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トップ > 内部統制 > 内部統制 - 人気ブログ(Blog)検索結果詳細 (2009年1月5日 6時)

今年もあとわずか


今年の私の3大ニュースの一つとして、
北京オリンピック後の11月に、
中国注冊会計師協会や日系企業などを
視察訪問したことをあげます。

経済発展著しい北京市内の様子は、
百聞は一見に如かず」で想像以上。
株取引、不動産や自動車販売などの面で
世界同時不況の影響も見られ、
今後の政治経済動向が見逃せないです。

2つ目として、日本会計研究学会で、
温暖化リスクなど環境リスク情報開示に
関する報告の機会を頂いたことをあげます。
来年もよりよい研究報告に努めます。


さて、今年のCSRの話題を振り返ると、
世界同時不況を背景に、様々な問題が
どんどん出てくるように見えます。

一方で、これまで潜在していた問題が、
浮き彫りになってきたものも数多く
含まれているように思います。

来年は環境、労働、企業倫理などの問題を
じっくりと見据えて参ります。

弊ブログをご覧頂いている皆様へ
来年もよろしくお願い申し上げます。
よいお年をお迎えください。

作者:csrjapan

更新日:2008年12月30日 17時6分

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「わが国のサブプライム問題」


「日本版サブプライム危機 
住宅ローン破綻から始まる『過重債務』」
(石川和男・生駒雅・冨田清行著,
ソフトバンク新書,2008年7月)を興味深く拝読。
ソフトバンク クリエイティブの本:[SB新書]日本版サブプライム危機

わが国の住宅ローンに関する潜在的な問題の現状を
誰か分かりやすく解説してくれないものかと,
常々ぼんやりと思っていたところ,出会った一冊です。
期待に答えてくださる詳しく分かりやすい内容でした。

返済できるかどうか,借りる側の自己管理と
回収できるかどうか,貸す側の金融機関の社会的責任の
双方の問題に対する議論が見られます。

そして「やっぱり・・・。」というのが実感です。
と,同時に,問題の深刻さにため息が出ました。
ましてこのサブプライム世界経済危機。
現状を見据え次の一手を考える方にも是非お勧めです。


また,メディアでおなじみの金子先生が
サブプライム危機の原因などを分かりやすく解説した
「閉塞経済 ―金融資本主義のゆくえ」
(金子 勝著,ちくま書房,2008年)拝読。
筑摩書房 閉塞経済 ─金融資本主義のゆくえ - 金子 勝 著

2008年7月に刊行され,8月に3刷に。
経済学入門者にも大変読みやすくお勧めです。

わが国に新しい経済の国家戦略が必要との著者の主張に
共感します。これまでの主な経済理論に批判を加えながら,
世代間を超える新しいタイプの不平等の問題なども解説。

今朝のラジオ放送でも金子氏が経済戦略が見えないと。
住宅ローン減税の効果にも一層注目したいところです。



作者:csrjapan

更新日:2008年11月12日 17時48分

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インサイダー取引未然防止


「上場会社コンプライアンス・フォーラム(大阪)
~上場会社におけるインサイダー取引の未然防止策と今後の課題~」
が東京証券取引所自主規制法人及び株式会社大阪証券取引所共催で
2008年11月7日(金)午後,大阪国際会議場で開催されました。


最初に弁護士の國廣 正先生の基調講演でのお話を興味深く拝聴。
國廣先生のお話は,いつも明瞭でファンになります。
以前拝読しました「なぜ企業不祥事は,なくならないのか」
(國廣 正・五味祐子著,日本経済新聞社,2005年)
日本経済新聞出版社
読みやすくとても参考になります。お勧めです。


また,パネルディスカッションでは,
上場会社(住友商事,関西電力,東洋エンジニアリング)
の実際の取り組み状況の紹介がありました。


全体として非常に充実したプログラムでした。
今回の重要な点と理解したのは次の通りです。

1.金融商品取引法の趣旨に鑑み,
市場の公正性・信頼性を向上することが
日本の経済社会にとって重要な課題であること。
(日本でも法制度化と執行強化がようやく。)

2.上場会社たる親会社単独の問題ではなく,
グループ全体の社会的信頼を得るコンプライアンス活動
として積極的に取り組む必要があること。
(法務・経理・企画など特定部署だけの問題でない!)

3.インサイダー取引自体は個人犯罪であるが,
企業の体制や情報管理の質が問われ,評判失墜につながること。
(全部の取引が調査され,少ない金額でも課徴金徴収!
 ニュースになれば株価は下落かも・・・。)

4.コンプライアンスに対するトップの姿勢や
情報管理や証券売買管理の監視のシステム,
さらに適切な懲罰処置が必要であること,
(掛け声だけでは済まない! )

5.インサイダー取引(内部者取引)について,
未だ十分な理解が浸透していないことも問題の発端であり,
教育研修が重要であること。
(東証提供の教材の利用が有効かも。)

ご参考:
「こんぷらくんのインサイダー取引規制Q&A(金融商品取引法対応版)」
東証
東証COMLEC-eラーニング研修サービス
東証 e-ラーニングコンプライアンス研修サービス


*****************

公認会計士のインサイダー取引事件の際,
誠に心やすからぬ残念な思いをいたしました。
一個人の問題で済まず,職業会計人の社会的信頼を
大きく失墜した事件と受け止めています。

「通常あるはずがない,これまでなかった」
ことが易々と起きてしまう現代社会の状況に鑑み,
「コンプライアンス」への組織的取組みが必要であるという
新たな認識が大切と実感しています。


なお,日本公認会計士協会では,下記の対応の他,
継続的な職業倫理やコンプライアンス教育研修などでも
積極的に対応しています。

ご参考:
「インサイダー取引に関するQ&A」の公表について(2008年9月4日)
日本公認会計士協会 - 委員会報告 -

会長通牒「公認会計士のインサイダー取引について」(2008年3月18日)
PDF



作者:csrjapan

更新日:2008年11月10日 14時54分

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「新保証基準AA1000AS(2008)」

アカウンタビリティ社から
説明責任と持続可能な発展を促進するための
新しい保証基準が2008年10月24日に公表されました。

(参考:AccountAbility - Promoting accountability and sustainable development

アカウンタビリティ社(AccountAbility)は、
ロンドン、ワシントン、北京、ジェニバ、サンパウロ、
及びサンフランシスコで活動する非営利国際ネットワークです。

持続可能な発展のための説明責任を促進すべく
1995年に英国で設立されました。
ビジネスにおける責任ある実務を促進したり、
官民で構成する共同作業を運営したり、
ビジネス、政府機関、市民組織とともに活動してきました。


今回、公表されたのは次の3つです。まず、

The AccountAbility Principles Standard (AA1000APS 2008)
説明責任の原則の規準を定義し確立し、
報告組織と保証提供側の期待を明確化するものです。

次に、

The AA1000AS (2008)
保証提供側にとっての明瞭で単一の基準で、
保証プロセスの各要素の最低限の要求事項を確立したもの。
2003年基準より組織化された詳細な要求事項を含みます。

最後に、新しく

The Guidance for AA1000AS (2008)
ステークホルダーとの協議を実施している間に、直接得た
結果として開発された新しい文書です。
最低限の要求事項を超えた情報要求に対応するためのガイドで、
AA1000ASのように拘束されないものです。(現在、公開草案)


さて、アカウンタイビリティ社のHPを拝見しますと、
今回のお披露目セレモニーに参加した関係者
(LRQA、BSI、GRI、ISO、IAASB、BAT、Vodaphone)
の興味深い(中には当たり障りのない)生スピーチが聞けます。
参考

国際監査基準設定主体のIAASB(国際監査・保証基準審議会)
の副会長のEsdon氏のコメントが、特に聞きたかったのですが、
これだけはなぜか再生不能でした。

参加者の質疑応答で、前回の基準を今回2つに分離した
とのわかりやすい回答もありました。
また、主催者側は各組織(ISO、GRIなど)との一層の協調を、
盛んに強調していましたが。。今後の動向に要注目です。

作者:csrjapan

更新日:2008年11月1日 22時3分

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カーボン・オフセットガイドライン


環境省より2008年10月30日に公表された
カーボン・オフセットの取組に係る
信頼性構築のための情報提供ガイドライン
」について。
参照

カーボン・オフセットの定義は、

日常生活や経済活動において
避けることができない温室効果ガスの排出について、
まずできるだけ排出量が減るよう削減努力を行い、
どうしても排出される温室効果ガスについてその排出量を見積り、
排出量に見合った温室効果ガスの削減活動に投資すること等により、
排出される温室効果ガスを埋め合わせるという考え方
」と。

1.削減努力、2.削減活動への投資でオフセット

2段階構えがあくまでも推奨されています。

ガイドライン中に「自分ごと化」という用語が見られます。
他人事ですませず、自分の問題として考え取り組むこと、
これが大切なのですね。


今回のガイドラインの開発と公表の目的は、
カーボン・オフセットの取組を広め、
市民、企業、NPO/NGO、自治体、政府等の
社会の構成員の自発的な取組を促進するためには、
カーボン・オフセットの取組について透明性を確保し、
信頼性を構築していく必要
」とのことです。


なるほど「誰の何のどこのオフセット?」と
あいまいなまま、とりあえず何かよいことをしたような
気持ちでお金を出しても、効果が期待されなければ、
がっかりですね。

皆が信頼性の高い情報をもとに、
安心して取引に参加できなければ、
不測の損害を被る人や、不測の混乱が生じ、
この取引市場の拡大もあまり期待できないので、
このガイドラインの意義は大きいでしょう。

また、このガイドラインは、取引情報の透明性を確保し、
信頼性の高い取組の促進することに意義があるので、
この取組に関する第三者認証基準の一部でもあります。

社会公正と公平のため、取引の安全のため、
そして、環境問題への効果的な対応のため、
環境情報の信頼性を確保する外部者検証が重要との
認識が高まることを期待します。

作者:csrjapan

更新日:2008年11月1日 15時43分

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ポール・クルーグマン「格差はつくられた」(早川書房)




ポール・クルーグマン「格差はつくられた 
保守派がアメリカを支配し続けるための呆れた戦略

(Paul Krugman,“The Conscience of A Liberal”
2008年6月,三上義一訳,早川書房)拝読。

格差はつくられた ハヤカワ・オンライン

さらに深刻さを増すサブプライム問題に関して,
アメリカ人の視点で書かれた本の中でも,
特にお勧めの1冊と思います。

クルーグマンは今年のノーベル経済学賞受賞者。
実は,読書中にこの受賞のニュースがあり,
びっくりしました。

サブプライム問題の本質の解説と批判はもとより,
証券保険他,大手金融機関の破綻やその後の影響など,
現在の状況を予想した驚くべき内容も見られます。

アメリカの格差問題の背景も批判的に解説。
近年のアメリカ政治経済の歴史,
共和党と民主党の政策課題の違いなど,
投票間近の大統領選の理解にも役立ちます。

是非,大統領選前に読んでみたい1冊です。
(ようやく頭が整理できたかなと。)

作者:csrjapan

更新日:2008年10月27日 11時50分

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カーボン・ディスクロージャー2008


「カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト
2008年報告ジャパン150」が公表されました。

"Carbon Disclosure Project Report 2008 Japan 150"

Carbon Disclosure Project Reports

このプロジェクトのメンバーには,
三菱UFJフィナンシャル・グループや損害保険ジャパン
が含まれ,質問書に署名した機関投資家には,
大和証券グループ本社,日本政策投資銀行,
富国生命投資顧問,明治安田生命保険,
三菱UFJフィナンシャル・グループ
三井住友海上火災保険,みずほフィナンシャルグループ,
日興アセットマネジメント,ニッセイアセットマネジメント,
農林中金全共連アセットマネジメント,滋賀銀行
しんきんアセットマネジメント投信,新生銀行,
東京海上日動火災保険,損害保険ジャパン,
三井住友フィナンシャルグループ,住友信託銀行など,
わが国を代表する大手機関投資家が含まれています。

日本企業150企業のうち73%からの質問書への回答が,
CDPジャパンさんによりまとめられました。
各企業の個別回答がホームページからダウンロード可能。
回答企業のディスクロージャーの姿勢に敬意を表します。 


とりわけ興味深い内容として,
「気候変動のリスク、機会及び戦略」について
ちょっと取り上げたいと思います。

「戦略的リスク及び機会及びそれらの影響の特定」のため,
①法規制・物的・一般的のそれぞれのリスクを,
②リスク管理の実施と計画を,
③リスクの財務及び事業に対する影響を
質問書で取り上げています。

その結果,何らかのリスクありと回答した企業が,
昨年77%が今年は98%に増加。

主だった点として,
規制リスクでは,温室効果ガス排出削減の規制リスク,
物的リスクでは,海面上昇や資源不足からなる
資産損害や異常気象現象の増加によるプロジェクト遅延,
一般的リスクでは,評判や消費者の志向や需要変化,
特に,評判リスクの認識が上昇とのことです。

また,リスク管理について93%が実施。

さらに,リスクの事業への影響を87%が回答し,
財務的影響を数値回答したのは9%とのことです。



以上,興味深い調査結果の一部をご紹介しました。
企業において気候変動のリスクの認識が一層
高まっていることがよくわかりました。
アンケートに回答された企業の姿勢とともに,
機関投資家の関心の高さも興味深いところです。

作者:csrjapan

更新日:2008年10月24日 22時11分

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CSR的緊張



司馬遼太郎氏が「道徳的緊張」をよく取り上げたと,
日本とはなにかということ 宗教・歴史・文明
(司馬遼太郎他,2003年,NHKライブラリー,
第四部「道徳的緊張」―司馬遼太郎の文明論)で
示されています。

平成元年のテレビ番組の録音の中で,司馬氏は,
道徳的緊張,まあ普通の言葉で言うとモラルのことです
けれども,
単にモラルというと道徳だけということになりますが,
やはり一つの緊張,道徳的緊張―
これが明治という時代を作ったのですから,(中略)
その道徳的緊張のみが,つまり,その社会を変えたり,
その社会をちゃんとしたものにしたり,
するものらしいなと・・・。


質実さと節度,物を冷静にみる認識力,
公的なものへの謙虚さ,さらには自助の心

と,明治時代の日本人を評価していたようです。
(以上,前掲書118,119頁より,一部抜粋)


平成の時代を生きる私たちにとっては,
さらに「CSR的緊張」とでもいいましょうか,
健全で責任ある企業経営の実現を通して,
社会がよりよく変化し,健全に発展していく,
そんな緊張もあるのではと思います。

作者:csrjapan

更新日:2008年10月14日 9時42分

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「持続可能な社会へのヒント」



持続可能な発展を考える
経済学と倫理学分野の新書3冊。

まず,社会経済システムのあり方に関して,
この国の未来へ―持続可能背『豊か』な社会
佐和隆光著,2007年2月,ちくま新書


環境経済学の第一人者の佐和先生が,
真の「豊かさ」のある社会に向けた,
様々な処方箋を提案されています。
一般向けで読みやすいです。


次に「環境経済入門<第3版>
三橋規宏著,2007年9月,日経文庫


環境問題と現代の経済社会との関係を,
全般的に理解するのに役立つと思います。
地球温暖化に関する国際的な動向,
環境政策,環境法及び,環境経済の視点も
やさしく解説されています。


最後に「新・環境倫理学のすすめ
加藤尚武著,2005年8月,丸善ライブラリー

同じく加藤先生の
環境と倫理―自然と人間の共生を求めて
加藤尚武編著,2005年11月,有斐閣アルマ

と合わせて拝見。

環境問題の本質についての理解が一層深まります。
参考文献が多数示されており,とても役立ちます。

作者:csrjapan

更新日:2008年10月9日 18時26分

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「内部監査国際基準」


内部監査の専門職敵実施の国際基準」が
2009年1月1日に内部監査人協会から公表予定です。

内部監査人協会

それに先立ち,仮公表された国際基準が
日本内部監査協会事務局仮訳により公表されています。
(月刊監査研究 2008年10月号P.23-42)

社団法人日本内部監査協会

最近,内部監査といってもあれこれあり,
コンプライアンス監査,環境・品質・IT,
個人情報保護,情報セキュリティ,J-sox対応,
CSR監査やサプライチェーン行動規準監査などなど,
一口で企業内で監査といってもいろいろあるようです。

それを実施する監査運営体制は,各社様々でしょう。
例えば,業務組織に沿って(縦割り),
必要に応じて,部署や人の連携,内部監査室を新規に設置,
運営されている企業もあるようです。
この点に関して,有価証券報告書公表企業の場合,
「コーポレート・ガバナンスの状況」で情報を入手可能です。

そして内部監査員の教育訓練がますます課題になります。
特に,監査概念,監査目的・目標,監査手続,監査報告など
基本的で共通の概念についての研修,
実際を想定しての,ロールプレイ研修。
また適時必要な法令規則等のアップデート研修など。

経営者側においても,企業統治,コンプライアンス,
CSRの共通認識醸成のための研修も様々行われているようです。

国際基準は来年正式公表され翻訳されます。
内部監査の必要性や重要性が高まる一方で,
このような国際基準を十分理解して,
うまく活用することができるのではないでしょうか。


作者:csrjapan

更新日:2008年10月8日 18時17分

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「江分利満氏の優雅な生活」




山口瞳氏の昭和37年直木賞受賞作品
江分利満氏の優雅な生活」拝読。
(昭和38年2月文藝春秋新社,43年2月新潮文庫)

タイトル「江分利満」を「えぶりまん」と
読ませるあたりからして面白いです。
「ありきたりの生活」を「ありきたりの言葉で」
表現(秋山駿氏)とのことですが,
当時の状況は今と比べるとびっくりするやら,
なにやら懐かしいやらです。


これからどうなる」の章で,将来の
企業社員を取り巻く問題を鋭く扱っています。

(以下,188頁抜粋)
大企業となるとどうなるか。
アメリカ式の社員教育や講習会がひんぱんに行われて,
朝,顔をあわせてみんな同じ挨拶をするようになるのではないか。
同じ顔つきになってゆくのではないか。


仕事をして出世するのではなく
相手を蹴落とすような具合になるのではないか。
社員の気質を知らないで,噂やデータだけで
配置転換が行われるようになるのではないか。


社員はますます自己中心的になるのではないか。
事務が機械化してヒューマンなつながりが
失われてゆくのではないか。

(以上,抜粋終わり)


現実,会社へ着くとまずメイルチェックし,
隣の同僚にもメイル送信し,事務作業のほとんどがPC活用。

お互いの気質や性格に深く入り込まず,
個人情報の制約もあり,あまりよく知らない。
会社が飲み会を設定する場合も。

内部統制や企業統治など欧米式企業管理の研修。
内部通報制度での告発,個人情報の漏えい問題。
どれをとっても昭和37年頃には
想像もつかないことだったかもしれません。

山口氏は「江分利のような古い型の人間は
社員としてどうなるか。不安である。

と結んでいます。

国際化と世界的な金融危機を背景に,
「江分利氏」だったら,今後,どうしていくかが
気になるところです。どなたか続編的小説を
書いてくださったらなと希望します。

作者:csrjapan

更新日:2008年10月7日 22時18分

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フランス事情に学ぶ


キレないで人間らしく生きる,
それには生活空間に癒しのスペースや,
人間らしいコミュニケーションの余裕が
必要かもしれません。

(電子メールでの即答,携帯電話呼び出しは,
もしかして知らぬ間に手かせ足かせに。)

そして,家庭生活の充実が大切な気がします。
(ノー残業デーはどうして水曜日だけなのか。)

その意味ではお勧めのこの一冊。
「仕事とセックスのあいだ」
(玄田有史, 斎藤珠里,2007年1月,朝日新聞社)


経済学者の切り口で,興味深いデータ分析や,
仏国の少子化対策関連の政策内容も詳しく盛りだくさん。
CSRの人材多様性などの労務問題を検討する際のヒントに。

仏国はボーヴォワール,サルトルの国。
この2人の偶然性の関係について興味深い分析が,
見られるこの1冊。

「偶然を生きる思想『日本の情』と『西洋の理』」
(野内良三,2008年8月,日本放送協会)


あとがき部分で筆者の意識にさらに共感。
日本が国際化を叫びながら米国化の道を
突き進んでいることに対する危惧
」や,
最近の若者の「『現状』への満足・埋没
への危惧を示されています。

日本と西欧の問題のとらえ方の違い,
国際化の中で閉鎖的とも言われるマインドが
どこからきているのかを考えるヒントになりました。


作者:csrjapan

更新日:2008年10月3日 7時36分

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日本人劣化論読後感


最近の日本人についてのテーマで,
読み比べてみました。

なぜ日本人は劣化したか
(香山リカ,2007年4月,講談社)
講談社

なぜ日本人は学ばなくなったのか
(齋藤 孝,2008年5月,講談社)
講談社


日本人はこんなに劣化したか!と,
つくづく考えさせられました。
それぞれ「日本人劣化論」的タイトルですが,
日本社会頑張れ論!」と受け留めたいです。

劣化は止められるか,時代の変化とあっさり諦めるか,
社会の疲弊の挽回策を講じるか。

家庭,学校,会社や地域社会の実質的「豊かさ」
の意味を考え直す時期になっていると実感します。

また教育の問題は時間がかかり,なかなか難しい問題ですが,
こちらも考えるヒントを頂戴いたしました。

キレる大人はなぜ増えた
(香山リカ,2008年1月,朝日新聞出版)
朝日新聞出版
あなたの隣の〈モンスター〉
(齋藤 孝,2008年5月,日本放送出版協会)
日本放送出版協会

最近,誰でもキレたりモンスターになったり。
食品・薬品に何か含まれている?電磁波の影響?
何が原因かはよくは分かりません。
(薬物問題は,世界のビジネスシーンで,
実はかなり問題になっているようです。)
こんな社会では,自分が尋常にいられるよう
対処法を考えておくしかないのでしょうか。


それにしても,このお二人の続々と執筆される
社会への問題意識や知のエネルギーの強さ,
さすがの一言です。

作者:csrjapan

更新日:2008年10月2日 10時6分

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「ネオ階級闘争の時代」



しのびよるネオ階級社会
“イギリス化する日本の格差”

(林信吾著,2005年4月,平凡社新書)拝読。
平凡社

英国生活10年の著者が2004年冬に執筆。
先見性と洞察力の鋭さを感じます。

日本もこんな社会になったら,嫌だなー,
と私も英国にいた頃に思ったことがありましたが,
帰国してみると,とうにそうなっていました。

例えば,不誠実なビジネス感覚や詐欺の増加,
仕事に対する誇りの欠如などなどなど。


そして,思い出したのが,
「Corporate Community Investment in Japan
企業のコミュニティ投資 市民のニーズに応える社会貢献へ」

(2003年)です。
(日本語・英語)

ケーブル・アンド・ワイヤレス社協力のもと,
英国のサステイナビリティ社と,
CAC --社会起業家研究ネットワークの共同執筆です。

この中で「第3章 日本における10の社会的課題」として,
次の10項目が挙げられています。

1 ホームレス・若年層の失業・自殺の増加
2 犯罪と不安感の増大
3 外国人の増加と偏見
4 食の安全性への信頼低下
5 コミュニティの崩壊
6 不登校児童・生徒の増加
7 女性就労への障壁
8 ドメスティック・バイオレンスと児童虐待の増加
9 情報化社会の負の影響
(情報格差と不法で危険なコンテンツ)
10 急速な高齢化


いくつかは法改正等などに至ったものも
あるかもしれませんが,今後,政治的課題として
実効性のある具体策が講じられることを期待します。




作者:csrjapan

更新日:2008年10月1日 18時49分

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「無責任のすすめ」読後感


「無責任のすすめ」読後感

ひろさちや氏の「無責任のすすめ」拝読。
(2008年2月発行,ソフトバンク新書)

ソフトバンク新書 無責任のすすめ

本当に責任をとるべきやつが責任をとる。
それが当たり前の世の中にしたい。
」同感です。

現代社会の政治はじめ様々な問題に対して,
よく仰ってくださった!という内容が盛り沢山。

第6章 企業のための資本主義には人間らしさがない
最近のコンプライアンスや内部告発のことについても,
内部告発は,奴隷から自由人になることなんだ」と一蹴。

第10章 最後にビジネスパーソンの
生き方について語りたい
」では,悟りもに近いご意見。
そう考えれば,悩みも減るかなと思いたいコメントあり。

是非,お勧めです。

作者:csrjapan

更新日:2008年9月30日 21時44分

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今年もあとわずか

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「わが国のサブプライム問題」

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インサイダー取引未然防止

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「新保証基準AA1000AS(2008)」

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カーボン・オフセットガイドライン

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ポール・クルーグマン「格差はつくられた」(早川書房)

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カーボン・ディスクロージャー2008

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CSR的緊張

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「持続可能な社会へのヒント」

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「内部監査国際基準」

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「江分利満氏の優雅な生活」

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フランス事情に学ぶ

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日本人劣化論読後感

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「ネオ階級闘争の時代」

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「無責任のすすめ」読後感

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