レースクイーン情報
レースクイーンを各種ブログ(Blog)から一括検索します。
トップ > Av機器 > Av機器 - 人気ブログ(Blog)検索結果詳細 (2008年12月2日 3時)
XPERIA X1 Review SIMカード篇
XPERIA X1レビュー、今日はSIMカード篇をお送りします。

今回僕が買ったXPERIA X1は、SonyEricssonがイギリスで直で売っているメーカー品ですから、言うまでも無くどこの電話会社・SIMカードでも動かすことが可能な「SIMフリー」機になります。
と言っても、日本でW-CDMA/HSDPAを国際バンドでサービスしているのは、docomoとSoftBankの2社のみ。cdma2000でサービス展開しているauのSIMカードを挿してみたところで…

この有様です。

まぁauがこうなるのはわかりきったことなのでそれはいいとして、何と言っても気になるのがW-CDMA/HSDPAを“1.7GHz帯で”サービス展開しているEMOBILE。
2月11日の発表当初、SonyEricssonのプレスリリースに「UMTS/HSDPA/HSUPA 850/900/1700/1900/2100 MHz対応」という表記があったため、「もしやXPERIAはEMOBILEでも使えるのでは?」と僕も期待していました。
しかしいざEMOBILEのSIM(音声通話可能な黒SIM)を挿してみると、

auと同じく全くネットワークを認識できません。

それもそのはず、Settings→Phone→Bandと進んでいくと、

このUK版XPERIAは、UMTS(3G=W-CDMA/HSDPAのこと)が800/850/900/1900/2100のいずれかの周波数にしか対応しておらず、EMOBILEが使っている1700には未対応となっているのです。
これが1700に対応する必要の無いUK版「XPERIA X1i」だけのもので、T-Mobile USAが1700でUMTSをサービスインしているアメリカ向け、USA版「XPERIA X1a」ならば1700対応になっている可能性もありますが、同じ1700でもT-Mobile USAとEMOBILEは周波数の使い方が違うため、結局EMOBILEでは無理という結果になりそうです。
国内キャリアの中では一番オープンで料金の低廉なEMOBILEが、周波数的にガラパゴスになってしまっているのは、ユーザーとしては何とも痛い限り、正直規格そのものがガラパゴスなauが、国際的に使われている2GHz帯を返上してEMOBILEの1.7GHz帯と交換してくれるとありがたいんですけどね。
あとはEMOBILEと同じ周波数を使う海外のキャリアが増えて、各メーカーが対応機を出さざるを得ない状況になることを祈るしかないのかもしれません。
というわけでEMOBILEもNGなので、やっぱりXPERIAを日本で使うにはdocomoかSoftBankの二択しかないということになりました。
ではdocomoのFOMA SIMを挿してみましょう。

すると今度はSIMカードはきっちり認識され、Connection Setup機能で自動的にインターネット接続の設定も作成されていきます。


Connection Setupが完了すると再起動が要求されるので、一旦XPERIAを再起動しましょう。
このConnection Setupで自動的に作られるインターネット接続とは、iモードの設定ではなくmopera U(従量制)を使うためのアクセスポイント設定のこと。


このようにdocomoの設定ガイド(PDF)に沿った「APN:mopera.net」「User name:不要」「Password:不要」という設定になっていることがわかります。
ただしdocomoはこの従量制のAP情報しか公開しておらず、定額制データ通信やdocomoブランドのスマートフォンなら定額で使えるBizホーダイのAP情報は公開されていないため、XPERIAをdocomo回線で定額で使うのは現段階では不可能です。
とはいえ、SIMカードはちゃんと認識して電波もつかんでいるので、電話としては普通に発着信出来ますし、
SIMカード内の電話帳もちゃんと表示されています。

また当然のようにSMSの送受信も出来ますが、iモードメールのやり取りは無理。仮にiモードのアドレスにメールを送っても、XPERIAはうんともすんとも動きません。もうこのBlogに何回書いたかわかりませんが、docomoは一日も早くiモードなんて止めてしまって、メール機能をSMS/MMSに統合してもらいたいものです。
続いてSoftBankのSIMを挿してみます(ただし僕が所有しているのは最初期のVodafone SIM)。

海外機だと「J-PHONE」と表示してしまうのはいつものパターンですね。

で、初めてSoftBankのSIMを挿したときも、Connection Setupが自動で働いてアクセスインターネットのAP情報が出来上がります。


これも言うまでも無く定額制ではなく従量制。これだから定額制APを公開しているEMOBILEで使いたいんですよねぇXPERIAは…
で、これまた電話も当然のように出来ますし、iPhoneからテストでSMSを送ってみても、

ちゃんと電話が鳴ってSMSが届きます。

しかしMMS/eメールアドレスに向けての長文メールを送ると、

いちおうSMS着信通知によって電話が鳴り、メールが来たことはわかるのですが、

どのアドレスから来たかと題名がわかるだけで、いざMMSの本文を受信しようとしても、SoftBankがMMSのAP情報を公開していないので、MMSサーバーに接続できず「受信できません」というエラーが出てしまいます。

ここらへんの挙動はW880iの時と全く同じですね。XPERIAでMMSを使うにはあのソフトが必要なようです(海外Windows Mobile機を個人輸入してる方の間では比較的知られているようですが)。
最後に、SoftBankはSoftBankでもiPhone 3GのSIMを挿してみましょう。

iPhone 3Gのレビューでお伝えしたとおり、iPhone 3GのSIMは正確には“iPhone専用SIM”ではなく、古いVodafoneの端末や海外などのSIMフリー端末では、普通に“SoftBankのSIM”として認識され、電話もSMSも出来るようになっています。
なのでSIMフリーのXPERIAに挿しても結果は同じ、

SoftBankのSIMとして認識され、通常契約のSoftBank SIMと同様にアクセスインターネットのAP情報が自動設定されます。

ですから音声通話だけでなく、SMSも普通にiPhoneの電話番号に送られてきたものを受信出来ますし、

それに返信をすれば、

通常のSoftBank契約の電話機で受信できました。ここまではほぼ予想通り。
しかしここでふと思いついたのが、iPhoneを契約するともらえる「Eメール(i)」を使うこと。
これもiPhone 3Gのレビューでお伝えしたとおり、Eメール(i)のメールサーバーは携帯電話専用ではなく、IMAP/SMTPという標準プロトコルに準拠しているので、Windows Mobileにプリインストールされているメーラーでもやりとり可能なはずです。
そこでパソコンで自分のi.softbank.jpあてのメールを作り、iPhone SIMをXPERIAに挿した状態で送信してみると…

なんとXPERIAが鳴って「You Got a Mail」と画面に表示されるではありませんか。

どうやらi.softbank.jpは、iPhoneにSMSの仕組みを使って着信通知を投げているみたいですね。こうなったら後はメールソフトにi.softbank.jpのアカウント情報を設定するだけ。Messaging→Setup E-mailと進んで、

まずは自分のi.softbank.jpのアドレスとパスワード、

自動設定は飛ばし、

ここでは「Internet e-mail」を選択。

Fromの名前とアカウント識別ネームはお好きなように。

受信メールサーバー「imap.softbank.jp」を入力し、アカウントタイプは「IMAP4」に。

ユーザーネームはi.softbank.jpアドレスの@から前の部分、パスワードは先ほど入れてあります。

送信メールサーバーは「smtp.softbank.jp:587」を入力し、下の二つには必ずチェックを入れます。

メールサーバーへのアクセス間隔はお好みで、

これでアカウント設定は完了。メールボックスの送受信操作を行うと、さきほどパソコンからi.softbank.jpにテストで送ったメールがちゃんと受信できました。

で、これをパソコンに返信してみると、

おおおおおおお、パソコンにもちゃんと届いたじゃないですか。

というわけで、iPhone 3GのSIMをXPERIAにさした場合、ただ単に音声通話とSMSが出来るだけでなく、i.softbank.jpのアドレスを使って普通にメールのやり取りが出来ることがわかりました。
しかもメールが届いた瞬間にXPERIAが鳴ってくれますし(iPhone 3Gは届いた瞬間は画面に表示が出るだけで音/バイブが鳴らず、受信操作を行ったときに初めて鳴るようになっている。)、i.softbank.jpは携帯電話各社が、「パソコンからのメールは拒否」という設定の対象から外してくれているので、まさに“普通の携帯電話のメール”として活用することが可能なのです(問題は絵文字が使えないぐらい?)。
これはまさにうれしい誤算。なまじiPhoneを使うよりQWERTYキーボードもあって、メール着信時に電話が鳴るXPERIAのほうがいいぐらいです。こりゃiPhoneいらんかなぁ(^^;)
いやはやこれでXPERIAがデータ定額制で使えればなぁ…
iPhone契約者は必ずパケット定額フルを契約してるんだし…
このiPhoneの契約を活かせればなぁ…
そんな夢のような微笑の世界を想像してしまいます…
…ええ、想像ですよ。
僕の期待をこめた、ただの想像ですとも。
11月の料金が確定するのは12月ですから(爆)
あ、XPERIAでデータ通信を利用される皆様。Settings→Connections→Advanced Network→HSDPA/HSUPAの項目は「Enable HSDPA only」に、

SoftBank/iPhoneのSIMを挿したときに自動設定される、アクセスインターネットのAP設定「SoftBank」は、仮に使うことがなくても消さないようにしてください。

こうしておかないとうまくネットワークにつながらないようです。
次回は音質評価篇をお送りする予定です。いやこれが結構音がいいんだ、XPERIA。
作者:akoustam
更新日:2008年11月16日 23時59分
XPERIA X1 Review 日本語化篇
XPERIA X1レビュー、今日はWindows Mobile 6.1 Professional “英語版”の日本語化に挑戦します。
今回僕が購入したXPERIA X1はイギリス向けのUK版なので、搭載されているOSは当然英語版ということになります。
完全多言語対応で「世界中のどこで買っても同じOS」であるiPhoneと違って、Windows Mobileは各国言語版でOS仕様が分かれてしまっており、英語版には日本語フォントもかな漢字変換ソフトも入っていないので、このままではメールやWEBブラウジングで日本語の表示すらかないません。
それを日本語化してしまおうというのが今日の主旨ですが、あくまでも日本語の表示や入力を出来るようにしようというだけで、OSのメニューやヘルプなどシステムを根本的に日本語版にするものではありません。XPERIAを使いこなすには結局それなりの英語力が必要になっちゃうので、英語の苦手な僕にはちとつらいものがあります(^^;
で、日本語化作業をする前に必要なソフトをそろえましょう。今回使用したのは、
・日本語表示キット Lets Japan NO,6 (Asukalさん ★解放区・Đổi mới★ フリー)
・レジストリエディタ TRE Pocket PC (TascalSoftさん フリー)
・日本語入力ソフト ATOK for Windows Mobile (JUSTSYSTEMS 通常ダウンロード版で5,040円)
・キーボードヘルパーアプリ PQzII (英国だったじぃさん フリー)
の四つ。さすがソフト・ノウハウとも豊富なWindows Mobileだけあって、各ソフトは他の選択肢もあります。あくまで僕はこれを選んだというだけなので、挑戦される方は他の自分にあったソフトを探してもよいでしょう。
なお、ここから先の作業はWindows Vista SP1を搭載したVAIO type R masterで行っています。Windows XPマシンを使われる方とは若干違う可能性がありますのでご注意ください。
さてここまでさも冷静に作業が進んでいるように書いていますが、到着篇で書いたとおり、実は僕はWindows Mobileスマートフォンを使ったことがありません(笑)。過去持っていたPDAもPalmOSを搭載したCLIEだけで、Pocket PCすら使ったことがないので(某PHSキャリアの販売員をやってるときに通信設定などのサポートはやってましたが)、始めは「ソフトはどうやってインストールするんだ?」状態でした。そこでわかっている人から「アホか!」と突っ込まれそうなやり方ですが、まずはソフトのインストール方法から。
まず最初はLets Japan NO,6のインストールですが、これは至って簡単。LetsJapanNo6のZipファイルを解凍すると、LetsJapanNo6.cabというキャビネットファイルが出てくるので、それをXPERIAにコピーします。
XPERIAはVAIOとUSBケーブルで接続すると、自動でデバイスドライバがインストールされ、コンピュータ(マイコンピュータ)に「XPERIA X1i」というポータブルデバイスが出てくるので、そこからたどっていて適当な場所にキャビネットファイルをD&Dコピーしてしまえばいいです。
その後XPERIAで「Start」→「Programs」→「File Explorer」でファイラーを立ち上げ、先ほどLetsJapanNo6.cabファイルを置いた場所を表示させます。

ダブルタップしてキャビネットファイルをXPERIA上で実行したら、あとは指示に従っていくとインストール完了、これで日本語表示が出来るようになりました。しかも作業が終わるとToday画面の曜日表示も「Thursday」から「木曜日」に自動的に変わっていました。これは便利。

続いてレジストリエディタのTRE Pocket PCをインストールします。こいつのインストールはさっきと少し違っていて、tre090p.zipを解凍するとsetup.exeが出てくるので、XPERIAとPCをつないだ状態でPC上でsetup.exeを直接実行することで、XPERIAにソフトがインストールされるようになっています。
さらに今度はATOK for Windows Mobileです。
僕は一太郎ユーザーなのでAAA優待ダウンロード版で入手しましたが、有料ソフトといえども、このソフトはあくまで「Windows Mobile “日本語版”にATOKを追加するもの」です。XPERIAでの動作は全く保証されていませんので、自己責任の覚悟を持って購入してください。
ATOKもインストールのやり方はLetsJapanと同じ。入手したATOKのZIP自己解凍ファイルを実行すると、ATOKPWM.cabというキャビネットファイルが入ったフォルダとマニュアルPDFが入ったフォルダが出てくるので、キャビネットファイルをXPERIAにコピーして、

File Explorerからダブルタップして実行します。
無事インストールが終わると「XPERIAを再起動しますか?」という英語のメッセージが出てきますが、
絶対に再起動しないでください!
ここで再起動するとハードキーのレジストリ設定が狂って、液晶画面下の二つのソフトウェアキーとQWERTYキーボードが全く反応しなくなります(え?なんでそんなに強調するのかって?もちろん自分がそのミスを犯したからに決まってるじゃないですか(^^;))。
次の作業はレジストリ変更。ここで先にインストールしておいたレジストリエディタTRE Pocket PCが必要になるわけです。
TREを起動したら、
HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Control\Layouts
とたどっていきます。


ここの「e0100411」キーを開くと、「Keybord Layout」の数字が“00000411”となっているはずなので、これを“00000409”に書き換えます。
この作業が終わったらTREは終了し、ATOKの画面からXPERIAの再起動を行いましょう。これで日本語入力が出来るようになったはずです。

しかしここでまだ作業は終わりません。上のスクリーンショット画像にあるとおり、このままの状態だとATOKが常に立ち上がり続け、ATOKを切ることができないため、英数字の入力が大変なことになってしまいます(Windowsのパソコンで日本語入力になったまま「半角/全角」キーが死んだ状態をイメージしてみてください)。
この問題を解決するのがPQzIIです。
PQzIIもキャビネットファイルをXPERIAにコピーして実行することでインストールされるタイプになります。インストールが終わってPQzIIを起動すると、初期設定では画面の左上にゴミのような白い四角が出てきます。
この四角を長タップすると「SET UP」というのが選べるようになるので、SET UP画面を起動して、

下のタブを右に進んでいくと「IME」というタブが出てきますから、それを選択して出てくるのが上の画面です。
このIMEというところで、ATOKのON/OFFキーを割り当てることが出来るのですが、試行錯誤の結果僕は「TEL1」=「発話キー」ということで落ち着きました。ここならQWERTYキーボード使用中でも、右手親指ですぐ届きますし、キーボードを閉じて画面タップで使っているときもATOKのON/OFFが可能になるからです。
これで日本語と英数字が混在した文章もすいすいと打てるようになりました。

しかし僕のこの環境ではATOKが異常に不安定で、エラーを連発してしまいます。どうも予測変換が邪魔をしている模様。僕より先に購入された方々を中心に回避策も色々と考えられていますが、正直面倒になってきたので「Settings」→「System」→「ATOK設定」→「推測変換」で予測変換を切ってしまいました。現状これで致命的なエラーは出ていません。

XPERIAを起動するたびにPQzIIを手動で常駐させるのもなんなので、仕上げとしてPQzIIを自動起動するようにしました。File Explorerで「Mydevice」→「Program Files」→「PQzII」と進み、この中の「PQzII」を長タップしてメニューを表示させ「Copy」して、
今度は「My Device」→「Windows」→「StartUp」で、空白になってるところを長タップしてメニューを表示させ「Paste Shortcut]、
これでショートカットがStartUpフォルダにコピーされて、PQzIIが常駐されるようになります。
ここまでやればほとんどWindows Mobile日本語版を導入したも一緒。Opera Mobile 9.5でブラウジングしても、URL入力や検索語入力にQWERTYキーボードが使えるので快適そのものです。

以上XPERIA X1の日本語化はこれにて完了です。素晴らしいソフトをフリーで提供していただいている各作者様、本当にありがとうございました。
こうして日本語が使えるようになってXPERIAのQWERTYキーボードを本格的に使い始めましたが、意外と打ちやすいですこのキーボード。僕はどちらかというと手が大きいほうで、スライド型キーボードの現行VAIO type Uですら打つのに一苦労だったのに、XPERIAはキーの盛り上がり方が絶妙でミスタッチがほとんどありません。
カーソルキーがQWERTY側に無いのもあまり問題にならず、右手親指の稼動範囲内におさまるので、それほど違和感ないですね。キーストロークの短さもしっかりしたクリック感でカバーできており、これならBlogの短い文章ぐらいなら書けるかも(笑)。
次回はiPhone 3Gのレビューでも好評いただいた「SIMカード篇」をお送りする予定です。さてどのSIMでどんな動作をするのか…
作者:akoustam
更新日:2008年11月13日 23時59分
XPERIA X1 Review 開梱篇
2月11日の衝撃の発表からちょうど9ヶ月(あの日は徹夜でSonyEricssonのサイト更新をひたすら追っかけてたなぁ…)、ようやくXPERIA X1を手に入れることが出来ました。
今年は既にX02NK(N95)/iPhone 3Gと2台もスマートフォンを購入していて、XPERIAを買うのはさすがに無駄だよなぁと考えたときもあったのですが、あのリーマン・ショックによって円高・ドル安・ユーロ安・ポンド安が急激に進行し、10万円オーバーを覚悟していた販売価格が日本円換算で7万円まで急速に低下、結局は今回の購入と相成りました。
現在日本からネット通販でXPERIAを確実に購入できる海外の携帯電話販売サイトは、
等があり、今回はこの中で最も安くて在庫があったClove Technologyを選択しました。PHS300購入の時のように代行業者は不要なので購入は簡単なのですが、いちおう注文から届くまでの流れを書きますと、
日本時間 11/5 夜 オンラインで注文(自動返信で確認メールが来る)
日本時間 11/6 夜 Cloveでの初めての購入のため、確認用に最新のクレカ明細をFAXかメールで送るよう指示が届く
日本時間 11/6 夜 すぐにデジカメでクレカ明細を撮影しメールに添付して返信
日本時間 11/7夜 Cloveから「確認した」メール、配送業者のDHLから「配送追跡はここで」メールが届く
現地時間 11/7 15:14 Cloveの倉庫を出発。以降DHLのデータを追跡、
日本時間 11/11 昼 神奈川の自宅に到着
というわけで購入→到着までが実質五日半。今やイギリスの店で買うのも日本と変わらない感覚で出来てしまうとは、すごい時代になったものです。
本体代金が425ポンド、送料がDHL便で37ポンドの合計462ポンド、発送された11/7段階でのレート1ポンド=157.399円で計算されているので、購入費用は72,718円。これに国内消費税と税関手数料が2,300円かかって、総合計は75,000円ということですから、SIMロックフリーの最新WindowsMobile機としては妥当な価格で入手できたと思います。これがほんの3ヶ月前は1ポンド=205円だったことを考えると…まさに円高様々といったところでしょうか(^^;)
では無事サウサンプトンから届いたXPERIA X1を開梱していきましょう。箱はシルバーとブルーを基調としたもので、W880iの時と同じく結構大きい箱に感じました。
箱の裏面はこんな図柄になっています。
異常に小さいiPhone 3Gの箱と比較すると差は歴然。
まずは蓋をとると、中にはXPERIAロゴの入った中箱が並んでいます。
この右側の「…ERIA」のほうに本体が包まれています。
しかしこの中箱、実は右側が二段重ねの3ピース構造になっていて、
左側の箱には付属品が入っています。
付属品はこれだけ。上段左からバッテリー・ACアダプタ・USBケーブル、下段左からイヤフォンのイヤーピース・マイク付きイヤホンケーブル・イヤフォン、真ん中にあるのは予備のスタイラスです。
もともとはイギリス国内向けに販売されるべきUK版なので、ACアダプタのプラグはBFタイプ。
こりゃ変換アダプタを買わにゃあかん…と思ったら、出力は普通にUSB規格でした(笑)
なのでこれはさっさと箱に戻してしまいましょう。充電はパソコンから行うようにすればいいのですから(念のため書き残しておくと、こいつの出力は5.0V/700mA。)。
イヤフォンはSonyEricsson恒例のロゴエンブレム入りEX50系のカナル型。
でもなんだかW880i付属品と微妙にデザインが変わってる(右がW880i付属品。)。
途中にフッキングスイッチ付きマイクが挟まるので、最終的にプラグは3.5φの4極タイプになります。
バッテリーは中国製の1500mAhという大容量リチウムポリマー電池で、うまいこと薄く作ってありますが、体積も明らかに大きくなっています(左からXPERIA・W880i・N705iμ用バッテリー)。
本体と二段重ねになっていた下の箱には、マニュアル類とCD-ROMが入っていました。
一見マニュアルはたくさんあるように見えますが、
どれも開いてみる紙ペラで、マニュアルというよりはクイックスタートガイドレベルのことしか書いてありません。もちろんすべて英語。
白いのは重要注意事項とOpera Mobile 9.5のマニュアルで、
これがソフトウェアCD-ROM。
一つ特徴的だったのがこれ、
“XPERIA”がSonyEricsson初のハイエンド向けのサブブランドだからでしょうか、この中にプラスチックのユーザーカードが入っていて、XPERIA専用のサポートセンターと各ユーザーのIDがカードの裏面に書いてあります。
僕の英語力ではとても電話でサポートは受けられないんですけどね(^^;
さて、ここからはいよいよ本体を見ていきます。
まずは大きさ比較、
購入前のイメージとしてはもっと大きいモノだと思っていたのですが、かなり小さいです。SO902iを少しだけ幅広にした感じ(スペック上も高さが1mm・幅が6mm大きいだけで、逆に厚さは3.3mm薄い。)で、これなら最近の大型化した日本の携帯電話と変わらないレベルと言っていいでしょう。
ただし手に持ってみると重さはズシッときます。質感向上のために金属パーツを多用しているからでしょうか。
iPhone 3Gと比べると負けるのは厚さだけ。それもキー側のボディはほぼ同じレベルで、横スライドで液晶画面側のボディが乗っかっている分だけ厚くなっています。
全体を見渡してみると質感が非常に高く、さすがはハイエンド機といった佇まいをしているのは好印象ですね。
背面もヘアラインアルミでかなりカッコいい。
シルバーほどではないですが、ブラックも光の加減によっては精緻なヘアラインが際立ってきます。
電池蓋もヘアラインが入っていますが、
電池蓋自体が完全な一枚のアルミパーツになっていて、
角の部分あたりはすぐに塗装がはげて、地のシルバー色が出てきてしまいそうです。
使い込むことによる塗装の剥げが気になる人はシルバーを買ったほうがよいかもしれませんね。
SIMカードトレイはスライド挿入式。
MicroSDカードスロットは電池蓋を開けないとアクセスできない場所にあります。
カメラは320万画素CMOSセンサー、AFとLEDライトつきです。
裏面のSonyEricssonロゴはエンボス加工。電池蓋じゃない部分のボディ材質はW880iと同じく「やわらかい樹脂」となっています。
スタイラスは先ほどのカメラの横に収まっていますが、
スタイラス自体が二段伸縮式とかではないので、ちょっと短くて細いかなぁと感じました。
ボディ上面に電源スイッチと3.5φのイヤフォンマイク端子。
左側面上には電源端子も兼ねるUSB-miniB端子。
左側面下には、着信音などを鳴らすスピーカー穴。
右側面上はボリュームボタン。
右側面下はカメラ起動/シャッターボタンです。
そろそろ気づいた方も多いですかね、このXPERIA X1のデザインテーマが「六角形」であることに。ボディ全体のシルエット、スイッチ類の形、カメラレンズ周りの処理など、どこを見ても必ず六角形のものが目に入ってくるようになっています。この後もまだ六角形がたくさん出てきますから、注意してみてください。
XPERIA X1のキモのひとつと言ってよいのが、横スライド式のQWERTYキーボード。
それが単純にスライドするのではなく、少しだけ上にせり上がるようにスライドするのが“アークスライダーデザイン”です。
これは、より視線と画面が正対しやすいように、という意図なんだと思いますが、今後使い込んでいってどんな感じなのか検証していく必要がありますね。
キーは斜線状に盛り上がっていて、キー面もヘアラインアルミなので高級感抜群です。
キー配列は4段配列のため独立した数字キーやカーソルキーはありません。
キーピッチはWILLCOM 03よりはある感じ。スペースキーが大きいのは英語キーボード使いにはなじみやすい印象です。
バックライトはホワイトに光ります。
スライドしていないときの操作の基本はタッチパネルになりますが、画面下にはオンフック・オフフック・Xパネルキー・OKキー・ソフトウェアキーが並びます。
これもバックライトはホワイト。
そしてキー操作の中心になるのが中央の“オプティカルジョイスティック”です。
これは真ん中の四角いボタンがいわば決定キー兼トラックポインタのようになっていて、この上で指をなぞるように動かすと、画面内のポインタが動くようになっています。
周囲の六角形のキーも4方向キーになっているので、一つ一つ確実にカーソルを動かすには、いざとなったらそちらを使ったほうがいいのですが、オプティカルジョイスティックの反応がかなり独特なので、慣れるのには時間を要しそうです。
すっかり忘れていましたが、XPERIAはテレビ電話にも対応しています。受話口右がカメラで、左が明るさセンサー。
受話口もそれとわかりにくいような秀逸なデザインをしていますね。
着信イルミネーションが取り囲むように4つもあるのは、ちょっと悪趣味な感じがしないでも。
光る色はそのためのアプリが入っていて、細かく設定できるようです。
以上XPERIA X1の外観を見てきましたが、とにかくアルミヘアラインをふんだんに使った仕上げは質感が高いの一言、さすがはSonyEricssonのトップエンドに位置づけられる機種だけのことはあります。
皆さんご存知のようにこのXPERIA X1は、日本でも最近おなじみになりつつあるスマートフォンメーカー台湾HTCのOEM製品であり、中高級機を得意とするSonyEricssonにふさわしい質感を実現できるのか、少し心配なところもありました。しかし実際のXPERIA X1のハードウェアの出来はこの通り、もはや台湾メーカーといえども侮れないレベルに達しつつあるなぁと危機感すら覚えました。これはすごい。
さて、これでハードはわかったので次はソフトに手をつけていかなくてはいけません。次回は日本語化にチャレンジの予定です。
作者:akoustam
更新日:2008年11月12日 23時34分
Beyond The Border ~境界を越えて~
この星に、
国境という高いハードルがあろうとも、
キャリアという分厚い壁があろうとも、
僕らはそれを飛び越える翼を持っている。
撤退?
出るの?出ないの?

悩んでいたって始まらない。
そこに“それ”があるのなら、
飛び越えてみようじゃないか、
境界ってヤツを。
XPERIA X1と共に…
なんだか大げさな前フリで始まりましたが(^^;)、我が家にもやってきました、SonyEricssonのスマートフォンXPERIA X1。
といってもスマートフォン=NOKIAのS60だった僕にとっては、初めてのWindowsMobile機。もう最初から何が何だかわかりません。これから日本語化を皮切りに、手なずけていくための作業が目白押しですが、まぁ色々と勉強しながらノンビリと進めていこうかなと思います。
とりあえず次回は恒例の開梱篇です。
作者:akoustam
更新日:2008年11月11日 23時55分
意気込みは買うけれど…
au、SoftBankと来て、今日はNTT docomoの年末・来春商戦向け新機種・新サービスの発表がありました。
新たな端末シリーズ向けに22機種をラインナップ
-お客様のライフスタイルに合わせて端末を選択できる豊富なバリエーション-
新シリーズ・新商品発表会資料 (NTT docomo PDF)
今回最も大きく変わったのは、端末でもサービスでもなく型番のつけ方(笑)。
1995年12月の“デジタルムーバ101シリーズ”以来、13年に渡って続いてきた3桁型番(初期FOMAの4桁など一部例外あり)がついに消滅し、50x/20xや90x/70xのようなハイエンド/スタンダードというヒエラルキーも無くして、「P-01A」「SH-04A」というように、機種の搭載している機能や対応サービスに関係なく、単純に開発順で数字を割り振っていくルールとなりました。
ちなみに「A」は開発年度を示していて、2009年の年末商戦機以降の端末が「B」、2010年の年末商戦機以降の端末が「C」となるようです。
そして新たに設定されたのが「STYLE」「PRIME」「SMART」「PRO」という四つの端末カテゴリー。
それぞれが、
というように分かれていて、これにらくらくホンを加えた「五つのカテゴリーでお客様のニーズにこたえていく」戦略だそうです。
というように、「これからはお客様本位の端末とサービスを提供する会社に変わっていくぞ」、というdocomoの意気込みを買わないでもないですが、よ~く見てみると何だか今までとあまり変わってないような気が…
「SMARTシリーズ」は明らかに先代まで「μシリーズ」と呼ばれた薄型化重視の機種群ですし、今回わざわざ「大人のインテリジェントケータイ」という変なコンセプト縛りを設けたせいで、このシリーズはモノトーン中心のカラー展開になってしまいました。
一方の「STYLEシリーズ」は、どちらかというと先代の「70xシリーズ」の後継の意味合いが強く、「選べるファッショナブルケータイ」ということで、機能は満載にせずカラーもパステルカラーばかりの色展開に偏っています。
そして「PRIMEシリーズ」は、「ギミックシリーズ?」と言いたくなるような端末群となっていて、サイクロイドに2WayOpenに回転+スライドと、まぁどうみても奇抜なギミックで目を引くことが目的の「90xシリーズ」後継ポジションシリーズです。
最後の「PRO」シリーズは、インターネットマシンdocomo版と言うべきSH以外は、海外スマートフォン直輸入シリーズ。現時点ではとりあえずラインアップに並べただけで、HTC/BlackBerry/NOKIAの機種はiモードメールにも対応しておらず(ソフトウェアで対応させる計画はあるらしい)、このシリーズ専用でiモードメールの変わりに世界標準のMMSを提供するというような気概さえ無かったようです。
てなわけで「変わろう」という姿勢や掛け声は見えたけど、まだ変わりきれずに昔のdocomoが色濃く残った印象を持つ今回のdocomoの発表でした。それでも時代が変わって今までの路線が通用しなくなっているのに、過去の延長でしか発想出来ないauに比べればはるかにマシなんですけど。っていうか年末商戦はau一人負けが決定的だなぁ(^^;
それにしてもdocomoの経営陣、「お客様の多様な声を聞いていく」とおっしゃるんですが、
マーケットリサーチやユーザーヒアリングに反映されているのは所詮は「過去」でしかありません。
本当に「未来」を先取りするようなプロダクト・サービスを提供しようと思っているなら、マーケティングデータばかり追いかけるのではなく、「俺がこういう携帯電話が欲しいんだ」というメーカーの企画者・技術者の「想い」を妨げずに製品化させるのが一番近道ではないでしょうか?WalkmanもiPodもマーケットインではなくプロダクトアウトで生まれた製品であるという歴史を考えればね。
作者:akoustam
更新日:2008年11月5日 23時59分
電電じゃない人
月曜日のauに続いてSoftBankの年末商戦向け製品発表会が行われました。
iPhone 3Gユーザー向けに「公衆無線LANし放題」を無償提供
インターネット主要企業5社とのモバイルインターネットサービスに関する相互連携について
~第1弾目の施策として賞金総額1,000万円の「モバイルウィジェット コンテスト」を開催~
待受画面のアイコンでリアルタイム情報を確認できる!「モバイルウィジェット」を提供開始
「3Gハイスピード」が下り最大7.2Mbpsに対応
~データ通信の高速化により、コンテンツの利用がより快適に~
いやぁ今回ばかりは僕もビックリしました。SoftBankがこんなとんでもないことになってしまうとは…
今日発表された機種のうち、HTCのWindowsMobileスマートフォンが2台、NOKIAのS60スマートフォンが2台、SAMSUNGのOMNIA日本版とプリペイドケータイ、カナダ・シェラワイヤレスのUSBデータ通信端末と、海外メーカーがなんと7機種というラインアップ。一時期のSHARPと東芝だけで端末の大半をまかなっていた時代とは、まさに隔世の感があります。
そして新機種を出すだけでなく、既発売の端末であるiPhoneにも次々と新しい販促策が投入され、

“Wi-Fiでデータを飛ばすチューナー内蔵型バッテリ”という超力技な方法ながらも、iPhoneでのワンセグ視聴を実現させたり、自社で展開してる“BBモバイルポイント”をiPhoneユーザーに無料開放したり、Appleに頼み込んで次のアップデートで絵文字対応を実現させるなど、孫社長のiPhoneに対する入れ込みようは恐ろしいですね。
まだ11月5日のdocomoが残っているのでなんとも言えませんが(auももう一弾追加の発表がある予定)、ここまでの情報を見る限り少なくともauは今シーズンSoftBankに完敗するような気がします。
それにしてもSoftBankのラインアップがここまで華やかになった理由はどこにあるのか。
SoftBankという会社が良くも悪くも社長のワンマン経営で、決断のスピードがダントツに速いというのもあるのでしょうが、僕は孫正義という人が「旧電電公社出身ではない」というのも大きいかなと思います。
その昔日本の電話は国営企業である電電公社が独占的に事業を行い、家庭に置く電話機もすべて公社側で基幹技術の開発と仕様の策定をして、下請けメーカーが製造したものを国民にレンタルする、という形態がとられていました。
それが1985年に電電公社が民営化され、技術基準に適合していればどこのメーカーが作って販売してもよいという端末自由化が行われ、機能もデザインも多様な電話機が出てきて国民は自分の好きなモノを選べるようになったのですが、やはり旧公社出身の人というのは、
「通信というのは電話会社のほうが立場が上で、メーカーは下請けの出入り業者に過ぎない。」
という思想が心のどこかに残っているのではないでしょうか。ケータイWatchの記事によると、今回のラインナップにCASIO端末が加わったのは、孫社長が
>カシオの端末がなぜソフトバンクにないのか、と当社のエンジニアに言い続けてきた
からだそうですが、市場で評価の高いメーカーに端末を出してもらうように電話会社側が努力しろ、というのは公社出身者にはなかなか出来ない発想だと思います。
そういう意味ではiPhoneのワンセグチューナーもそう。
これがもしdocomoやauだと(ちなみにdocomoの山田社長もauの小野寺社長も公社出身)、仮に「iPhoneはワンセグがないから売れません。」という報告が上がってきても、「ならAppleにワンセグ搭載iPhoneを作らせろ。」となってしまって、「ならAppleの仕様にあわせてこっちでチューナーとアプリを作ってしまえ。」という考え方は出てこなかったかもしれません。
今日発表の端末の中で、iPhoneに続いてNOKIAの端末も、SoftBankの自社型番も自社ロゴも割り当てずに、メーカーの型番とロゴのみで売られることとなりましたが、これに象徴されるように、SoftBankではキャリアとメーカーが「ほぼ台頭」の力関係にあり、NTTやKDDIのように「キャリアが上・メーカーは下」という関係とは異なる状況になっています。
それはSoftBankがもともと通信の会社ではなく、規模も小さい弱小キャリアだからというのもありますが、そのことがより自由な発想と、柔軟な戦略に結びついている面もあり、他キャリアが多少なりとも見習うべき部分もあると思います。いつまでも旧電電公社の悪弊から逃れられないようでは、本当に10年後にTOPを明け渡してしまうかもしれませんよ>docomo & au
作者:akoustam
更新日:2008年10月30日 23時59分
「冬モデルを見れば、われわれが考えていることが分かる」
とは、先日の中間決算発表時の社長の一言ですが、
低迷する携帯市場、冬モデルで巻き返し──KDDI (ITmedia News)
今日発表された年末商戦向けのauの新機種・新サービスはこうなりました。
au携帯電話の新ラインナップ7機種の発売について
~映像サービスを一層お楽しみいただける高画質ケータイを揃えた選べるラインナップ~
スポーツサポートサービス「au Smart Sports」におけるヘルスケアサービス「Karada Manager」の提供開始および「Run&Walk」の新機能追加について
モバイルデータ通信料金の改定について
~対応のau携帯電話を介したPC等のデータ通信を、定額の対象に~
WINシングル定額対応のWINデータカード「W06K」の発売について
au携帯電話への「じぶん通帳 (アプリ)」標準搭載について
~秋冬ラインナップよりメインメニューに「じぶん銀行」アイコンを表示~
「感性型」エージェントインターフェースの開発およびβ版サービスの提供開始について
~待受画面が進化して、さらに愛着が持てるケータイへ~
これを見て「われわれが考えていることが分かる」と言われても…「ああ、これからもずっとauに都合のいいことばかり押し付けられて、端末もサービスもどうでもいい機能が追加されていくんだなぁ。」ということしか分かりませんでした。
PC接続時も定額にという方向に踏み出したのはよい方向だとは思いますが、基本料金とは別に13,650円という箆棒な料金がかかりますし、おなじみのトラフィック制御をかけるため、対応の端末を買わなくてはいけません。
そして「じぶん通帳」なんて標準でつけられても、携帯電話会社に自分が使う銀行まで強制されたくありませんし、「Karada Manager」とか「感性型エージェント」に至っては、ねぇ…なんでそんなことまで携帯電話でやらなくてはいけないのか、全く理解に苦しみます。
一応お約束なんでソニエリの端末もありますが、

こんな端末でお茶を濁すぐらいだったら、もうau向けも撤退でいいような。会社が苦しくなってるのに多額の開発資金投じて、他メーカーとさして変わらない端末を投入することに何の意義があるのでしょうかね。GSM対応エリアに行くのだったらdocomoかSoftBankのほうがよっぽどサービスいいのに。
ホント早いことメーカーとキャリアを引き離してくれないかなぁ、それだけを切に願っています。
作者:akoustam
更新日:2008年10月27日 13時48分
ギガビットひかりがやってくる ヤァ!ヤァ!ヤァ!
2年3ヶ月前、今のアパートへの引越しにあわせ東京電力の光ファイバーを導入した我が家ですが、その後様々な事情から、KDDIのひかりone(戸建てタイプ100Mbps)へと契約変更し、この1年それなりに良好な通信環境を保ってきました。
ところがこの10月にKDDIからこんなものが発表されます。
KDDIのひかりoneは、アクセス回線にGE-PONの1Gbpsの帯域を最大32ユーザーでシェアして使用する方式を採用していましたが、あくまでも一ユーザーに提供する最大帯域は100Mbpsに制限されており、サービスの宣伝文句も「最大100Mbps」となっていました。
しかしこの10月からその最大帯域制限をはずし、条件が整えば最大1000M=1Gbpsでのアクセスが出来るようにしようという「ギガ得プラン」が始まったのです(ま、実際には何らかのボトルネックが発生するので、本当に1Gbpsで通信できるということは有り得ませんが)。
またリミッタ解除と同時に料金体系も見直され、「2年縛りで違約金やら初期費用やらがかかるが、毎月の料金は安い。」という契約を行えば、関東でも今までの6615円/月が5460円/月と1155円/月の値下げとなります(しばらくの間旧プランの受付が停止されるため、現時点ではこの2年縛り契約しか出来ない。)。
この携帯電話業界そっくりの分かりにくい料金プランの是非はさておき、すでにひかりoneに加入している僕のアクセス速度が上がるなら、それはそれで試してみたいところ。しかも既加入者が料金プランを2年縛りタイプに変更して、月額を下げれるようになるのは来年の5月からですが、変更手数料10,500円を払って、今の100M用のモノを1G用の新型ホームゲートウェイに交換すれば、10月からでも高速化は可能という話だったので、早速So-netに連絡して新しい1G用ホームゲートウェイを送ってもらいました。
それがこのNEC製Aterm BL190HW。
余談ですが、ひかりoneはホームゲートウェイのMACアドレスをユーザー認証に使用し、それが一定間隔で定期的(24時間おき)に行われるという、TEPCOやNTTのフレッツとは違う方式がとられているため、必ずこの専用のホームゲートウェイを使わなくてはいけません。
BL190HWはルーターとして必要最低限の機能は持っているので、一般的なユーザーならあまり困ることは無いと思われますが、自前のルーターを使いたいという方はひかりone加入は避けたほうがよいでしょう。
大きさとしてはソフトカバーの本ぐらいのサイズで、
100M用のBL170HVに比べると少し背が低くなっています。
ただしBL170HVは脚が取り外し式で、本体横置きや壁掛けが可能だったのに、
BL190HWは縦置き専用設計のため、ユーザーによっては取り回しづらい仕様に改悪されたと言えるかもしれませんね。
同梱品はCAT5eのLANケーブル・電話回線戻し用のモジュラーケーブル・ACアダプタとなっていて、
電源内蔵式だったBL170HVよりこれまた使い勝手が悪くなっています。
背面の端子群は、1000BASE-TのLAN×4ポート・WAN×1ポート・モジュラージャック×2系統という並び、
IP電話サービス用のモジュラーが2系統あるのは、IP電話を2番号契約するユーザーのためだと思われますが、今の段階ではジャックがあるだけで、中のファームウェアは2番号契約に対応していないようです。
現時点で使われていないもう一つの不思議な仕様と言えばこれ、
なぜか側面にスピーカーがあります。いったい何に使うつもりなんだろう…ACアダプタのジャックの上には音声出力もあるようですし。
前面はボタン二つと各種インジケーター。
この「省エネ」ボタンで省エネモードに切り替えると、
・前面USBポート停止
・内蔵無線LAN停止
・LANポートが10BASE-T(10Mbps)動作に制限
となって消費電力が半減(20W→10W)するそうです。省エネモードへの移行・復帰はタイマー設定できるので、深夜などネットを使わないときだけ自動で省エネ動作させれば良いかも。
その問題の「前面USBポート」ですが、これが何をするものかというと、
ここにUSBメモリーやHDDなどのストレージデバイスをUSB接続しておいて、BL190HW配下の各PCからそのストレージにアクセス・ファイル共有が行える“簡易NAS”として動かすためのものだそうです。どうせならここにプリンタをUSB接続すると、プリンタサーバとして動作してくれる機能もあればよかったのに。
前のBL170HVは無線LAN機能は内蔵しておらず、上部の蓋を開けて市販の無線LANカードをさす方式でしたが、
BL190HWは802.11b/gの無線LAN機能が内蔵されています。
なら今までみたいに市販品の購入やKDDIから420円/月のレンタルをしなくても、無線LANが使えて安上がりじゃん!って喜びたいところですが、この内蔵無線LAN機能を使うには、KDDIと420円/月の無線LAN使用契約をしなくてはいけません(笑)。どうやら契約をしてないユーザーには、無線LAN機能が動作しないようにする信号がリモートで送られてくるみたいです。
せっかくのギガビットルーターなのに、内蔵されているのが802.11nではなく11b/gなところといい、なんだかケチ臭い会社だなぁ>KDDI
とまぁそんなわけで、色々と問題の多いギガビット対応ホームゲートウェイBL190HWですが、結局はそれ相応のスピードが出てくれれば文句はないわけで、早速つなぎ変えてスピードテストをしてみました。
これが100M用ホームゲートウェイ接続時の速度。
なんだかんだと80Mbps出てるんですよね、うちのひかりone。
で、これが1G用に変更したらどうなったかというと…
おおおおおおおお、下り300Mbpsとはびっくり。にわかには信じがたいので別のサイトでも計測してみましたが、
やっぱり200Mbpsは出ている模様。「そこまで高速にして何に使うんだ?」っていう身も蓋もない疑問もわかないではないですが、意味無くスピードが出てるのも悪い気はしませんね(^^;
某巨大掲示板あたりでも徐々に報告例が上がっていて、中には600Mbpsとか出てる人もいるようで、フレッツに比べユーザーが少ない分、ひかりoneは速度が出やすい環境にあるのかも。
これでほぼ我が家の通信環境は家庭用としては究極のレベルに到達しました。速度はもうこれで十分なので、今度はWiMAXとかLTEとか4Gとかでこの速度がいつでもどこでも手に入るようになると、世の中本当に大きく変わるような気がします。そのころに固定回線は1Gbps専有型にでもなるか?
注:このスピードテストは、CPU:Core 2 Quad Q6600 / チップセット:P35 1066MHz / メモリ:DDR2-800 3GB / OS:Win VistaSP1のVAIO type R masterで行っています。またONU-HGW / HGW-PC間の接続LANケーブルはCAT6eのもの、MTU / RWINのチューニングなどは一切行っていないデフォルト仕様です。
作者:akoustam
更新日:2008年10月10日 23時59分
意識しすぎ
国内向けWalkmanの楽曲管理ソフト「SonicStage CP V4.4」が、久しぶりのメジャーバージョンアップを敢行し「SonicStage V」となりました。
WALKMAN × SonicStage V (W.Walkman)
今回のバージョンアップで最も変わったのはインターフェース。
もともとSonicStageは、9年前にスタートした「OpenMG JukeBox V1.0」をその始祖とし、VAIO向けの別バージョンとなるSonicStage V1.0でカラーデザインを変えた後、VAIO MXに付属のSonicStage Premiumの流れを受けたSonicStage V1.5になる時とATRAC3plus対応のSonicStage V2.0になる時に、“まるで別物のソフト”と言ってよいほどのUIの変更を受けているので、9年間このシリーズを使い続けてきた僕には「3度目のUIフルチェンジ」となります。
また直前のバージョンであるSonicStageCP(以下SS)に比べ動作対応機器が大幅に減少したため、SonicStage V(以下SSV)はSSを置き換えるソフトではなく、並存して提供されるソフトとなります。ほんの3年前に“SonicStage”と“CONNECT Player”を一時的に並存させて、大混乱を起こしたことに対する反省というものは無いんでしょうかSonyには…
で早速ダウンロードして使い始めました。基本となる画面構成はこんな感じ。

Sonyのサイトにある「画面各部の説明」も同時に見ていただくとよりわかりやすいですが、大きく変わったのが楽曲表示エリア上の「ディスカバリーゾーン」と、左の「サイドバー」の新設です。
この画面構成、やっぱりあのソフトに似てますよねぇ…
特にディスカバリーゾーンは、アーティストのイニシャル検索を行う「イニシャル検索」
アーティストのリストをタグクラウドのように、楽曲の数に応じてフォントサイズを変化させて表示する「アーティスト検索」
mora関連のバナーが流れる「インターネットからのオススメ」
という表示が選べるのですが、真ん中の「アルバムトレイン」を選択すると、

楽曲一覧エリアの上で、電光掲示板のようにアルバムジャケットが右から左に流れ続け…ってこれどうみても某CoverFlowのパ○リです。本当に(ry
サイドバーにある機能も「ライブラリ」「mora」「おまかせプレイリスト」「プレイリスト」などiTunesそっくり。使い勝手として悪くは無いですけど、いくらなんでも意識しすぎじゃないでしょうか。
また音楽の取り込みからポータブル機器への転送に至るまでのインターフェースも、V2.0以降のSSが
「取り込む音楽ソース」⇔「自分のライブラリ」⇔「転送するデバイス」
という左-真ん中-右の横の関係だったのに対し、
「取り込み(iTunesで言うところのインポート)」と「ライブラリ」で画面全体が切り替わるiTunes方式に変わっています(ライブラリからポータブル機器への転送はSS方式の「左右の関係」が保たれている)。

これ開発者の方は「iTunesとSSのいいとこどり」とか考えていらっしゃるのでしょうか、僕にはどっちつかずの中途半端なインターフェースにしか見えないのですが。
あと楽曲一覧エリアの表示方法もいくつかありまして、
「楽曲リスト」
「楽曲ジャケット」
「アルバムリスト」

「アルバムジャケット」
の4パターンが選択出来ます。しかし「楽曲ジャケット」なんてアルバム内の曲が全部同じジャケットになるから、かえって探しにくくなるぐらいなんですけど…
なおSSに比べSSVは起動が遅くなってます。う~ん。
一方新機能として期待の「12音解析」ですが、これはWalkmanでは解析能力が貧弱なため、より精度の高い解析をPCで行って、結果だけをWalkmanに転送してあげようという機能であり、SSVでVAIO MusicBoxのような「おまかせチャンネル」が使えたりするわけではありません。ものすごい処理時間を必要とする(Core 2 Quad Q6600のVAIOで3000曲の解析に6時間弱)割には、ユーザーが最新のWalkmanを持っていない限り全く意味が無いという???な有様、ほんとなんだかなぁです(´д`)
結局導入から半日経ったところでの感想としては、「悪くは無いけど、良くも無い。こんな中途半端なバージョンアップなら別にやらなくても良かったのでは?」といったところ。
VAIO MusicBoxの機能も、MediaManager for WALKMANの機能も、ImageConverter 3の機能も取り込むことが出来ず、ただ単にWalkmanに転送する音楽とLISMO VIDEOを管理するためだけのソフトでしかない(PSPにすら非対応!)のでは、ユーザーもあえてこれを使いたいとは思わないでしょう。
もはや日本国内向けのためだけに存在するソフトですし、ハードウェアとしてのWalkmanの進化も完全に止まっている状態が続いているので、ソフト/ハードともにすべてをリセットして、大きく改革するときが来たのかもしれませんね。そろそろSonyのWalkman部隊も危機意識を持ってもらわないと…
作者:akoustam
更新日:2008年10月9日 23時59分
どうもなぁ…
CEATEC初日にあわせてVAIO typeTがモデルチェンジしました。
世界最小・最軽量ブルーレイディスクドライブ搭載ノートパソコンを発売
2年前のCEATECで予言されていた「2008年ぐらいにはモバイルVAIOにBlu-ray DiscとHDMIを搭載する」という話は、本当に実現することとなりました。
11.1インチ/1366×768ドットのディスプレイを採用しているtypeTで、Blu-rayを観る/Blu-rayに保存するという需要がどれほどあるのかわかりませんが、これでVAIOはほぼすべての機種がBlu-rayドライブ搭載となり、VAIOのHD化は完了したと言って良いでしょう。
BD搭載以外にも進化点は多く、「256GB-SSD」「SoudReality搭載」「ノイズキャンセリングヘッドフォン対応」といった新しい機能もついていて、これでCPUはCore2Duo SU9400、バッテリーは9.5~17時間、DDR3-800のメモリというように、PCとしての基本性能も穴が無いのですから、買って損は無い良いPCだと思います。
でもなぁ…なんでしょう、全然「欲しい!」って感じないんですよねぇ。
今僕自身はtypeTZ(T-ZERO 505)を持っているわけですけど、これとて「VAIOカラーの限定版」だから買った部分が大きく、ここ何年かのtypeTからは「何が何でも欲しい!」と思わせる圧倒的な魅力が感じられません。どうも優等生過ぎるというか、八方美人過ぎるというか。
多少欠点があっても良いです、バランスが悪いと批判を浴びようが、「ここだけは絶対に負けない」という尖った性能を持ったマシンにこそVAIOらしさを感じるんですけどね。
VAIO 505 EXTREMEを超える超薄型・超軽量のゼロスピンドル機は見果てぬ夢なのでしょうか。
作者:akoustam
更新日:2008年9月30日 23時59分
Sony Dealer Convention 2008 リポート BRAVIA ZX1篇
仕事に追われているうちに一週間がたってしまいましたが、Sony Dealer Convention 2008リポート、第二回は薄さ9.9mmを実現したBRAVIA ZX1の開発者セミナー篇をお送りします。
ZX1のセミナーに登壇されたのは、ZX1の基本コンセプトの生みの親であり、LEDエッジライトを担当されたSony テレビ事業本部映像デバイス部門開発部の永谷真平氏と、機構設計を担当されたSony テレビ事業本部FTV事業部門機構設計部の藤井寛昭氏のお二人。
ZX1誕生の元となったのは、永谷さんが3年ほど前にもたれていた「今のこの液晶テレビの厚さで本当に薄型と呼べるのか、壁にかけられるテレビと言えるのか。」という疑問。なんとかもっと薄くてカッコよくて本当に壁にかけられるテレビを作れないかということで構想を練り、2006年に本格的に開発テーマとして会社側に提案したそうです。
上で触れたとおり永谷さんはバックライトの専門家で、過去SonyではVAIOのディスプレイのLEDバックライトなどを担当されてきたそうですが、その経験と技術の進歩するスピードから考えて2006年の段階で商品化は無理(バックライトの明るさと薄さが必要なレベルに達しない)と判断し、いったんはお蔵入りに近い状態となります。
しかし永谷さんの中には、数年のうちに必ず実現可能だという確信があり、自身の一人でもいいからやってみたいという想いもあって、2007年春にまずは数名の技術者が集まってのチャレンジが始まります。
その後夏ごろにはある程度のカタチが出来てきたそうですが、ここで外部の状況が一変します。日立やシャープが20mm前後の超薄型液晶テレビを開発し、Sonyの有機ELテレビとともに「次のテレビ」として、CEATECなどで話題をさらっていったのです。
こうなるとSonyのテレビ事業本部としても、永谷さんの研究チームに注目せざるを得ません。そこで2007年の秋ごろに本格的な開発チームを立ち上げ、その時永谷さんのチームに合流することになったのが藤井さんです。
藤井さんはメカ設計・熱設計の専門家で、過去QUALIA 004→VPL-VW100と続くSXRDフロントプロジェクターの静音化を担当し、その後はリアプロの開発を続けておられたそうです。
このように永谷さんも藤井さんも液晶テレビを作るのはこのZX1が初めて、その後聞かせていただいた話だと、開発メンバーの中には最後のトリニトロンブラウン管モニターQUALIA 015を担当された方もいらっしゃるそうで、「液晶テレビは門外漢」という技術者が中心になったことが、かえって今までの液晶テレビの常識を覆す薄さを実現する原動力となったのかもしれません。
僕がそう感じたのがZX1の製造方法。
電圧を加えると分子の向きが変化するという性質を持った液晶材料を前後二枚のガラスで挟み込み、分子の向きの変化によってバックライト光の透過量を変化させることで映像を生み出す、というのが液晶ディスプレイの基本原理なわけですが、液晶部分やバックライト部分にゴミが入ってはいけないので、普通の液晶テレビは、まず部品としての液晶パネルをクリーンルームで完成させ、その液晶パネルに外装ベゼル・背面外装を取り付けることで実際のテレビ製品となります。

しかしZX1では9.9mmという薄さを実現するため、なんと液晶パネルを支えるシャーシがそのままテレビとしての外装部品を兼用するという構造が採用されています。

つまりZX1は“液晶パネルそのものがテレビという最終製品になっている”わけで、通常の液晶テレビと違い、テレビとしての生産自体がクリーンルームで行われているというのです。
こうなるとZX1のためだけに特別な生産ラインが工場に必要になるはず。僕も思わず「それって稲沢ですか?」と質問してしまいましたが、さすがにそこは秘中の秘なのか「そのへんは、ちょっと…(笑)」と流されてしまいました(^^;
いずれにしても薄さを実現するために生産ラインから考え直すというのは、今までの液晶テレビの製法の常識にとらわれない“門外漢”ならではの発想だと思います。
話は元に戻って、2007年秋に本格スタートしたZX1開発プロジェクトはまずは32インチで試作が進み、当初15mmだった厚みも10mmを切るところまで到達しました。この段階まできたところで中鉢さんやストリンガーさんにも見せて、いよいよ商品化も目前と思われましたが、商品企画側から「これはまだ商品レベルではない、2009年に出すべきでは。」という意見が出され、計画が頓挫しかかったこともあったようです。
それでも止まることが無かった開発チームは、秘密が漏れないよう本社内に隔離された一角「秘密部屋」を与えられ、社内公募などで開発人員も増強し、問題点を次々と克服していって、ついに2008年秋の商品化に至ったというのが、開発ストーリーとして語られました。
このZX1のキモは、光源を液晶セルの背後に置く「バックライト」方式ではなく、液晶セルの四隅に置く「エッジライト方式」であること。
そのため通常の液晶テレビで使われるCCFL(冷陰極管=蛍光灯のようなもの)ではなく、白色LED(発光ダイオード)が採用され、ZX1では4辺のベゼルの中に数百個オーダーのLEDが並べられています(正確な数を質問してみましたが「非公開」だそうです。)。
この方式はノートパソコンに多くみられ、VAIOでもtypeT(TX)での採用を皮切りにモバイル系の機種のほとんどがこの構造となっています。ここでは永谷さんのVAIOでの経験が活かされているわけですね。
その後は開発裏話として、キーワードに基づいた色々な話が聞けましたが、
たとえば「ファンレス」。
これは「背面美」にもつながる話ですが、デザイン的な意味でも、薄さの実現という意味でも、音を出したくないという意味でも、当初からファンレスしかないという考えだったそうで、開発チームに最初に加わった藤井さんが、放熱や静音化など空気の流れを制御することを専門としていたのは、運命的な巡り合わせだなと感じました。
なおZX1で最も熱を出すのはベゼルにあるLEDエッジライトだと思われますが、ベゼルを含め筐体全体がヒートシンクを兼ねるような熱設計となっているので、ファンレスでも全く問題ないそうです。
また「無意識の意識」というのは、今の世の中たいていのものは手に入ってしまったので、お客さんから表立って「こんなのが欲しい!」と言われることが少なくなってきているのですが、このZX1のように実物として目の前に提示したときに「実はこんなのが欲しかったんだ!」と、自分自身では意識していなかった欲求を満たしてあげられるような製品を作っていきたいとのことでした。
開発のなかで特に苦労したのはこの三点。
従来セオリーからの脱却は先ほどの製造方法の話にもありましたね。とにかく薄くするための苦労は相当なものだったようで、厚みを0.1mm削る作業が1m削る作業かと思うぐらい気の遠くなるような日々だったそうです。
冷却と輝度のバランスはLEDエッジライトのことで、テレビとして必要な輝度を得るためには単純にLEDを明るくすればいいわけですが、明るくするとその分熱を出すので今度は冷却の問題が出てくる。ここの1℃のせめぎあいが本当に大変だったとのことでした。
最後の強度の確保もZX1の大きなテーマで、薄いからといって弱いという状態にはするわけには当然いかず、設計段階から強度を考慮して作られています。
そんなセミナー中にZX1にかけられていた布が外され、僕らの前に姿を現したのですが、
そのたたずまいは他のBRAVIAとは違う独特のものがあります。
背面もスリットが一切見えないスッキリしたデザインをしていて、
スピーカーを内蔵しているテーブルトップスタンドが、細いアーム一本で10Kgを超えるZX1本体を支えられるように、本体側のジョイントとなる部分には強固なアルミブロックが備え付けられています。そのアームの中に電源ケーブルとHDMIケーブルが走るようになっているのもお見事。
(アームから左に行くのが電源ケーブルで、右に行くのがHDMIケーブル)
アルミで出来たベゼルが鋭角に折られているのは、より薄く見せるためのデザイン上の理由と強度確保のためだそうです。
で、ベゼルの部分が液晶パネルそのものを支えるシャーシを兼ねていることから、
このようにベゼルと液晶面にはアルミ一枚分の段差しかありません。これが一段とZX1の薄さを際立たせます。
チューナーは昔は当たり前だったセパレート型ですが、デザインはBDレコーダーと共通化されているので、前面はスモークのアクリルパネルとなっています。
その昔の液晶WEGA/プラズマWEGAがCoCoonと共通のデザインだったのを思い出しました。
そしてこのチューナーとディスプレイが無線接続されているのもZX1の特徴で、本体のベゼル下端がアルミではなくプラスチックの部品となっていることから、
この部分にチューナーからの5GHz電波を受信するアンテナが仕込まれていると考えられます。ついでにこのプラスチック部分に、各種インジケーターが隠されているのも秀逸でした。
以上BRAVIA ZX1の開発者セミナーの様子をお伝えしましたが、とにかくこの開発チームは熱い!最初から「いくらなんでもそれは無理だろう」としか思えないような高い理想を掲げるところや、たとえ背面だろうと手を抜かずに仕上げてくるところ、「薄くて・カッコいいテレビ」を実現するために過去の常識に縛られないチャレンジを行うような思い切りの良さなど、これぞSonyの技術者と思えるスピリットを持った方々だったのは印象的でした。
現在はこのZX1を元に次の段階を目指していらっしゃることだと思いますが、より薄く?より軽く?より大画面?より高画質?など進化の方向は色々とあるでしょう。果たしてZX1チームは次に何をやってくるのか、今年のBRAVIAで最も面白い製品を生み出したチームだけに今後にも期待してしまいます。
でも個人的にはまず32インチフルHD版のZX1出して欲しいですね(笑)
作者:akoustam
更新日:2008年9月24日 23時59分
第4世代SXRD
本日プレスリリースされました。Sonyより新型SXRDフロントプロジェクター2機種が登場です。

先日のSony Dealer Convention 2008でも、「VPL-NEW1」「VPL-NEW2」として試聴できるようになっていた新型SXRDプロジェクターは、標準価格76万円のハイミドルクラス「VPL-VW80」、実売30万円のエントリークラス「VPL-HW10」として日本でも発売されることとなりました。
注目はVPL-VW80に搭載される新世代SXRDパネル。
2003年のQUALIA004で初めて市販にこぎつけた、反射型プロジェクター用液晶デバイス“SXRD”は(その動作の仕組みはこちらでどうぞ)、これまで
・第1世代 デバイスサイズ対角0.78インチ、画素間スペース0.35μm、デバイスコントラスト3000:1でスタート。(QUALIA 004に搭載)
・第2世代 デバイスサイズを0.61インチに小型化しコストダウンを実現。デバイスコントラスト5000:1に向上。(VPL-VW100/50/60とBRAVIA Aに搭載)
・第3世代 120Hz倍速駆動対応。LED/レーザーなどの新世代光源対応。(VPL-VW200に搭載)
と改良が加えられてきましたが、今回の第4世代で初めて製造プロセスルール(最小加工寸法)が0.35μmから0.25μmへと一世代あがり、画素間スペースが0.25μmに狭まったので、より開口率の高い、メッシュ感の少ない映像が実現されています。
また応答速度も0.5ミリ秒縮まって2ミリ秒となったことから、倍速駆動とあいまって、より動画ボケが減少していることも期待されます。
さらに最終製品VPL-VW80の動的コントラストが60,000:1と、VW60/200の35,000:1から大きく向上していることから、デバイスレベルのコントラストも5,000:1から7,000:1ぐらいにあがっていると思われます。
ここまでくるとSonyの優位点であった「映像のボケの無さ・滑らかさ」に加え、「コントラスト」もライバルのVictor「D-ILA」をキャッチアップ出来るレベルに近づいてきており、まさに完全無欠の反射型液晶プロジェクターが生まれてきたといったところでしょう。
そして今回のVPL-VW80で手をつけられたのが投射用レンズです。
基本は今までのVPL-VW系と同じARC-Fレンズですが、今回からレンズシフト機構が加えられ上下65%左右25%までずらした投射が可能となったので、狭い部屋で設置が…という不測の事態が起こりにくくなっています。
実際VPL-VW80本体と映し出している映像はDealer Conventionで見てきたのですが、レンズシフトだけでなく電動のレンズカバーがついて、より安心して設置できるようになっており、まだ試作品ながらもかなり切れの良い映像となっていました(ただキセノンじゃないんで、映像の温かみだけはVW200に劣る)。
一方のVPL-HW10は、第2世代SXRDを積んだVPL-VW60をベースに、VW80と同じくシフト対応レンズを載せ、シフト・フォーカス・ズームを電動ではなく手動式とすることで、実売30万円という大バーゲン価格でのスタートとなりました。
2003年に最初のSXRDプロジェクターQUALIA 004が発売となったときは240万円だったので、わずか5年間の間にここまで手の届きやすい価格になったのは、004に魅せられて以来のSXRD信者としては本当に感慨深いです。これで手動式の安めのスクリーンと組み合わせれば、40万円ほどで高画質100インチシアターが手に入ってしまうのですから、なまじ52インチの液晶テレビなど買うよりも、HW10+スクリーン+遮光カーテンの方が幸せになれるかもしれませんね。
僕は今年はシアターは映像ではなく音を整える年と位置づけているので(まだα900とどっちに投資するか迷ってますけど…)、プロジェクター本体は来年・再来年の課題ですが、そのころにはこの第4世代SXRDをベースにVPL-VW300とか出てきて欲しいところです。
作者:akoustam
更新日:2008年9月18日 23時59分
Sony Dealer Convention 2008 リポート Sountina篇
Sony Dealer Convention 2008リポート。第一回は今年の6月に発売になった、無指向性アクティブスピーカー“Sountina”の開発者セミナー篇をお送りします。
このセミナーで説明を担当されたのが、Sony オーディオ事業本部 オーディオ開発・技術部門 技術1部1課の鈴木伸和氏。
この鈴木氏こそがサウンティーナの生みの親で、氏がオーディオエンジニアであると同時にインテリア好きであったことが、「インテリアに溶け込むような今までに無いスピーカー」というサウンティーナ誕生の原点となっています。
Sountina(サウンティーナ)という名前の由来は、“Sound(音)”と“Fountain(泉)”を掛け合わせた造語で、これの語尾をイタリア語などで女性名詞を表す「-a(ア)」とすることで、“女性的な響き”を意識したんだそうです(ちなみに企画段階で最初に提案された製品名がこの「サウンティーナ」で、その後いくつもの案が出たものの、結局は最初のサウンティーナが最も良いという結論になったとのこと)。
その名の通り、製品コンセプトは「上質な音が湧き出てくる泉」。
ちゃんとしたHi-Fiオーディオセットを組んで、正面切って「聴くぞ~」と身構えて音楽を聴くスタイルではなく、BGMのようにゆったりと音楽に満たされている空間を作り出し、リラックスして楽しむためのスピーカーとして生み出されたのです。
Sountinaのポイントは三つ。
360度均一に音が拡がることで特定の「リスニングポイント」を作らず、その空間のどこにいても同じように音楽が楽しめる、ステレオでもモノラルでもない「サークルサウンドステージ」という音場概念。
そしてこのサークルサウンドステージを実現するためにサウンティーナは、高域を鳴らすトゥイータが、約1mの有機ガラス(アクリル)の透明な管という特異な形をしているのですが、それを振動させる方向と実際に音が出る方向が垂直になっているという「バーティカルドライブテクノロジー」。
存在自体が美しく、3色に光るイルミネーションなど、音の泉にふさわしい「こだわりのデザイン」。
といったプレゼンテーションを受けて、まずはとにかく試聴です。サウンティーナにはSonyのSCD-X501が接続され、バイオリンの曲が流れます。
サウンティーナは形式的にはモノラルスピーカーなので、演奏されている各楽器の位置関係など音の空間再現が苦手ですが、その分聴く人間が部屋のどのポジションにいても同じように音が響いてくるので、必ずしもリスナーがスピーカーと正対する必要がありません。
このセミナーでも僕の左斜め前にサウンティーナがある状態でしたが、通常のオーディオ機器のようにそちらに顔を向けなくてもあまり違和感なく音楽を聴くことが出来ました。
音の傾向としては「中高域の音再現が少し苦手?」という印象。特定の音域で高音部の余韻がスッと自然に消えず、微小な響きが切り落とされたような固い音をしていて、ちょっとバイオリンが安っぽい音になったかもというのが正直な感想です。
ただサウンティーナの「長さを持った線状の物体を加振器で振るわせる」という構造は、弦楽器の音発生原理に近いものがあるので、この後聴かせてもらったゴンチチのギターでは、非常に再現性の高い良い音を奏でていました。
で、この線状(サウンティーナでは筒状)の物体が音源となる「線音源」がもたらすもう一つの恩恵が、通常のコーン型ダイナミックスピーカーのような「点音源」とちがって、スピーカーから離れても音が減衰しにくく、垂直方向のリスニングポジションも広いので、立っても座っても同じように音が聴こえるというところにあります。