして、もう13カ月、景気後退が続いている。
米国の景気後退も昨年12月に始まった。
日米経済は、ほぼ同時期に失速したことになります。
今年がその最初の13カ月。
そして来年は次の循環の12カ月。
いよいよ、不況本番というところです。
その想定の中で、
日々の仕事を充実させねばなりません。
さて、今年12月18日に決着がついた将棋竜王戦は、
世紀の対決といわれました。
私の隠れた趣味を明かしますと、実は、将棋なのです。
父は、碁が趣味で、
82歳の現在も毎日、碁会所に皆勤しています。
ボケ防止などというレベルではなく、
真剣勝負の、生きるエネルギーというほどに、
囲碁に打ち込んでいます。
私のほうは、なまくらですが、
?商業界の頃、今から25年以上も前、
一度だけ社内将棋トーナメントが開催され、
それに参戦したことがあります。
私は、その時、決勝まで勝ち残り、
その決勝で、勝利を収めたものです。
だから私は?商業界史上唯一の将棋名人ということになります。
今も、押入れの奥に、その時の名人のトロフィーがあります。
さてプロの将棋は、ご存知のとおり、
羽生善治名人が第一人者。37歳。
この羽生世代と呼ばれる将棋指しには、
不思議なことに、天才が目白押しの状態です。
昨年まで名人位を守っていた森内俊之九段。
「緻密流」と呼ばれる佐藤康光棋王。
私の好きな「激辛流」「ニコニコ流」の丸山忠久九段。
オーソドックスな棋風の居飛車一辺倒の郷田真隆九段。
「藤井システム」という定石を発明した振り飛車の専門家藤井猛九段。
エッセイも書く多芸多才の「無頼流」先崎学九段。
少し前の世代の天才には、
「高速の寄せ」という閃き型の谷川浩司がいます。
さらにその前の世代には、
永世名人の称号を持つ中原誠と、
現将棋連盟会長の米長邦雄。
しかし現時点で、竜王というタイトルを4期連続で獲得していたのは、
渡辺明という24歳の天才。
竜王は、読売新聞が主催する将棋タイトルで、
七冠という位のうち最も新しいタイトル戦ですが、
賞金が最大で、
だから将棋界最高位と、
読売新聞は呼んでいます。
しかしなんといっても、名人位が最高位であることに、
間違いはありません。
現在は、紆余曲折の末、
朝日新聞と毎日新聞が共同主催しています。
その名人と竜王の対決。
しかも、羽生世代の代表と次の世代の旗手との対決。
羽生は、残念ながらこの竜王戦で、
三連勝したあと、四連敗。
「世紀の逆転」となりました。
三連勝した後の第四局。
渡辺の角番。
羽生が勝勢の中で、
水をごくごくと飲みます。
そのごくごくの瞬間に、
渡辺が「打ち歩詰め」という禁じ手の絡んだ逃れ筋を発見して、
大逆転を収めます。
この対決の模様が、「情熱大陸」という番組で報道されていたのですが、
そこで面白かったコメント。
両者の対決に対するコメントではありません。
他の棋士たちの、羽生への評価。
羽生善治の特長は、何か。
森内「総合力」
谷川「好奇心」
佐藤「正確性」
ただこれだけの、短いコメントの場面なのですが、
私には、たいへん興味深いものでした。
羽生は、まさに天才中の天才。
だから総合力はもちろん、あります。
居飛車・振り飛車の両刀使い。
どんな戦法にも通じたオールラウンド・プレイヤー。
好奇心も旺盛です。
チェスの世界選手権に参加したりしています。
そして読みの深さと終盤の正確無比なことに、異論を挟む者なし。
面白いのは、回答した三人の棋士たちの棋風です。
森内は、守りを固めたうえで攻めに専念する総合力の将棋。
谷川は、好奇心旺盛で、終盤の閃きに美学があり、
しかし最近は勝負師としての甘さが見られる。
佐藤は、抜群の正確さを誇る「緻密流」で、
それを武器に縦横な戦略を打ち立てる。
羽生という巨大な鏡を評価する時に、
誰もが、自分を投影させている。
恐ろしいことに、自分が写り込んでしまう。
私には、それが、ことのほか、興味深い発言と聞こえました。
たとえば、私たちの世界では、
「ウォルマートに対する評価」を聞きます。
すると、ファーストリテイリングの柳井正さんは答えてくれます。
「週末に米国民の3人に1人が来店する。
ウォルマートはなくてはならない存在なのです」
これは、柳井さん自身が、
きわめて社会貢献意識が強いことを示しています。
「ウォルマートは、サービス残業が当たり前で、賃金が低すぎる」
こう批判する人は、労務問題を、自分の経営の根幹においています。
「ウォルマートの商品は面白いし、売り場づくりは他を圧している」
こういう人は、マーチャンダイジングを優先する。
多くの場合、コンサルタントは、
ウォルマートに自説を投影させる。
ウォルマートに投影できないテーマを得意とする人は、
ほとんどといってよいほど、ウォルマートを否定する。
ウォルマートを非難する人は、時に、
自分自身がその批判の矛先にいたりすることがある。
自己矛盾ですが、これもよくあること。
さて、2008年が終わろうとするとき、
私は、毎日、ブログを書いてきて、
どんな会社やどんな人物に、
どのように自分を投影させてきたのか。
私は、ジャーナリストとして、
できるだけ客観的にものを見、ものを書く訓練をしてきました。
しかし、その上で、書く能力を高めると、逆に、
どうしても自分が写り込んでしまう。
考えると、ぞっとすることではありますが、
羽生善治に対する天才たちの率直な自己投影を聞いていて、
すがすがしいものを感じたものです。
こうして、私は、来年も、
観察し、体験し、発言していくのでしょう。
その羽生善治自身の発言。
「現状に満足してしまうと、進歩はない」
「大局観と事前研究があるからこそ、最善の戦略も生まれる」
「山ほどある情報から自分に必要な情報を得るには、
なにを『選ぶ』かより、
いかに『捨てる』かのほうが重要です」
この言葉を選んだこと自体、
結城ヨシハル自身、羽生ヨシハルに、
考え方を投影させているのです。
<結城義晴>
作者:結城義晴
更新日:2008年12月30日 0時45分
2008年最後の三日間、欲張ってはいけない、焦ってもいけない。淡々と楽しむ、心から感謝する。それが次につながる。
Everybody! Good Monday!

朝、Good Morningと声をかけ、
昼には、Good Afternoonと挨拶し、
夕方、Good Eveningとスピーチし、
夜、Good Nightとささやく。
ならば1週間の最初に日に、
Good Mondayと、始めるのもいいのではないか。
そんな発想から、毎週月曜日のこのブログでは、
Good Mondayで、
スタートする。
このスタート方式も、
今日で62回目となります。
そのGood Mondayの2008年最後の日。
今日、29日から30日、31日と三日間で、
2008年が終了。
感慨深いものがあります。
三日間に対する感慨。
ありませんか?
野球やゴルフの、最後の回や最後のホール。
コンサートのラストソング。
講演の結びの言葉。
今日からの三日間がそれです。
勝っても負けても、三日間。
心をこめて、最後の三日間。
試合に勝っていても、
ゲームに負けていても。
最後の回は、最後のホールは、
自ら楽しむこと。
そして感謝すること。
私はずっと、この心構えで、やってきました。
そして、自分ではここまで、
自分なりに小さな幸せを、
手にすることができたと思っています。
欲張ってはいけない。
焦ってもいけない。
淡々と、
楽しむ。
心から、
感謝する。
それが次につながる。
さてアメリカでは今、こう言われています。
「サンタは街に来なかった」
米国クレジットカードのマスターカードの発表。
11月と12月の小売り売上高は、
前年同期比マイナス5.5〜8%。
「過去数十年で最も厳しい水準」
特に宝石などの高級品はマイナス34%、
衣料品はマイナス20%、
家電製品はマイナス26%。
店舗小売業に比べて好調だったのは、
米国でもインターネット・ショッピング。
アマゾン・ドット・コムの発表。
「2008年のクリスマス商戦は過去最高の売上げだった」
ただし、こちらも11月〜12月の総売上高は、
前年対比でマイナス1%。
トータルの消費者の購買意欲は、減退している。
日本でも、楽天やヤフーの仮想店舗の売上高は好調です。
もちろん、ネット・ショップは多産多死。
投資コストが安いから、
店は開店しては、閉店している。
激しい改廃、
厳しい競争。
その中で生き残ったネット・ショップだけが、
好調を享受している。
もちろん、アマゾンや楽天、ヤフーなど、
[クリティカル・マス]を達成したサイトだけが、
利益を上げる。
[胴元]だからです。
その意味では、
商売は[胴元]にならなければいけない。
一つの地域の胴元、
一つの商勢圏の胴元。
そして、さまざまな市場で、
胴元が決まるのが、
2010年が終了したとき。
私の予想。
クリティカル・マスは、
マーケットがシュリンクしている最中に、
達成されやすい。
これ、私の持論。
ユニクロの絶好調現象は、
衣料品市場が縮んでいる中で、
起こっているのです。
もちろんファースト・リテイリングの、
抜群の「商売人スピリット」もあるけれど。
欲張ってはいけない。
焦ってもいけない。
淡々と、
楽しむ。
心から、
感謝する。
それが次につながる。
それが2010年につながる。
さあ、最後の三日間。
Everybody! Good Monday!
<結城義晴>
作者:結城義晴
更新日:2008年12月29日 10時42分
お風呂のジジ[日曜版]
寒くなってきました。

寒いときには、
おふろ。
といっても、ボクは、
ふたの上にすわって、
あたたまるだけですが。

まいにち、かならず、
おふろであたたまります。
ぬれるのがきらいだから、
お湯の中には、はいりません。

それでも、いい気分。
ジジの気分。

東急横浜駅の壁画。
キヌタニコウジ作。
ヨコハマの港。

元気な絵は、
大好きです。
もう、今年も終わるそうです。
1年間、ご愛読、
ありがとうございました。
こころから、感謝いたします。

ボクは、来年も、
このまま生きていきます。
よろしくおねがいします。

ユウキヨシハルさんを、
みまもって、
応援して。
ユウキヨシハルさんから、
応援してもらって。
「共生」していきます。

富士山のように。
どうどうと、
いつも変わらずに。

太陽のように。
元気よく、
ずっと変わらずに。

ボクは変えない、変わらない。
変える必要のないものは。
でも変えなければならないことは、
すぐに変えていきます。
だからサム君とも、仲良しです。
サム君は、おふろにはこないけど。
ユウキヨシハルさんと共生するには、
「変えることと変えないこと」の、
仕分けが大切だと、
わかってきたのです。

おふろのふたの上からで、恐縮ですが、
これで、2008年のボクを、
終わります。
次からは、2009年のボクです。
よろしく。
<『ジジの気分』(未刊)より>
作者:結城義晴
更新日:2008年12月28日 10時9分
2008年最後のウィークエンド「じきにしんねんおめでとう」
師走12月27日です。
商人舎は、一足お先に、
昨日を仕事納めとしました。
悪しからず。
しかし、この2008年最後の週末、
そして歳末際の3日間は、
私たちにとって、
まず観察の日々。
お客様を、お店を、商品を。
それをどう、皆さんのお役に立てるか。
考えています。
実は、もうひとつ。
オフィスは店じまいしましたが、
私にとって、いまや、職住接近。
だから年末も年始もない。
新しいホームページと、
抱え続けている単行本執筆に、
この年末年始は当てられるのです。
振り返ってみると、
忙しい日々でした。
2008年が明けたら、
2月1日、?商人舎設立。
3月には、緑内障で10日間の入院と、
二度の手術。
「結城義晴の燃える闘病日記」
アントニオ猪木を気取った。
入院・手術の合間にも、
4月までに、単行本執筆。
『お客様のためにいちばん大切なこと』
そして4月17日、商人舎発足の会。
お陰様で、多くの方々に励ましていただきました。
4時間の講演もこなしました。
「商業の現代化が21世紀の日本を救う」
5月は日本セルフ・サービス協会のアメリカ視察セミナー。
FMIを訪問し、コーネル大学との提携話し合い。
エドワード・マクラフリン教授、
ウィリアム・ドレイク教授と、
意気投合。
そして6月6日、日本セルフ・サービス協会50周年記念式典。
この式典にジーン・ジャーマン名誉教授来日。
コーネル大学RMPジャパンが設立され、
私は副学長に就任。
6月には渥美俊一先生と商人舎のコラボセミナー開催。
「ビッグストアづくりのすべて」
7月4日米国独立記念日、商人舎第1回USA視察研修会。
8月は夏休みもそこそこに、
大阪浄真寺で「大阪寺子屋塾」4人のビッグセミナー。
9月は、商業界九州ゼミナール。
10月は、コーネル大学ジャパン開校セミナー、
AJS米国東海岸視察セミナー、
商人舎第2回USA研修会と立て続け。
11月、コーネル大学第2回公開セミナー。
そして12月は4日間の大阪出張。
この間、講演は50回に迫り、
大学院やマネジメントスクールでの講義も50回を超えた。
雑誌原稿、ウェブサイト原稿の執筆に追われ、
レジュメ・テキストづくりを追いかけ、
あっという間に12月。
そして右、左、上、下、
どっちを向いても感謝(水口健次)。
今年の最初に立てたスローガン。
「志定まれば、気盛んなり」
この通りになった。
やはり、この言葉にも、心から感謝。
そこで、谷川俊太郎さんにご登場願おう。
いちねん
いちがつ いらいら
にがつは にくい
さんがつ さびしい
しがつ しらけて
ごがつ ごりおし
ろくがつ ろくろく
しちがつ しかられ
はちがつ はったり
くがつ くるって
じゅうがつ じがでて
じゅういちがつには じれじれじれて
じゅうにがつ じきにしんねんおめでとう
(谷川俊太郎『わらべうた』集英社文庫より)
じきにしんねんおめでとう。
もう一息、頑張ろう。
新年のことを、考えつつ。
今、やれることだけ、やる。
<結城義晴>
作者:結城義晴
更新日:2008年12月27日 2時19分
クリスマス商戦はすっかり忘れたかのように劇激変の今日「今やれることだけを力一杯やる」
2007年の国民1人当たりGDP。
日本は19位。
1位は、ルクセンブルク、
2位、ノルウェー、
3位、アイスランド、
4位、アイルランド、
5位、スイス。
2007年だから、この結果。
2008年は、金融危機のために、がらりと様相が変わる。
日本の19位は、G7といわれる先進7カ国で最下位。
しかし、国家単位ではアメリカに次いで第2位。
4兆3850億ドルで、世界の8.1%を占める。
だが、2008年はこの円高だから、順位を上げることは確実。
二つのことが、いえる。
?日本のGDPランクは国民には、あまり意味はない。
一人ひとりの暮らしこそ大切。。
?しかしGDPランキングは小国が上位に並ぶ。
大国化を目指さない国家経営が、いいのかもしれない。
一方、アメリカのクリスマス商戦は、
史上まれに見る惨状。
メイシーズ百貨店は、
20日から24日まで、
24時間営業でクリスマス商戦に立ち向かった。
しかし、消費沈滞に火をつけることはできなかった模様。
日本では、日本マクドナルドが12月23日、
1日1店当たり店舗売上高1002万円の最高記録を出した。
大阪の御堂筋周防町店。
来店客数は約1万5000人。
しかもこれを単一メニューで達成。
「クォーターパウンダー」セット。
【商人舎ホームページと強力提携の「流通ニュース」をご覧いただきたい】
この時期、「失敗を恐れない」店は、成功する。
23日の天皇誕生日に、
マクドナルドは「失敗を恐れなかった」
しかし、ウィークデーは「節約、倹約。もったいない」
コモディティとベーシックは「節約、倹約。もったいない」
「ヒット&アウェイ作戦」
小さく打っては足を使って逃げる。
この繰り返し。
今日から、年末際の商戦。
クリスマスの洋風売り場から、
和風に劇激変の模様替え。
これを、「主義」というくらいに徹底する。
私の主義。
わが家の主義。
わが店の主義。
わが社の主義。
自分の主義は曲げない。
どんなことがあっても。
それに共感してくれる顧客だけが、
わが店にやってきてくれる。
自分のお客様との強いきずなをつくる。
それが今年の年末商戦です。
さて、惣菜マーチャンダイジングの日本第一人者にして、
「食」の超専門家・林廣美先生。
「不況になると、低価格のタンパク源がよく売れる」
この経験と観察。
昨日の日本フードサービス協会発表の外食産業の11月実績。
前年同月比は、3.9%の増加。
ガソリンが値下がりし、低価格タンパクのメニューが伸びた。
ハンバーガーやハンバーグレストラン。
小売業では、スーパーマーケットとコンビニが前年をクリア。
コンビニはタスポ効果が続く。
スーパーマーケットは、
コモディティとベーシックにしっかり低価格対応した店は良かった。
「節約、倹約。もったいない」の顧客のマインドに、
同期できた企業は良かった。
それに鈍感な企業は、落ち込んだ。
さて、恒例の、
林廣美の「金曜日のこの一品」
年末年始を通して、売り続けるのは、
やはりこれ。
煮しめ おせち重

898円〜1000円
煮しめ、旨煮で売上げアップ。
重箱トレーにたっぷり詰める。
いつもの煮しめを重箱トレーに詰めて、
本気で売り込め!
なお、この年末から、
この結城義晴のブログ[毎日更新宣言]と商人舎ホームページ、
「蛻変」のためのプレオープン。
本格移転リニューアルは、2009年の1月8日の予定。
ご期待下さい。
昨年9月9日9時9分にリニューアルし、
その後、商人舎ホームページとして2月1日に第2のリニューアル。
三度目の正直でのリニューアル。
これを「商人舎ホームページの蛻変」と呼びましょう。
大いにご期待下さい。
<結城義晴>
作者:結城義晴
更新日:2008年12月26日 2時0分
「今年の社長第1位」ファーストリテイリング会長兼社長・柳井正さんの「国民の3分の1が買い物に来るウォルマートはすごい」
「来年は間違いなく、売上げが下がる」
今年、絶好調だったユニクロ。
来年の見通しについて語ってくださった。
ファーストリテイリング会長兼社長の柳井正さんの言葉。
フリースが大ヒットしたあの年の、翌年のようにだろうか。
昨日の午後、お会いした。

東京・九段下のファーストリテイリング本社。

受付嬢の元気な声が、印象に残る。
店も本部も、同じ。
この年末のクリスマス・イブの日。
私の面談のあとには、
スタッフがズラリ、控えていて、
会議が待っていた。
営業本部長の柳井さん。
「以前の3倍も働いているんですって?」(私)
「それどころじゃないですよ」
3倍どころじゃない。
ということは、4倍、5倍も仕事している。
そうでなければ、この独走はあり得ない。
柳井さんは、商人舎発足の会の発起人になってくださった。
今年4月17日の当日もご出席くださって、
一言頂戴し、結城義晴との握手会というイベントでも、
壇上に上がっていただいた。
だから柳井さんも、商人舎ファミリー。
商人が集う舎(とねり)。
柳井さんは「商売人」という言葉を好む。
この商売人に徹していることが、
現在のユニクロの元気さの源であると思う。
「不況は商人を鍛える」
故倉本長治商業界主幹の言葉。
だから不況は、商人の活躍の場である。
柳井さんは、だから元気。
受付嬢も、元気。
店も、元気。
この日の会談は、私の1年間のお礼とご報告。
しかしまずは、「今年の社長1位」に柳井さんが選ばれた件。
産業能率大学(東京都世田谷区)が、
中小企業経営者らを対象に「今年の社長」アンケートを実施し、
515人から回答を得た。
そこで、柳井さんが大差の1位に選ばれた。
84票を集めた。
2位のソフトバンク社長・孫正義さんは33票。
この件に関しては、産能大からも全くお知らせがなく、
広報担当者も新聞を見て知ったという。
柳井さんは、その新聞も見ていなかったので、
やはり驚いた。
しかし、プロ野球ならば選手同士が選ぶナンバー1選手。
マリナーズのイチローも、最も誇りとする賞だというから、
柳井さんも、言葉にはしないが、うれしそう。
私の報告は、商人舎の1年の活動と事業のこと。
コーネル大学ジャパンのこと。
立教大学大学院のこと。
アメリカのチェーンストアのこと。
柳井さんは、ウォルマートに関して、
「これは書いて下さい」と力説した。
12月13日のウォルマートの発表。
「アメリカ国民の3人に1人が週末、
ウォルマートで買い物している」
この事実は、すごい。
柳井さんは、感動している。
「ウォルマートは社会のインフラです」
アメリカ人の生活に欠かせない店、
アメリカに欠かせない企業となった。
柳井さんは、マイク・デューク氏に会ったそうだ。
来年2月1日、ウォルマートのCEOに昇格する予定。58歳。
フェデレーテッド百貨店とメイ百貨店に23年間務めた後、
1995年、ウォルマート入社。
物流部門、ウォルマートストア部門を経て、
2005年からは国際部門のトップ。
そのデューク氏の印象。
「温厚な人柄で、きちんとやるんじゃないですか」
柳井さんは、日頃から言う。
「私たちはがやりたいのは『国民服』」
それは、ウォルマートのごとき国家のインフラストラクチャーとなること。
「だから西友はウォルマートの商売をやればよい。
まだ西友の商売をやっている」
「日本にも、外資系の企業が入っていなければおかしい。
閉鎖的であることを、表している」
「例えばイオンとセブン&アイ・ホールディングスとウォルマートが、
互いに競争している方が、日本の社会には良いと思う」
スーパーマーケット業界に対する励ましの言葉を、
お願いした。
「5000店のスーパーマーケットをつくる。
そんな決心をする若手経営者の登場を期待したい。
今、それが可能な時期だと思う」
「規模のメリットで客のためにサービスすることが、
食品の分野でも必要です」
「私は、やりませんが……」
柳井さんの商人としての社会貢献意識の強さを、
私は感じた。
そして商売の喜び。
商売の幸せ。

「不況は商人を鍛える」といった倉本長治主幹の言葉の前で、
最後に写真。
お元気で。
右、左、上、下。
どっちを向いても感謝。(水口健次)
今月の商人舎標語で、今日も、締めよう。
柳井さんに、感謝。
私も負けません。
<結城義晴>
作者:結城義晴
更新日:2008年12月25日 8時37分
クリスマス・イブのWe are the world
今日は、クリスマス・イブ。
世界中で、イエス・キリストの誕生を祝う。
キリスト教徒が。
それ以外の人まで。
1985年、アフリカの貧しい人々を救済するために、
ミュージシャンが集まった。
そしてレコードを出した。
順番に独唱し、全員でコーラスした。
大ヒットしたその収益金は、
アフリカの子供たちを救うために、寄付された。
その歌には、キリスト教の精神が詰まっていた。
We are the world
There comes a time when we heed a certain call
あの声に応えるときがきている
when the world must come together as one
世界がひとつになるときがきている
there are people dying
死んでゆく人々がいる
and it's time to lend a hand to life
生きることのために手をさしのべるときがきている
the greatest gift of all
考えられるだけの最も大事な贈り物を
We can't go on pretending day by day
毎日毎日、見て見ぬふりを続けることはできない
that someone, somewhere will soon make a change
だれかが、どこかですぐに変えなければいけない
We are all a part of god's great big family
僕らはみんな大きな神の家の家族のひとりだ
and the truth, you know, love is all we need
そう、愛こそ必要なもののすべてだ
We are the world, we are the children
僕らは人間だ、僕らは神の子だ
We are the ones who make a brighter day
僕らが明るい明日をつくる
so let's start giving
さあ与え始めよう
There's a choice we're making
僕らは選ぶことができる
we're saving our own lives
僕らは自らのいのちを救うことができる
It's true we'll make a better day
僕らはよりよい日々をつくることができる
just you and me
君らと僕とで
We are the world, we are the children
僕らは人間だ、僕らは神の子だ
We are the ones who make a brighter day
僕らが明るい明日をつくる
so let's start giving
さあ与え始めよう
There's a choice we're making
僕らは選ぶことができる
we're saving our own lives
僕らは自らのいのちを救うことができる
It's true we'll make a better day
僕らはよりよい日々をつくることができる
just you and me
君らと僕とで
(作曲作詞 マイケル・ジャクソン&ライオネル・リッチー)
<翻訳 結城義晴>
世間には、不況感が漂い、不景気風が吹いている。
しかし、根本には、「博愛」と呼ばれる「愛」がある。
今日は、この博愛の精神で、
商売しよう。
仕事しよう。
商人の心は、間違いなく、
We are the worldにあるのだから。
メリー・クリスマス。
<結城義晴>
追伸
ちなみに、私は、中学・高校と、
いわゆるミッション系の学校に通った。
そこで「カト研」と略称された勉強会に入った。
「カトリック研究会」である。
ルカの福音書から読み始めた。
私は、キリスト教徒ではないけれど。
作者:結城義晴
更新日:2008年12月24日 8時46分
「金融機関」から「金融ホスピタリティ業」へイノベーションを遂げた巣鴨信用金庫に学ぶ
天皇誕生日の祭日。
現実は、クリスマス休暇の感強し。
不思議だが、それが日本人。
それが人間。
その天皇誕生日の今日の朝刊一面トップは、
朝日・日経・読売ともに、
「トヨタの通期連結赤字見込み」の記事。
1兆円の経常利益を出していた世界最高の自動車会社。
それが赤字の現状。
しかし朝日新聞だけが、「社長交代」を告げた。
来年4月に、創業家の豊田章男さんの昇格。
天皇誕生日の発表であるから、
これは朝日新聞流の、
「血」に対する皮肉か。
しかし1500億円の赤字を背負って社長に就任する章男さん。
トヨタの実質的な創業者となる故豊田喜一郎氏の孫に当たる。
朝日新聞は「大政奉還」と書くが、
明治維新のそれのように、
「大変な時代」であることを象徴している。
そして、トヨタのDNAの重さ、貴重さを、
章男さんを中心に問い直してゆくのだろうが、
それが時代錯誤に陥らないのか。
トヨタにとって、日本にとって、
試練の時であるとともに、
その行く末を見守りつつ、
「血」と「DNA」の社会的効用の是非を、
考え直していかねばならない。
さて、先週の土曜日、東京池袋の立教大学キャンパス。
大学院ビジネスデザイン科の私の講義にゲスト講師を迎えた。
巣鴨信用金庫常務理事の田中実さん。

「巣鴨信用金庫のCS・ESとホスピタリティへの取り組み」
このタイトルで、講義していただいた。
約1時間30分。
その後、質疑応答で3時間。
素晴らしい内容。
巣鴨信用金庫は、
東京都北部と埼玉県南部を営業地域にする信用金庫。
店舗数は、43店。
総資産1兆5200億円、
預金残高1兆4212億円。
自己資本比率10.71%。
金融業界では、預金残高と自己資本比率で、
経営状態を図る。
小売業でいえば、巣鴨信用金庫は、
優良なローカルチェーンということになる。
しかも、合併の経験なしに、
全国の信用金庫279行のうちの15位。
M&Aなしに1兆円を超える預金残高となった。
店舗数43は、1兆4212億円の預金残高金融機関としては、
「狭域高密度」。
これ、田中常務の言葉だが、
「ドミナント・エリア主義」であり、
「範囲の経済」の中で、
「クリティカル・マスを達成」した金融機関と、
私流の言い方になる。
その巣鴨信用金庫が、
「金融機関」から「金融サービス業」へ、
体質の変換を遂げて、
さらに「金融ホスピタリティ業」へ踏み出している。
モットーは「喜ばれることに喜びを」。
お客様を起点とした「非効率なサービス」の拡充。
ローカルチェーン、インディペンデントの生き方そのものだ。
会社や金庫や店からすると「非効率のサービス」。
「非効率の徹底」とそれを財務的に支える「効率の徹底」
オクシモロンのテーマへの挑戦。
「金融機関にとって面倒なことは、
裏を返せば、お客様にとっては、
楽なこと、便利なことに通じる」
「非効率を切り捨てるのではなく、
あえて手間のかかる非効率に着目し、
そこにヒントを求めて活動すれば、
お客様の期待に応えられる」
これが巣鴨信用金庫の基本的な考え方。
1997年、田村和久さんが40歳にして理事長に就任し、
田中常務をはじめとする信用金庫のプロたちと、
「非効率サービス」の充実に努めてきた。
「利益は後からついてくる」
これも、スローガン。
・住宅ローンキャッシュバックサービス
・サービスデスク・アフター3
・融資スピード回答3日5日
・出前バンキング
・ATM365日稼動入出金手数料0
・年金孫の手サービス
・ビジネスサービスデスク
新サービス・新商品を矢継ぎ早に打ち出した。
そのために職員の意識改革と人材の育成にまい進した。
ただし非効率を支えるために、徹底したことがある。
・バックヤードの集中化
・業務の選択と集中
・店舗のグループ化
そのために顧客満足と従業員満足を両立させる。
価値観の共有を図る。
2004年9月の『日経ビジネス』誌。
私も覚えているが、「企業の採用活動満足度」を調べた。
そこで巣鴨信用金庫は、第1位に輝いた。
第2位が、日本マクドナルド、
第3位が、東京ガス。
私の「ホスピタリティ理論」をご存知の方には、
すぐにお分かりいただけるだろうが、
巣鴨信用金庫には、
アメリカの働きたい企業ランキングに通ずるものがある。
田中常務は、その理由を最後にまとめた。
「創業の精神 企業文化」
そして「徹底できるか できないか」
「サービスからホスピタリティへ」
巣鴨信用金庫と田中常務に心から感謝。
国の創業の精神と国家の文化を考え直すのが、
天皇誕生日の今日。
トヨタの創業の精神と企業文化を問い直すのが、
新社長になる豊田章男氏の仕事。
しかし、イノベーションなしには、
創業精神も企業文化も、
お題目になってしまう。
イノベーションの徹底。
これこそ、私たち、みんなに求められているものなのだ。
<結城義晴>
作者:結城義晴
更新日:2008年12月23日 12時15分
ヒット&アウェイ作戦開始!「失敗はない。学びがあるだけだ」
Everbody! Good Monday!
いよいよ年の瀬です。
12月当初に考えた以上に、
消費は減退。
だからベーシックなものが売れる。
「ベーシック、ベーシック」
今日、月曜日の22日が飛び石イベント週間の狭間。
そして23日火曜日は天皇誕生日で祭日。
23日にクリスマス・イブ・イブを楽しむ家庭が圧倒的に多い。
それもイエス・キリストの望んだ「質素なクリスマス」。
24日水曜日、25日木曜日は、クリスマス本番。
25日には、年末際の和風の売り場イメージに劇激変の準備。
金曜日26日は劇激変。
ここで感動を呼ぶ。
ただし、商品ボリュームは「質素な劇激変」。
そして27日土曜日から年末一色。
28日日曜日は、お客様も忙しい。
大掃除、年賀状など、歳末の気分が盛り上がる。
「ヒット&アウェイ作戦」
いよいよ作戦の開始です。
人間は、特に日本人は、
節目を大切にする。
大切にしたいと願っている。
だからどんなときにも、
「小さな喜び、小さな幸せ」を
感じたがっている。
そのお客様の小さな幸せのために、
私たちは、人々が休んでいるときに働く。
今週、来週の、人々が休んでいるときにこそ、
「失敗を恐れない」気概が大切。
「どんなときにも失敗はない。
そこには学びがあるだけだ」
ただひたすら、お客様のことを考えて、
「失敗を恐れない」心構えで仕事する。
たとえ結果は思うように運ばなくとも、
それは失敗ではない。
失敗をおそれなかったという事実だけが残る。
そしてそれが、学びとなる。
失敗はない。
学びがあるだけだ。
これが、年末の心構え。
シンプルな1週間。
いざ、ヒット&アウェイ作戦、開始!
最後に、12月の標語を忘れずに。
「右、左、上、下。
どっちを向いても感謝」(水口健次)
Everbody! Good Monday!
<結城義晴>
作者:結城義晴
更新日:2008年12月21日 16時12分